京都のパワースポット「神泉苑」の秘密とは

出典:【神泉苑】- じゃらんnet

近年テレビや雑誌などでも多く取り上げられるパワースポットは、地球上で大きなエネルギーが発生したり集まっている場所のことを指すと言われています。遥か昔から人は、不思議なエネルギーを感じる場所に、巨大な建物や神社、そしてお寺などを造って来ました。京都にはパワースポットと呼ばれる場所が多く存在します。その中でも神泉苑について詳しく見ていきましょう。

「神泉苑」の歴史

神泉苑は、平安時代の面影が今も尚残る数少ない史跡の1つになります。延暦13年(794年)桓武天皇が平安京を建てる際に、沼沢地を開いて苑としたのが始まりと言われています。その昔は二条通りから三条通りに到る南北500m、東西240mの広大な敷地を誇る苑でした。絶えず清水がわき出ることから、神泉苑の由来と言われています。天皇や貴族が、舟遊びや管弦の遊びにふけった場所でもあります。慶長8年(1603年)徳川家康の二条城造営によって大きく削られる事となり、今ではごく小さいエリアとなりました。長い歴史のある場所でもあるので、色々な伝説も残されています。 [hr][/hr]

「神泉苑」がパワースポットと呼ばれた由来とは

出典:神泉苑 – Wikipedia
神泉苑は、かつて空海が祈雨の法を競い、源義経が静御前を見初めたという場所でもあります。牛若丸こと源義経が、静御前と出会った場所となるとなにか不思議な力がふたりを惹きつけたとも言えるでしょう。一ノ谷の戦いや、屋島の戦い、壇ノ浦の戦いなどの数々の戦いを勝ち抜いてきた義経は、どんな苦境でも諦めない姿勢は偉大という言葉そのものと言えます。その義経が、雨乞いの舞を舞う白拍子の静御前を見初めたのが神泉苑と言い伝えられています。このふたりの出会いにより恋愛成就にもご利益があると言われています。 また神泉苑は、善女龍王伝説もとても有名です。遥か昔人々の仕事は農業が中心だった頃、庶民の間では穀物の豊作が何よりの願いでもありました。豊作を祈る為に、雨乞いの儀式が行われていました。824年、長い間雨が降らず干ばつが続きます。この時朝廷は東寺の空海と西寺の守敏(しゅんびん)に雨乞いを依頼したと言われています。守敏の祈祷で、雨は少しだけ降ります。その後、空海が同じく祈祷をすると雨は降りませんでした。その理由は、空海を妬んでいた守敏が、雨乞いの神である龍神を水瓶に閉じ込めていた為と言われています。空海は、そこで守敏に閉じ込められていなかった唯一の雨乞いの神である善女龍王を呼び寄せ、そこから3日間も日本全国に大雨を降らすことが出来たのです。
出典:神泉苑 – Wikipedia
これがきっかけとなり、善女龍王は神泉苑の池に棲みついたと言われています。神泉苑の池は、どんなに日照りが続いても枯れることはないという伝説が広まりました。神泉苑の池の中島には、空海が勧請した善女龍王社があり、そこにかかる朱塗りの太鼓橋・法成橋が神泉苑の中では最も強い力を持つパワースポットと言われています。この橋を渡る時に、1つだけ心に願い事をしながら善女龍王社へお参りすると、その願いは必ず成就すると言い伝えられています。 [hr][/hr]

「神泉苑」は祇園祭の発祥の地

祇園祭とは、1100年以上前に今の神泉苑で御霊会(ごりょうえ)という疫病退散の儀式を行ったことが始まりと言われています。神泉苑は御池通り沿いにあるお寺で、当時は天皇の禁苑(庭)になります。皇室の庭では、国家的な儀式も執り行われていたそうです。現在も、神泉苑には祇園祭のお神輿がやってきます。神輿渡御は、八坂神社の神様を遷した3基の神輿が、それぞれのルートを通って八坂神社に戻っていきます。そのうちの中御座の神輿が、神泉苑にやってきます。境内には、小さな剣鉾が祀られ、よかろう太鼓の奉納なども実施されます。 [hr][/hr]

「神泉苑」施設詳細

■拝観時間 午前8時半~午後8時 ■所在地 〒604-8306  京都府京都市中京区門前町御池通神泉苑東入門前町166 ■アクセス 京都駅からだと、おすすめはバスか地下鉄になります。バスを利用する場合は、JR京都駅の中央改札口から出た所にあるバスターミナルから市バスの9・5に乗車しましょう。堀川御池の停留所で下車して下さい。徒歩2分程で神泉苑に到着です。もし四条河原町からバスで行く場合は、市バス15に乗車し、神泉苑前で下車するとてすぐに神泉苑です。地下鉄を利用する場合は、地下鉄京都駅から乗車し、丸御池駅で東西線へ乗り換えます。地下鉄二条城前で下車して下さい。徒歩2分程で、到着します。乗り換えはありますが、徒歩すぐなので便利なアクセス方法になります。 [hr][/hr]

まとめ 神泉苑の魅力やそのパワーの源について伝わりましたでしょうか?京都を訪れる際は、神泉苑に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。素敵な旅の思い出に必ずやなるでしょう。