京都大原の奥座敷「宝泉院」。額縁庭園でみる美しき紅葉をご紹介

【更新:11月19日現在 紅葉の状態:色付き始め】

宝泉院(ほうせんいん)は京都北部の大原にある寺院で、額縁庭園が有名で特に紅葉や新緑の季節は絵画の如き美しさです。大原に着いて「紅葉のトンネル」と言うべき三千院の参道を歩いて最も奥座敷に有るのが宝泉院で、京都の紅葉シーズンには中心部の混雑を避けてゆっくり拝観できる穴場のスポットです。

宝泉院の基本情報

宝泉院は勝林院の塔頭で、その僧坊にて天台宗の寺院です。創建から800年の歴史を紡いでます。大原の門跡寺院である三千院の参道を歩いて奥手に入口の山門があり、紅葉のシーズンはもちろんの事、最近では新緑の青もみじも爽快で、三千院の苔むした庭園と、宝泉院の額縁庭園を見て回ると京都を漫喫した気分を味わえます。

住所:京都市左京区大原勝林院町187
MAP: Google map
拝観時間:3-11月 9:00~17:00(受付終了16:30)拝観料(茶菓付)大人800円 中・高校生700円 小学生600円

宝泉院の紅葉の見ごろ

例年、宝泉院の紅葉は11月ぐらいから徐々に色づき始め、大原全体で紅葉を楽しめるのは、11月中旬から11月下旬です。2021年は少し早い様で、ちょうど11月初めからもう色付き始めています見頃も14日くらいからと思われます。

宝泉院の夜間ライトアップ情報

●夜灯り期間: 2024年11月9日(土曜日)~12月1日(日曜日)
●拝観受付時間 17時45分から21時00分
●拝観料 大人900円 中・高800円 小700円

紅葉シーズンの混雑状況は?

紅葉シーズンでの京都へのお出かけで気になるのは、混雑状況ですよね。ご存知の通り、ようやく非常事態宣言が解除された処で、例年の海外からの観光客も居ない今年は、この10年間で最も狙い目と言えるでしょう。宝泉院がある大原は、京都の中心部から北へ40分ほどかかる山間で、東山・祇園界隈の様な混雑からは遠く、ゆっくりと拝観出来ます。門跡寺院たる三千院の広大な庭園、本堂から、勝林院の本堂と、その塔頭として宝泉院、実光院など、じっくり回れる名跡が続きます。京都の紅葉を楽しむには、穴場的なスポットですね。

宝泉院の見どころは?

三千院の参道から、紅葉のトンネルを為しており、宝泉院の客殿からの庭園の景色は一見の価値有りです。そして拝観料には、お抹茶と生菓子も付いていて、赤い毛布に腰を下ろして、庭園を眺めつつ静かな一服のひとときを過ごせます。

額縁庭園

宝泉院の代名詞とも言うべき、額縁の庭園。書院の柱と鴨居を額に見立てて、その端正な佇まいは見る者の心を惹きます。お庭は盤桓園と言い、「立ち去りがたし」と言う意味を表すとの事。言い得て妙の絶景です。

樹齢700年の五洋の松

客殿に入って先ず目に入るのが、近江富士を象る樹齢700年を超える堂々たる姿の五洋松。樹高11m、枝張りは東西14m 南北11mもあり、歴史を重ねてきた。

水琴窟

出典:京都 大原 宝泉院 | オフィシャルサイトより

理智不二と命名された2連式の水琴窟が縁側の手水鉢の処にあり、癒しの音を聴く事が出来る。

囲炉裏の間と、詫び寂びを感ずるしつらえ

山門をくぐり、客殿へ続く廊下の右手に、陶板をあしらった囲炉裏の部屋があり、自然が為す緑と水音に癒される空間です。客殿からも、茶釜と障子を通して鶴亀庭園を眺める事が出来たりと、詫び寂びが染み入るしつらえにも、心落ち着くものです。

宝泉院周辺の紅葉スポット

せっかく京都大原へお出かけするならば、周辺いったいの寺院を巡り、紅葉スポットを堪能するのがおすすめです。大原の素晴らしい名跡、紅葉を回り、思う存分秋の京都を感じましょう。

三千院

京都市左京区大原に位置しているお寺で、苔が美しい2つの古い庭や四季折々の美しい自然を楽しむことができます。 三千院門跡とも呼ばれ、青蓮院、妙法院とともに天台宗の三門跡寺院の一つとして数えられています。 燃えるように美しい紅葉で彩られる紅葉の絶景スポットとしても知られ、他の観光スポットに比べてアクセスしにくいにもかかわらず、紅葉のシーズンになると多くの観光客が訪れます。 「もみじ祭」の期間中には、お茶席が設けられるので、お茶を堪能しながら紅葉を眺めることができ、奥ゆかしい京都の秋を体感することができます

三千院

住所:〒601-1242 京都府京都市左京区540

MAP:Google Mapで見る

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勝林院

勝林院

住所:〒601-1241 京都府京都市左京区大原勝林院町187

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瑠璃光院

瑠璃光院は、東山を借景とした1万2千坪の広さを持つお寺です。 大正時代の終わりから昭和時代のはじめにかけて、この場所は京都電燈の社長であった田中源太郎の別荘として大改修されました。京都電燈は、今の叡山電車や京福電車などのもとになった会社です。 240坪の数寄屋建築は、俵屋旅館など京都の有名旅館の改修で知られる中村外二が担当、庭園は桜守で知られる第14代佐野藤右衛門などが手がけました。 その後、京福電車が所有していた料亭・喜鶴亭となりますが、廃業に伴って取り壊されそうになったため、2005年に瑠璃光院がお寺としました。

瑠璃光院

住所:〒606-0067 京都府京都市左京区上高野東山55

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まとめ
宝泉院は勝林院の僧坊として800年前に創建された寺院で、四季折々に静かに優美な姿と歴史を紡いできた深淵な世界を今に伝えている。客殿からの額縁の庭園に、五洋松を眺めつつ、ひととき物思いに耽る時間は、とても大切だと思えます。大原三千院と一帯が紅葉に覆われて色付き、それは素晴らしい景観で、京都の紅葉シーズンには是非、おススメのスポットです。