なんだかんだ4月もあっという間に過ぎてしまい、桜の話題が徐々に減ってきてしまったと残念に思っている方は意外と多いのではないでしょうか。4月は色々なことの始まりの月とも言えます。忙しくてそれどころではなかったという方も多いと思います。ですが、春の日本風物詩とも言える「桜」は次に見られるのは、来年になってしまいます。忙しで疲れている心を癒してあげることも大事なこと。まだまだ京都では、少し遅めの春を感じることが出来ます。今度の休日に足を運んでみてはいかがですか?
美しい遅咲きの桜が見られる。京都の中でおすすめの場所は?
遅咲きの桜の代表かくとも言える「仁和寺」が京都の中では有名になります、その他にも、地元の方がおすすめする穴場スポット「原谷苑」や京都の中でも桜の木々の種類が豊富「平野神社」なども人気の遅咲きスポットとなっています。それ以外でも「京都府立植物園」、「三千院門跡」、「元離宮二条城」、「退蔵院」でも少し遅めの春の訪れを感じることが出来ます。意外と4月下旬に見頃を迎える名所はこんなにも多いというのに驚きです。
2024年の京都の桜の開花予想は、3月22-23日頃と言われています。2023年の日付を見ると、京都の桜の開花日は3月17日となっており、満開日は3月30日になりました。ここから推測出来ることとして、2024年は、3月23日から5日後~1週間後の3月末日頃から4月2日頃が、満開を迎えると予想出来ます。 京都でもっとも開花が早かった年は、今から22年前の2002年になります。その時は平年よりも10日も早い3月18日でした。逆に最も開花が遅かったのは、今から40年前の1984年の4月9日になります。平年よりも12日も遅くなりました。その年の気温の変化などが、開花の時期のずれの原因とも言えるでしょう。
開花から8割以上が咲いた状態になるまでの日数は、地域により異なります。ソメイヨシノであれば、九州から東海・関東地方では約7日と言われ、北陸・東北地方では約5日と言われています。北海道地方では約4日の目安になっています。北上するほど日数が短くなっています。 桜の開花期間は、気温や天候にもよりますが、だいたい満開から一週間程度で花が散ると言われています。花が咲いた後、気温が下がり花冷えが起こると花は長持ちすると言われ、長い期間桜を楽しむことが出来ます。咲いた後に雨が降ってしまうと早く散ってしまうと言われています。
遅咲きの桜を見るなら「仁和寺」を訪れるのがおすすめ
仁和寺は、平安時代に建てられました。江戸時代の終わりまで、代々皇族が住職を務める寺院で、由緒正しいお寺と言われています。平安時代から鎌倉時代においては、最も格式が高いとされた寺院になります。仁和寺を訪れた際に見て欲しい桜のおすすめスポットは、中門をくぐった西側一帯になります。国の名勝に指定されている「御室桜」の林は、約200本の桜が植えられています。重要文化財の五重塔と「御室桜」が作り上げる景色は、京都らしい春の景色とも言えます。
そしてここでもうひとつ注目して欲しい点が、御室桜の樹高です。御室桜の特徴は、普通のソメイヨシノに比べて低いということです。普通の桜の樹高は、ソメイヨシノであれば10m~15mに対して、御室桜の樹高が2〜3m程でその低さは歴然です。樹高が低い理由は、近年までは桜の下に硬い岩盤があるため、根を地中深くのばせなかったのではないかと言われていました。しかし、最新の調査では岩盤ではなく粘土質の土壌が原因であると言われており、絶景を作り出す「御室桜」の背の低さの秘密の解明には時間がかかるようです。御室桜の絶景は、樹高が低いことで生まれたと言っても過言ではありません。
ぜひまだ桜を見に行かれていない方は、京都の美しい桜を見て、疲れた心を癒してあげてはいかがでしょうか
2024年京都の桜情報の総合記事はこちらです。
日本の桜の名所が多く集まる京都。2024年の見頃はいつ頃になる?