京都の桜は名所がたくさん。それぞれの満開になる見頃はいつ頃?

京都の桜の満開の時期は…

平年の京都の開花は、3月28日頃となり、満開は4月5日頃になります。今年2021年は平年よりも少し早めの予測スケジュールです。京都の町全体での見頃としては、3月下旬頃になり、早くに桜を楽しむには「車折神社」、「平野神社」、「醍醐寺」 などがおすすめです。4月中旬ごろまで桜が楽しめる場所は、「仁和寺」、「鞍馬寺」、「大原三千院」 などがあります。開花から満開までの気温によっては、満開までに日数がかかるとも言われています。その秘密は、この後詳しくご説明していきましょう。

桜が満開になるまでの道のりは、気温が鍵。

開花予想から満開への道をわかりやすく説明すると、ソメイヨシノは、2月1日以降の最高気温の合計が600度を超えると開花すると言われ、800度を超えたときに満開というのがひとつの目安になります。桜の開花のタイミングは地域によっても異なります。ただ多くの桜がだいたい開花後5日~1週間で満開になります。なお京都市内には、二条城内に標準木があり、その桜が5~6輪以上咲いたことで、開花宣言が出されます。

京都の桜の名所ランキング



1位 仁和寺
2位 東寺
3位 清水寺
4位 哲学の道
5位 善峯寺
6位 原谷苑
7位 平安神宮
8位 淀川河川公園背割堤地区
9位 京都御苑
10位 醍醐寺
となっています。 1位の仁和寺とは、皇族とゆかりの深い門跡寺院と言われ、平安時代から鎌倉時代においては、最も格式が高いとされた寺院とも言われています。仁和寺の桜の見頃は、4月上旬から中旬と言われています。仁和寺の桜の名所で最も有名なのが「御室桜」になります。「日本さくら名所100選」にも選ばれるほどの美しい世界を見ることが出来ます。

満開の桜を長い期間楽しみたい方におすすめなのが、桜の穴場スポット。

■早咲きの桜の名所「長徳寺」
春の訪れをいち早く感じたい方におすすめなのがこちら。出町柳にある長徳寺は普段は非公開の寺院になります。この桜の時期だけは公開され、そこで見られるのが「おかめ桜」になります。長徳寺は、京阪と京福の出町柳駅の南の川端通りに位置しています。ここのおかめ桜とは、1947年にイギリス人のイングラムさんによって、カンヒザクラとマメザクラを交配させて作られた品種になります。このおかめ桜はバス停側にあるので、散策の人が見つけやすい位置にもあります。長徳寺にはおかめ桜2本とカンヒザクラ1本が植えられており、濃い紅色の花の方が、カンヒザクラになります。おかめ桜は鮮やかなピンク色で小さめの花で枝にびっしりと咲き誇るのが特徴です。

■遅咲きの桜の名所「原谷苑」
「原谷苑」は、洛北の原谷にある個人所有の桜園のことになります。「原谷苑」の見頃は、京都市内のソメイヨシノの見頃よりも、1週間遅れてやってくるため、京都市内の桜が散り始めてもこちらではまだ満開の桜を楽しむことが出来ます。山中の小さな集落に、なんと4万坪という広大な敷地を持つ「原谷苑」は、京の桜の隠れ里とも言われています。ここには、樹齢60年をこえるベニシダレザクラが200本以上あると言われ、4月上旬から中旬に見頃を迎えたシダレザクラが苑内全体をピンク色に覆う景色は圧巻の一言に尽きます。こちらの「原谷苑」見頃のわかりやすい目安としては、遅咲きで有名な「御室仁和寺」とほぼ一緒であるということを覚えておくといいでしょう。

あなたも今年の春のご予定は決まりましたか。今年の春は満開の桜を長い期間楽しんでみてはいかがでしょうか。

2024年京都の桜情報の総合記事はこちらです。

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