京都の桜と言えば、寺院仏閣を想像する方が多いのではないでしょうか。なんとなく格式が高く、デートには向いていても、お子様がいるご家庭だと行きづらいと感じている方も多いのではないでしょうか。実は、京都の公園の中には、桜を満喫することが出来るスポットが多くあるのです。公園内なので、さほど混雑もないので、子どもがいる方やお年寄りなどがゆっくり鑑賞するにはおすすめのスポットにもなります。またピクニックなどをするにも、ぴったりな公園も合わせてご紹介していきましょう。
■円山公園
■嵐山公園「亀山地区」
■京都御苑
こちらの3か所がおすすめになります!さて詳しく見ていきましょう。
京都府内で例年、桜の名所のベスト上位の人気をキープしている、言わずと知れた桜の名所【円山公園】。明治時代の有名な作庭家である7代目小川治兵衛が設計した公園になります。円山公園は、東山を背景に、八坂神社の東側にひろがる京都で最も古い公園と言われています。池のまわりに木々が生い茂り、茶店や料亭なども多く観光地としても栄えています。
桜の名所が数多くある京都の中でも、ひときわ有名と言えるのが円山公園の「祇園のしだれ桜」。この名で多くの人から長きに渡り愛されています。公園内には、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエシダレザクラなどのさまざまな種類の桜が、約680本も植えられています。この立派で有名なシダレザクラは、実は2代目になります。初代は江戸時代からこの地に存在していたものの、樹齢200年程で枯死してしまい現在のシダレザクラが植樹されました。2代目と言ってももう90年近く経っています。 この「祇園のしだれ桜」の魅力は、夜桜です。もちろん青空に咲き誇る姿も美しいのですが、夜の暗闇の中で、かがり火に浮かび上がる様は、祇園という地名にもあった妖艶なシダレザクラの姿に変わっていくのです。2021年今年の「祇園のしだれ桜」の見頃は、3月下旬から4月初旬頃と言われています。
嵐山公園は、保津川渓谷が平野に達したあたりに位置しており、亀山、中ノ島、臨川寺の三地区からなっています。その中で桜を見るにはおすすめなのが、嵐山公園亀山地区になります。観光地としても賑わっている渡月橋を上流に上がっていくと、亀山地区に入ることが出来ます。小倉山の南東部の丘陵地にある亀山地区の桜の見所は、点在している桜になります。人が多い中ノ島公園に比べると、人が少ないので亀山地区は落ち着いて過ごすことが出来ます。まったりお花見をしながら、お弁当を楽しむことが出来ます。じっくり緑の中で、桜を愛でたい方にもおすすめのスポットです。公園内には、広場や休憩所、展望台、児童広場などがあるので、子ども達も楽しく過ごすことが出来て、大人はゆっくり桜を眺めることが出来るので、家族連れにはおすすめのスポットにもなります。西側からは保津峡が見渡せるので、散策中の眺望も期待できます。
京都御苑は、東西約700m、南北は約1,300mの広大な敷地に約5万本の樹木がある公園になります。誰でも自由に入ることができるので、京都市民の憩いの場所でもあります。京都御苑の敷地は、江戸時代にはなんと200もの宮家や公家の邸宅が立ち並んでいたと言われています。この広大な敷地の中で、おすすめの桜のスポットは、北西の角の近衛邸跡になります。こちらの景色は、思わず写真に残したくなる美しいものになります。春の季節は、カメラを持った人が多くいる理由も納得出来ます。公園内には、児童公園もあり遊具があるので、家族連れにもおすすめです。広い敷地なので、混雑せずに桜を満喫したいのであれば、こちらはとてもおすすめです。レジャーシートを持って、桜を見ながらお弁当を食べるのにもぴったりな場所になっています。
寺院仏閣などのお花見では、家族連れとなると色々気になる点もありますが、公園であれば子ども達も楽しみながらお花見をすることが出来るのでおすすめです。ぜひご家族やママ友と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
2024年京都の桜情報の総合記事はこちらです。
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