【更新:11月4日現在 紅葉の状態:色付き始め】
京都・知恩院は、法然が後半生を過ごしたゆかりの地に建てられた寺院です。徳川将軍家による寺領拡大に合わせて組まれた石垣と、桃山城から移設した城郭風の黒門が特徴です。現在の知恩院は紅葉の名勝とされ、背景に京都の街並みを見渡すことができます。パワースポットとしても知られている知恩院の紅葉を堪能するポイントをまとめました!
知恩院は浄土宗を統轄する総本山であり、京都市東山区にあります。法然が後半生を過ごしたゆかりの地に建てられた寺院です。「一心に念仏を唱えれば、誰でも死後は平等に往生できる」という教えが、庶民にも広く信仰されました。その他の宗教で多かったのが「身分の高い人」が厳しい修行を乗り越えた場合のみ極楽浄土へとたどり着くことができるというものであったためです。 庶民に慕われていたことが今もなお受け継がれているからか、地元・京都の人々から「ちおいんさん」と呼ばれ親しまれており、「お念仏のふるさと」とも呼ばれています。
また、パワースポットとしても知られていて、急な勾配が見るからにキツそうな石段は「運気がみなぎる石段」と呼ばれ、その石段を1段ずつ上がるごとに運気がアップし、パワーがみなぎると言われています。 また、知恩院の代名詞ともいえるのが「三門」です。木造に限って言えば日本で最大の大きさを誇り、国宝にもなっています。日本最大級というだけあって圧巻の存在感、高さは25メートルプール、幅は50メートルプールに匹敵するというのですから驚きです。 この三門の奥には映画ラストサムライにも登場した石段があります。この三門だけなら無料で楽しむことができます。
所在地:京都府京都市東山区林下町400
電話番号:075-541-5142
営業時間:友禅苑9:00~16:00 方丈庭園9:00~15:50
ライトアップ 17時30分~21時30分(21時受付終了)
拝観料:大人800円(高校生以上) 小人400円(小・中学生)友禅苑は大人300円 方丈庭園は大人400円
駐車場:なし
11月下旬~12月上旬
知恩院の紅葉の見ごろは?
知恩院の紅葉が最も美しいとされる見ごろは、例年11月中旬から12月上旬とされています。ただし、その年の気候などによって多少時期が前後する場合もあるので、訪れる際は事前に最新の情報をチェックしましょう。
注目すべき知恩院の紅葉の見どころ
知恩院の色鮮やかな紅葉は、非常に素晴らしいものです。その中でも、紅葉と国宝である三門、友禅苑などの光景が素晴らしいと言われています。ダイナミックな三門が紅葉に囲まれたその光景はまさに圧巻です。また、友禅苑の補陀落池(ふだらくいけ)の水面には、まるで鏡のように色鮮やかな紅葉が映し出されます。知恩院の中ではここが一番の撮影スポットとなるでしょう。さらに、重要文化財である大鐘楼に向かう参道の紅葉も見どころです。ひとつ注意すべきは本堂、御影堂は修理中のため見ることができません。終了予定は2019年となっていましたが、ここを見たい人は事前に確認してから向かいましょう。
夜間ライトアップは行われる?
高さ2.7mの阿弥陀如来坐像のある「阿弥陀堂」、「黒門板」が紅葉の期間中にライトアップされます。落ち着いた雰囲気の中池の水面に映りこむ色鮮やかな紅葉と観音像の素晴らしいコントラストは、鳥肌が出るほどの絶景です。また、ライトアップされた黒門板の先には京都の夜の町並みを望むことができます。紅葉にライトアップに夜景になんとも贅沢な風景です。また、方丈庭園のライトアップは人もまばらなので穴場となっています。江戸時代初期に作庭されたこちらは京都の名勝にも指定されています。
拝観期間:2024年11月14日(木) ~ 12月1日(日)
拝観時間:午後5時30分~午後9時30分 午後9時 受付終了
場所:友禅苑・国宝三門下周辺・女坂・国宝御影堂・阿弥陀堂(外観のみ)・経蔵(外観のみ)・大鐘楼
拝観料:大人800円 / 小人400円
知恩院の御朱印
2018年には期間限定の御朱印が用意されていたそうです。「濡髪大明神」といって縁結びの神様が描かれていて、ピンクの台紙がミュートでした。 今年はそういった限定のものがあるのか楽しみですね。他にも夜のライトアップ限定でいただけるものもあるそうです。また、御朱印帳も知恩院オリジナルデザインで、三門などが描かれたものもあるので気になる方は手にとってみてくださいね。 御朱印は石段を登った先の「朱印所」でもらえます。 料金:300円 時間:9時~16時
知恩院へのアクセス方法
JR京都駅から知恩院までのアクセス方法はいくつかあります。市バスを利用する場合は、「市バス206系統」に乗車し、「知恩院前」で下車します。そこから徒歩5分で到着です。電車を利用する場合は、地下鉄鳥丸線に乗車し、「鳥丸御池駅」で地下鉄東西線に乗り換えします。「東山駅」で下車し、徒歩8分です。 紅葉シーズンの京都は、有名観光スポットだけでなく道路も混雑するので、なるべくバスやタクシー、マイカーは避けて電車で移動することをおすすめします。
知恩院周辺の観光スポット
円山公園
八坂神社
知恩院から徒歩約7分とアクセスしやすい八坂神社は、全国にある八坂神社や素戔嗚尊(すさのをのみこと)を祀る約2,300の神社の総本社です。厄除けや縁結びの神、祇園さんの呼び名で親しまれています。京都駅からもアクセスしやすいのも魅力です。八坂神社は24時間参拝可能で、夜中でも境内に入ることができます。八坂神社でも夜間のライトアップ(21:30頃まで)が行われ、昼間とは雰囲気の異なる美しい世界を堪能することができます。
※紅葉のライトアップではありませんが、108の灯籠が境内の周りを温かみのある光で照らしています。
【アクセス】京都市東山区祇園町北側625番地
青蓮院門跡
代々皇族が住職を勤めてきた門跡寺院であり、皇室とゆかりの深い寺院です。不動明王は三井寺の黄不動、高野山明王院の赤不動と並んで日本最大不動の一つとなっています。春と秋に限定で夜間拝観&ライトアップが行われます。青不動にちなんで美しいブルーの光に一帯が包まれます。
●2024年の秋の特別公開・ライトアップについて
2022年 秋より、2024年 秋まで中止
【アクセス】京都市東山区粟田口三条坊町69-1
将軍塚青龍殿
拝観時間 9:00-17:00まで、(16:30受付終了)
拝観料: 大人500円
2023年の紅葉のライトアップは、中止されました。2024年の春・秋のライトアップは開催期待できそうです。
まとめ
京都市東山区に位置する知恩院は、紅葉の名勝として知られています。国宝である三門や友禅苑などの光景、友禅苑の補陀落池(ふだらくいけ)の水面に紅葉が映し出される様子も風情があり美しいものです。また、重要文化財である大鐘楼に向かう参道も知恩院での紅葉の見どころです。知恩院の周辺には八坂神社や高台寺などの紅葉スポットも点在しています。