京都紅葉スポットの新定番!瑠璃光院に行ってみましょう

撮影された写真が主にSNSで広まり、人気の瑠璃光院紅葉シーズンは、特に多くの方々が訪れます。 今回は瑠璃光院の人気の秘密に迫るとともに、その攻略法(?)もご紹介したいと思います。

瑠璃光院は、東山を借景とした1万2千坪の広さを持つお寺です。 大正時代の終わりから昭和時代のはじめにかけて、この場所は京都電燈の社長であった田中源太郎の別荘として大改修されました。京都電燈は、今の叡山電車や京福電車などのもとになった会社です。 240坪の数寄屋建築は、俵屋旅館など京都の有名旅館の改修で知られる中村外二が担当、庭園は桜守で知られる第14代佐野藤右衛門などが手がけました。 その後、京福電車が所有していた料亭・喜鶴亭となりますが、廃業に伴って取り壊されそうになったため、2005年に瑠璃光院がお寺としました。

瑠璃光院で紅葉の写真を撮影するのにおすすめの場所は?

瑠璃光院と言えば、書院2階の写経机に映った「瑠璃の庭」の紅葉と実際の「瑠璃の庭」の風景が続いて見える写真で知られています。写経机の横の、よく磨かれた床にも「瑠璃の庭」の紅葉が反射します。この景色も絶景なのですが、そのまま瑠璃の庭を眺めた時の苔と紅葉のコントラストもとても美しいです。 水がまかれた苔は雨の日だけではなく晴れた日でも青々としていて、光が差すと苔が「瑠璃色」に見えることから、「瑠璃の庭」という名前がつきました。瑠璃光院には、カエデ紅葉が約100種類以上、苔は15種類が植えられているそうです。 1階ではお茶菓子付きの抹茶をいただきながら「瑠璃の庭」を間近に見ることもできます。 本堂から渡り廊下で続いている茶庵「喜鶴(きかく)亭」からは「臥龍(がりょう)の庭」を見ることができ、黒光りする廊下に映るもみじも撮影できます。 山門から玄関までの間に広がる「山露路(やまろじ)の庭」では、鯉ともみじのコラボも撮影できますよ。

2024年瑠璃光院、春の特別拝観

2024年4月13日から2024年6月16日まで春の特別拝観を行います。
2024年 青もみじの季節の特別拝観
●拝観期間:令和6年4月13日~6月16日
●拝観時間:10時~17時(16時30分閉門)
●拝観料:大人 2,000円 小人1,000円(中学生以上学生提示)

瑠璃光院の紅葉の見ごろはいつ?

その年の気温の変動によって多少時期は異なりますが、11月中旬に、紅葉の見ごろを迎えます。 詳細は9月ごろ瑠璃光院のWebサイトに掲載される予定なので、詳しくはそちらをチェックください。 青もみじは、新緑が美しい5月と雨に濡れた苔が輝く6月ころが見ごろの時期です。

瑠璃光院の紅葉シーズンの混雑状況は?

京都の中でも特に有名な紅葉スポットであるため、紅葉時期はいつも多くの人でにぎわっています。 しかし、瑠璃光院では日中の拝観は予約できず、団体客もいないことから、中に入って書院2階の写経机を通り過ぎれば、そんなには混雑しません。 また、ハイシーズンは整理券を配布しているので、人数はある程度制限されています。 ハイシーズンは整理券付きのチケットを購入し、集合時間までに戻ることになります。朝の9時ころでも行列ができていることもあり、平日の午後でも集合時間が1時間以上先になるようです。多くの人は、少しでも早く入場するため集合時間よりも前に並んでいます。 休日の午後には、入場まで3時間半くらい待つことも。また、拝観終了前に到着しても、整理券が終了になり、入場できないことがあります。できたら、14時前までにはチケットを購入することをおすすめします。 山門に入るまでの待ち時間には、お寺の方が山門前で写真を撮影してくれるサービスも。下駄箱が埋まっている時は、靴はビニール袋に入れて持ち歩くことになりますので、なるべく手荷物は持たずに訪れてみてください。 ハイシーズンは、室内に一方通行を示す紙が貼り出されます。書院2階が最初に訪れる部屋で、順番待ちをして写真を撮影するほど人気のスポットです。少しでもゆっくり撮影したい方は、平日の早い時間に訪れると良いでしょう。 青もみじの時期は、朝一番よりも午後や夕方のほうが並ばずに入場できます。また、ゴールデンウィーク前の4月が比較的すいているようです。 かなりの混雑が予想されている場合は、バスでの移動は控えることをお勧めします。電車が遅れるよりバスの渋滞で遅れる方が可能性が高く、予定通りにつけない可能性が高いためです。

