京都市右京区に江戸時代からある「沢の池」

緑豊かな自然に囲まれた、京都市右京区にある「沢の池(さわのいけ)」。 水質生物などの学術調査も行われている、市内でも数少ない美しい池です


沢の池は、江戸時代末期に造られた農作業用の人工池で、時代劇などのロケ地としても使われているとか。晴天の日は水面に光が反射する美しい池ですが、池の水を飲むことはできません。また、水遊びや釣りなど、川の水質に悪影響を及ぼす行為も禁じられています。 澄んだ空気の下、山を望み水面を眺めているだけで心が浄化する気がします。


ここには電気やガスが通らず、水道やお手洗いもありません。多少の不便さを楽しみながら、京都市内で秘境気分を味わえるスポットです。


無人島のようなロケーションを楽しむべく、テントを張って過ごしている人もいます。携帯電話などの電波も届きにくいので、心静かに過ごしたい人にはとても快適かもしれませんね。


晴れた日の昼間は太陽の明かりで光り輝いていますが、夜は本当の闇に包まれるでしょう。ここで夜を過ごすと、太陽や日常生活のありがたみを実感できそうです。周辺では、沢ノ池が造られた江戸時代よりも遙か前、縄文時代の遺跡なども見られるようですよ。

ハイキングで沢の池まで行く方法もあります


ドライブがてら立ち寄るのもいいですが、健脚ならば「東海自然歩道」に沿ってハイキングを楽しんでみてはいかがでしょうか? とはいえ、初心者にはなかなかハードな道のりなので、できれば経験者と一緒にルートなどを念入りに調べてお出かけくださいね。

知る人ぞ知る絶景スポットです


今回は、京都の人にもあまり知られていない、市内の貴重な人工池をご紹介しました。観光気分で立ち入るところではありませんが、自然の中へお邪魔することで気づかされることも多いかと思います。江戸時代から守られてきた美しい池と景観を、これから先もずっと守り抜いていきたいものです。

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沢の池(さわのいけ)
●京都市右京区鳴滝三本松あたり