「桜の名所」と言われている場所が多くある京都。4月中旬に見頃を迎える名所は?

日本の四季の中で春とは、新しいスタートや人との出会いなどを連想します。そこで春の木々を連想すると浮かんでくるのが「」ではないでしょうか。桜は日本の春を美しく彩るといっても過言ではありません。あなたも日本の春を、実際に自分の目で、見てみませんか?
■京都の中ではもっとも遅咲きの「仁和寺の御室桜」
■シダレザクラの作り出す絶景は必見「醍醐寺」

これらは全国の桜の名所ランキングでも上位に入る名所になります。

京都の例年の桜の開花予想は?

平年の京都の桜の開花は、3月22-23日頃で、満開となるのは3月28日から4月2日頃と言われています。ただ開花、満開の時期は、1週間前後ずれることもあると言われています。2024年は、平年よりも早めの4月1日頃になると予想されています。

仁和寺の御室桜

 仁和寺は平安時代に建てられ、江戸時代の終わりまで代々皇族が住職を務める寺院です。由緒正しいお寺と言われ、平安時代から鎌倉時代においては、最も格式が高いとされた寺院と言われています。仁和寺の桜の名所と言われているのが「御室桜」。ここは「日本さくら名所100選」にも選ばれています。この絶景は見た人すべてを魅了すると言っても過言ではありません。御室桜は、高さが低いことが特徴です。普通の桜の樹高は、ソメイヨシノであれば10m~15mに対して、御室桜の樹高が2〜3m程になります。樹高が低い理由は、今現在も調査中とのことですが、昔はお多福の鼻が低いことと掛けられ、お多福桜などと呼ばれていました。お多副とは昔は「かわいらしい」と言った意味合いで使われており、古くから人々に愛されている桜であることがわかります。 この樹高の低さゆえに、御室桜の間から境内の五重塔を見通すことができ、これが、桜の名所とも言える景色を作り出しています。

太閤秀吉が催した「醍醐の花見」が有名な醍醐寺

世界遺産の醍醐寺は、874年に、理源大師・聖宝が醍醐山上に草庵を結んだのが始まりと言われ、醍醐山全体が寺域なのが特徴になります。 広大の面積を誇る境内には、約1000本もの桜が植えられており、醍醐寺の桜の名所ポイントとしては、「醍醐大シダレザクラ」と「京都市内最古のソメイヨシノ」になります。この樹齢180年のシダレザクラは、東西24m、南北20mに枝を廻らせて咲き誇る姿は圧巻です。ソメイヨシノは、高さは11mを超える樹齢100年。この大木を見られるのはここだけになります。どちらも移り変わる歴史の中で、変わらずに美しくいる姿は、言葉にならないほど感動を私たちに与えてくれます。また、醍醐寺の桜の魅力は、ここだけではなく三宝院庭園内の遅咲きのヤエベニシダレザクラ、「太閤千代しだれ」、「湯川桜」と兄弟のシダレザクラなど、多くの桜のスポットが存在します。

4月下旬でも間に合う桜の名所は?

約60種類の400本の桜を見られる「平野神社」がおすすめです。 平野神社とは、本殿は重要文化財に指定され、伊勢神宮、松尾大社などとならぶ格式ある名社になります。江戸時代には、「平野の夜桜」として桜の名所としても名を残しています。平野神社は、珍しい種類の桜が多く、それぞれの桜の美しく咲き誇る姿を見ることが出来るのも特徴です。平野神社の代表的名桜である「魁桜」「寝覚桜」「平野妹背桜」「手弱女桜」「突羽根桜」などは、他の桜とは違う、美しい景色を作り出します。桜の品種が多いことで、より長く桜の景色を楽しむことが出来るのはこの神社だけ。例えば、早咲きの品種であれば、3月中旬に咲き始めます。遅い品種であれば、4月20日頃に咲くものもあり、美しい景色を長く楽しむことが出来る名所とも言えます。

お気に入りの桜の景色を見つけてみませんか?

4月に入ってしまったから、桜を見に行くことを諦めてしまっているあなた。まだまだ、春の訪れを体感できる場所は多くあります。今週末あなたも、桜が作り出す美しい景色を堪能してみてはいかがでしょうか。

2024年京都の桜情報の総合記事はこちらです。

日本の桜の名所が多く集まる京都。2024年の見頃はいつ頃になる?