京都は誰しもが知る日本有数の観光地になります。京都で見る桜並木はやはり美しいものです。美しい桜並木を求め、多くの人が集まります。ただ美しい桜並木を見るのも、混雑や待ち時間などが出来てしまい、少し残念なものにもなりかねません。ここからは、ゆっくりと桜並木を鑑賞できるスポットをご紹介します。
京都の中で、ゆったりと過ごすことが出来る桜並木スポットは?
■100本以上の桜が作り出す桜並木「天神川通り」
■250本以上の桜が作り出す桜並木「淀川河川公園背割堤地区」
■450本の桜が作り出す桜並木「哲学の道」
■70本の桜が作り出す桜のトンネル「半木の道」
これらがおすすめの桜並木スポットになります。
まずは、京都の桜の現状を知って予定を立てるのが賢明です。
2024年の京都の桜の開花予想は例年よりも若干早めで、3月22日頃~4月1日頃に見頃を迎えると言われています。2023年の日付を見ると、京都の桜の開花日は3月17日となっており、満開日は3月30日でした。ここから推測して、2024年は、3月22日から7日後の3月29日から4月1日頃が、満開を迎えることになるでしょう。
桜が開花してから満開になるまでは、実は地域によって日数が異なります。ソメイヨシノの開花から、8割以上が咲いた状態になるまでの日数は、九州から東海・関東地方では約7日と言われ、北陸・東北地方では約5日と言われています。北海道地方では約4日と、北上するほど日数が短くなります。
桜の開花期間は、気温や天候にもよりますが、満開から一週間程度で花が散ると言われています。花が咲いた後、気温が下がり花冷えが起こると花は長持ちすると言われ、咲いた後に雨が降ると早く散ると言われています。
さてここからは、京都の桜並木おすすめスポットを詳しくみていきましょう。
四条~五条間を中心に、ソメイヨシノが約1㎞ほど続く桜並木のことを言います。観光客の方は少なく、地元の方のお花見スポットとして人気があります。特に東岸は、遊歩道になっている部分も多く、より近くで桜を見ることも出来るのが魅力とも言えます。
木津川と宇治川を分ける背割堤で見られる桜並木は、「壮大な美しさ」という言葉が最も似合う景色になります。ソメイヨシノのほのかなピンク色のトンネルは多くの観光客で賑わいます。川沿いに、約250本のソメイヨシノが1.4㎞も続いており、どこまでもこの美しさが続いているのではないかと錯覚するほどです。こちらは国営公園なので、芝生の広場や展望所などもあります。1日のんびりしたい方は、レジャーシートにお弁当を持っていくのもいいでしょう。2017年に完成した「さくらであい館」では、桜並木を地上約25mの高さから見ることが出来ます。桜並木とは違った風景を楽しむこともできます。
京都大学教授だった哲学者の西田幾多郎が、思いにふける際に、好んでよく散策したことにより「哲学の道」と呼ばれるようになりました。疎水と石畳の上を覆った約500本のソメイヨシノやピンクのシダレザクラ、薄い青色のオオシマザクラ等などが作り上げる桜並木は息を飲むほどの美しさです。周りにはカフェや喫茶店も多いので、運がよければそこから桜を望むことも出来ます。
半木の道(なからぎのみち)は左京区の賀茂川左岸(東側)の堤防上の散策道です。
北山大橋から北大路橋間の約800mの間に植樹が始まり(1966年)今年で54年間をかけて育った桜並木です。「半木(なからぎ)とはお隣の京都府立植物園内の【半木神社】に因んで名付けられました。長く続く歩道は縦に真ん中を仕切り、片方は歩行者専用なのでゆったりと歩を進めながら桜の鑑賞散策に最適です。もう片側は自転車も通行しますが、その境目を棚で桜を支える構造なので桜のトンネルのような形状です。
濃い桜色に染まった紅枝垂れ桜が遊歩道を覆うように咲き誇り、まさに桜のトンネルが出来上がっています。桜の花枝からこぼれる春のほんのり暖かな日差しを浴びながら歩く約800mの歩道は、左岸には紅枝垂れ桜が、右岸にはソメイヨシノが主に植えられていて、それぞれ違った表情を見せてくれます。のんびりと歩きながら川面を眺めて気分転換が出来る絶好のロケーションです。
・住所 京都市北区上賀茂今井河原町(北山大橋)~出雲路松ノ下町(北大路橋)周辺
・アクセス 地下鉄烏丸線・北大路駅下車、徒歩約10分(下流側北大路橋寄り)
地下鉄烏丸線・北山駅下車、徒歩約10分(上流側北山大橋寄り)
JR「京都駅」から市バス205系統乗車 「北大路バスターミナル」下車
徒歩8分 または京阪電車「北大路駅」下車 徒歩8分
ここで桜を見ながら、ゆったりと過ごせる穴場カフェをご紹介。岡崎疎水沿いに近い「メメントモリ」は、旅行雑誌やSNSなどインターネットでも取り上げられるほどの人気店。人気の秘密は、カフェの目の前に広がる桜の美しさです。もちろん飲食メニューの品質も高いので、ゆったり読書をしながら過ごしたり、桜を鑑賞するにはぴったりの場所になります。
お店の外装はレンガ造りで、温かみがあります。道を歩いて行くと、そこだけ外国のような光景に思わず立ち止まってしまいます。温かみのある雰囲気は、どんな人もそのドアを開けたくなるようなお店になっています。
「メメントモリ」
・住所 京都市左京区岡崎西天王町84-1
・電話番号 075-752-2264
・営業時間 午前11時半~午後7時
・定休日 火曜日
あなたも桜並木を散策して、ゆったりした休日を過ごしてみませんか?
2024年京都の桜情報の総合記事はこちらです。
日本の桜の名所が多く集まる京都。2024年の見頃はいつ頃になる?