二尊院でしか見られない絶景を始め、二尊院の魅力や歴史について、紐解いていくとしましょう。
目次
二尊院の歴史とは
正式名所は二尊教院華台寺と言います。なぜ二尊院という名が付けられたか皆さんはご存知ですか?その由来は、この寺院に祀られている神様がふたりいる事から、その名が付いたとされています。その神様は、釈迦如来と阿弥陀如来になり、今も二尊が並んで鎮座しています。この二尊はそれぞれ役割が違うという事もご存知ですか?釈迦如来は、現世から来世へと送り出す使者であり、阿弥陀如来は西方娯楽浄土へ迎え入れる来迎の役割を担っていると言われています。 さて、二尊院の歴史について詳しく見ていくとしましょう。二尊院の歴史は、今より1100年以上も前に遡ります。二尊院は、慈覚大師円仁が嵯峨天皇の願いを叶える為に開かれた寺院です。今二尊院がある場所は、小倉百人一首とゆかりが深い藤原定家の山荘があった場所とも言われています。その山荘の名は時雨亭と呼ばれていたそうです。歴史が進み、応仁・文明の乱にて、二尊院は荒れ果てた姿になってしまうものの、弟子たちの力により再建がされてきました。今見る事の出来る本堂や唐門は、再建された当時のままの状態であり、京都市の指定文化財にも認定されています。そして総門は、伏見城の医薬門を移築した物になり、その風格はとても堂々した佇まいになっています。本堂は平成28年9月まで改修工事が行われており、本堂を見る事が出来ませんでしたが、今ではその姿もその目で見る事が出来ます。 [hr][/hr]出典:二尊院 – Wikipedia
二尊院の紅葉の魅力とは
京都のシンボルとも言える嵐山から、徒歩15分とアクセスが良い為多くの人が二尊院へと訪れます。その魅力は立地の良さだけではありません。京都の中では指折りの紅葉の名所という点です。その中でもおすすめなのが、総門をくぐった参道になります。本堂へと続く道は、まるで紅葉のトンネルとでも言えるような、とても美しい景色を作り出します。総門を写真の枠に見立てて、中を覗き込むようにすると、美しい写真を見ているような不思議な感覚にもなります。写真が好きな方は、このアングルでシャッターを切る方も多いようです。 [hr][/hr]出典:二尊院 | 京都の観光スポット | 京都観光情報 KYOTOdesign
二尊院の紅葉の見頃
二尊院の紅葉の見頃は、11月中旬から11月下旬になります。京都の紅葉の名所の中でも、さほど混雑はしないと言われています。人混みを避けたい場合は、平日の開門直後は人もまばらなのでおすすめです。静かに紅葉をじっくり楽しみたい方や、人が写らないように写真を撮りたい方は、この時間を狙っていくといいでしょう。 [hr][/hr]二尊院の御朱印
こちらで頂く事が出来る御朱印は、「本尊二尊」「圓光大師」「御詠歌」の3種類になります。御朱印が頂ける場所は、本堂横の御朱印所になります。参拝前に預けて、帰りの際に受け取る形です。こちらでは寺紋が描かれているオリジナルの御朱印帳の販売もされています。 [hr][/hr]二尊院に来たら、時雨亭跡で京都を一望してみては
二尊院の境内はとても広いですが、しあわせの鐘の横から上へと上がっていくと、階段の上に湛空上人廟が見えてきます。そこから少し左手の山道を登っていきましょう。100メートルほど登ると、時雨亭跡にたどり着きます。もちろん跡なので、なにか大きな建物があるという訳ではありません。ここから見られる景色が、とてもおすすめです。その理由は、京都には景観保護の為、大きな建物が少ないと言えます。そうなると京都を一望するという事がなかなか出来ません。この時雨亭跡であれば、現代の京都の街並みを一望することが出来るのです。ぜひ二尊院に来た際は、ここまで足を延ばしてみるのもいいでしょう。 [hr][/hr]二尊院のアクセス方法
こちらへはバスと電車で行く方法をご紹介しましょう。京都駅から電車で行く場合は、所要時間は約40分になります。JR京都駅の32番線33番線乗り場より、嵯峨嵐山駅へ向かいます。京都駅からは、6つ目の駅になります。そこが二尊院の最寄りの駅となり、徒歩約20分で到着します。 バスであれば、京都駅からの所要時間は、約70分になります。JR京都駅中央改札口から出て、目の前にあるバスターミナルから二尊院へ向かいます。D3乗り場の28系統のバスに乗車し、約50分で市バス停の嵯峨釈迦堂前で下車しましょう。そこから徒歩約10分で到着します。 [hr][/hr]出典:二尊院 | 京都の観光スポット | 京都観光情報 KYOTOdesign
二尊院の駐車場
二尊院の駐車場は約10台になります。嵐山の中では珍しいのは、無料で停められるという点になります。利用時間は、午前9時から午後4時半と拝観時間と同じです。紅葉の時期は混雑が大変混雑が予想されます。その場合停められない可能性も出てくると考えておきましょう。その際は近くにある清凉寺の有料駐車場や天龍寺の有料駐車場を調べておくと、いざという時に役立つでしょう。 [hr][/hr]二尊院の詳細
■住所 〒616-8425 京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27 ■電話 075-861-0687 ■拝観料 大人500円、小学生以下無料 ■拝観時間 午前9時~午後4時半 [hr][/hr]二尊院は、紅葉が美しい事ももちろんですが、本堂に祀られている二尊の姿もぜひご覧になっていただきたいものです。こちらの二尊は、よく似ていますがそれぞれの特徴があります。その違いにもぜひ注目していただきたいものです。京都へお越しの際は、二尊院に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?