京都の紅葉は、日本のみならず世界的にも美しい事で有名です。この美しさを作り出しているのは、京都に数多く存在する歴史ある建物が織りなす景色はもちろんですが、そこに色を加える様々な木々と言っても過言ではありません。紅葉の美しさを作り出す木々の事を、あなたはどのぐらいご存知でしょうか?様々な種類の木々の葉が作り出す、天然の芸術作品の秘密をご紹介するとともに、京都らしい美しい紅葉の景色を見ることが出来るおすすめの名所をいくつかご紹介いたします。
京都の紅葉が美しい理由は?
京都を彩る紅葉の葉について
モミジ
京都で多く見られる代表的なモミジは、「イロハモミジ」と呼ばれる3㎝~7㎝のものです。葉が小さめで、葉のふちのギザギザが大小不揃いなのも特徴です。イロハモミジにも花言葉があり、その中に「大切な思い出」という花言葉があります。イロハモミジが色づき、人々の心を楽しませる事から、この言葉が付いたとも言われています。またその他には「自生」「遠慮」などの花言葉が付いており、これらもイロハモミジが、山々に静かにひっそりと佇む様子から付いたとも言われています。なんとも素敵な意味合いが詰まっていますね。イロハモミジよりも大きな葉が特徴な「オオモミジ」も、京都の紅葉の名所でよく見られます。やや厚みのある葉で、ふちに細かいギザギザがあります。 ここで豆知識ですが、モミジとカエデは似ていると感じた人も多いのではないでしょうか?この違いは、「葉の切れ込みの深さ」にあります。モミジは葉の切れ込みが「深い」のに対して、カエデは葉の切れ込みが「浅い」特徴があります。このふたつはカエデ科のカエデ属なので植物の中で分類としては同じではありますが、小さな特徴によって呼び名が変わる様です。 [hr][/hr]イチョウ
イチョウもモミジと同様に、秋になると紅葉する植物として有名ですよね。多くの方が銀杏をイメージするかと思います。おいしい実が付くだけではなく、黄色く色づくイチョウの葉はとても美しい物です。美しく色付く見頃は、10月~12月と言われています。イチョウは害虫に強く寿命が長く、木々の高さがなんと30ⅿにもなる巨木もある物もあります。 [hr][/hr]ウリハダカエデ
葉の大きさは10㎝~15㎝で、やや厚めの葉が特徴です。葉は大きく五角形であるのが特徴です。葉の裏には細かい毛があり、黄色から赤へ紅葉します。ウリハダカエデは、樹皮に青緑の模様があるのが特徴とも言えます。この色合いが、クワウリの熟していない実の色に似ているという事で、ウリハダカエデと呼ばれるようになりました。 [hr][/hr]ヤマウルシ
葉の両面に細かい軟毛が生えているのが特徴です。標高の高い場所に多く見られ、樹高は、3m~8mになります。10月を過ぎると葉っぱが、美しい赤色へと色付きます。漆液が出ることが「ヤマウルシ」という名前の由来です。紅葉が美しい京都の名所は?
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もみじのトンネル
その名の通り、赤や黄、橙などの紅葉がまるでトンネルのような紅葉の名所です。叡山電鉄の「市原駅」から「二ノ瀬駅」の間の約250mが「もみじのトンネル」と呼ばれ、紅葉の見頃となる11月には期間限定でこのトンネルを通過する際は車内の灯りが消され、ゆっくりと走行してくれるので、幻想的な紅葉を車窓からゆっくりと鑑賞することができるのです。期間限定のライトアップは、混雑が予想されます。穴場の時間としては、平日20時過ぎの鞍馬行きの電車を狙っていくと、紅葉の景色を思う存分感じる事が出来るでしょう。また展望列車「きらら」はとてもおすすめです。もちろん一般の車窓からも紅葉を楽しむ事は出来ますが、景色が見えやすいように考えられた大きな窓から見える紅葉は圧巻と言えるでしょう。昼間の壮大な景色と夜の幻想的な景色、どちらもとても魅力的ですので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。[hr][/hr]
まとめ 京都の紅葉は日本のみならず世界的にも美しいことで有名ですが、その美しさには理由があります。いろんな種類の木々の葉が作り出す天然の芸術作品の秘密は、緑や赤、黄、橙と色とりどりの葉が織りなすコントラストです。自然が作り出す美しい景色は、同じ場所でも、その時々で違う景色を見せ、これもまた魅力とも言えるでしょう。何度も足を運びたくなる…その魅力をあなたも体感していただきたい物です。今年は、木々のひとつひとつに着目してみるのも新しい紅葉の楽しみ方とも言えるでしょう。京都らしい美しい紅葉を見ることができるおすすめの名所である、「天龍寺」「永観堂」「もみじのトンネル」を訪れて、素敵な思い出を作ってみてはいかがでしょうか。