瑠璃光院の見どころ

入場券を買うと写経の用紙とボールペンがセットでついてくるので、希望者は書院2階の写経スペースで書くことができます。書いた写経を奉納すると、祈禱していただけます。 写真スポットである、書院2階の写経机の近くにこのスペースがあるので、写経机の前がすいてきたころを見計らって、写真を撮影しに行くといいかもしれません。 1階にはかま風呂があり、中を見学することもできます。天武天皇がかま風呂でけがを治してから、八瀬のかま風呂は知られるようになりましたが、現在営業しているのは一軒だけだそうです。天武天皇が治したけがは背中の矢傷だったそうで、矢傷の「矢」と背中の「背」で「矢背(やせ)」と書いて、この地域の地名を表すこともあるのだそうです。 浄土真宗 真宗大谷派の瑠璃光院では、2005年に本堂を設置し、光明寺所蔵の室町時代の阿弥陀三尊来迎図、 阿弥陀如来立像をまつっています。 瑠璃光院の御朱印は、スタンプを押し、日付を自分で書き込む、ひと味違った御朱印です。

アクセス

京都市左京区上高野東山55

叡山電車八瀬比叡山口駅下車、徒歩5分
比叡山ケーブル八瀬駅下車、徒歩5分
京都バス八瀬駅前バス停下車、徒歩7分
駐車場:なし

瑠璃光院

住所:〒606-0067 京都府京都市左京区上高野東山55

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瑠璃光院周辺のおすすめ紅葉スポット

蓮華寺

蓮華寺は、大原へ向かう途中に位置している、こじんまりとした静かなお寺です。 詩仙堂で知られる石川丈山の造った池泉回遊式庭園では、絵画のような素晴らしい紅葉を見ることができます
【所在地】京都市左京区上高野八幡町1
【電話番号】075-781-3494
【拝観時間】9:00~17:00
【拝観料】400円
【アクセス】京都バス「上橋」で下車してすぐ

蓮華寺

住所:〒606-0065 京都府京都市左京区上高野八幡町1

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八瀬もみじの小径

八瀬もみじの小径は、叡山ケーブル八瀬駅の横に広がる約300mの周遊路です。鮮やかな紅葉を照らすライトアップも開催しているので、日中だけでなく夜も素晴らしい紅葉を楽しむことができます。夜になると冷え込みますので、上着を忘れずに持っていきましょう。
【所在地】京都府京都市左京区上高野東山八瀬もみじの小径
【電話番号】075-801-5315(京福電鉄)
【アクセス】
・叡山電車八瀬比叡山口駅下車 北へ徒歩約5分
・叡山ケーブル八瀬駅すぐ横

ルイ・イカール美術館京都

紅葉スポットではありませんが、瑠璃光院のチケット持参で無料になる美術館に立ち寄ってみるのもおすすめです。ルイ・イカール美術館京都は、その名の通りアールデコの銅版画家ルイ・イカールの作品のみを集めた、2011年に開館した瑠璃光院の付属施設です。
【所在地】京都市左京区上高野東山71-21
【電話番号】075-724-5235
【拝観時間】10:00~17:00
※春:4月15日~6月30日、秋:10月1日~11月30日の期間中は無休です。
【拝観料】無料(事前申し込み不要)
【アクセス】
・八瀬比叡山口から徒歩3分
・「八瀬駅」下車、徒歩5分

瑠璃光院周辺のおすすめお食事スポット

瑠璃光院で紅葉を楽しんだ後はおいしい食事で心とお腹も満たしてはいかがですか。瑠璃光院周辺のおすすめお食事スポットをご紹介します。

宝が池 「ゆば泉」

京都の湯葉(ゆば)は豆腐や生麩などと共に京都料理を代表する食材のひとつです。 宝ヶ池「ゆば泉」には月替わりのコースメニューがあり、ランチ・ディナーで湯葉(ゆば)をフレンチスタイルで楽しむことができます。 瑠璃光院の紅葉を満喫して、京料理を堪能して贅沢な一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

【所在地】京都市左京区岩倉南三宅町70-1
【電話番号】075-703-2700
【営業時間】ランチタイム……午前11時から午後4時まで(ラストオーダー午後3時)
ディナータイム…午後5時から午後10時まで(ラストオーダー午後9時)
【アクセス】・地下鉄烏丸線「国際会館」より徒歩5分
※駐車場も8台分完備しています

まとめ
瑠璃光院は入場料金が高いですし、混雑必死の紅葉スポットですが、それでも訪れたい魅力を秘めています。 ぜひ、瑠璃光院を訪れるために、紅葉時期の京都を訪れてみてください。