季節の変化を楽しむ事が出来る高台寺とは

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日本には四季があり、それぞれの季節にしか見られない景色が多くあります。春は桜、秋は紅葉とそれぞれの美しさを兼ね備えていると言えるお寺が京都には多く点在します。その中でもおすすめしたいのが、高台寺になります。高台寺は、豊臣秀吉の妻「ねね とゆかりが深いお寺になります。景色の美しさはもちろんですが、高台寺の歴史についても詳しくみていくとしましょう。

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正式名所は、高台寿聖禅寺になります。高台寺の歴史を語るには、まずは豊臣秀吉の妻である「ねね は重要人物であると言えます。高台寺を建てたとされるのが、この豊臣秀吉の妻「ねね になります。ねねとは、どんな人物だったかというと、秀吉がまだその党首としての力を見せる前に結婚をした人と言われています。今で言えば、苦労時代を共にしたと言える存在であり恋愛結婚という形になります。恋愛結婚自体が、その当時ではかなり珍しい物と言われていました。秀吉は、ねねに一目惚れをし、かなりアプローチをした結果、結婚までこぎつけたのです。秀吉はねねに支えられて、天下を目指していった事は間違いないでしょう。しかしながら天下取った後は、ねねは蔑ろにされてしまいます。ねねは、秀吉の家臣達の面倒もよく見ていた事から、多くの人に慕われていた存在でした。天下をとって好き放題していた秀吉は、今まで築き上げてきたものを自分で壊す形となり、後の関ヶ原の戦いで、元々の秀吉の味方であった武将達が敵の味方になってしまう事態へと繋がっていったのです。ねねが高台寺を建てた理由は、秀吉が亡なり、それを弔う為であったと言われています。豊臣家が滅びたとされる大阪の陣の際は、高台寺から大阪城が燃える姿をねねは高台寺から見ていたとされています。どんな心情でそれを見ていたか…なんとも言えませんね。 さて高台寺は、方丈や茶室、そして化粧御殿は秀吉の最期を迎えたと言われている伏見城から移築してきました。とても豪華なお寺でありましたが、火災により何度か方丈や仏殿は消失しています。当時のままの姿を残している建物は、霊屋、開山堂、傘亭、時雨亭の茶屋などになります。これら国の重要文化財として今も尚大切にされています。

高台寺の春の美しさとは

高台寺の桜の見頃は、3月下旬から4月上旬になります。特に美しい桜を見る事が出来るのは、方丈庭園になります。こちらにはシダレザクラと白砂が作り出す景色は、京都らしいという言葉がぴったりと言えるでしょう。ここで見る桜の美しさは、たくさんの桜の木が作る絶景とはひと味違います。1本の桜ですが、おしとやかにそして豪華に咲き誇っています。ここを訪れると時間を忘れて、庭園の魅力に引き込まれてしまいそうになるほど魅力が詰まった庭園と言えるでしょう。夜にはライトアップやプロジェクションマッピングも行われ、現代とのコラボレーションもまた見物になっています。

秋がおすすめ高台寺の魅力とは

高台寺の紅葉の見頃は、11月下旬から12月上旬となります。特におすすめしたいのが、夜のライトアップになります。京都の中でも大人気の紅葉スポットとなり、このシーズンは兎に角混雑の回避は難しいと考えた方がいいでしょう。高台寺には、ヤマモミジをはじめ、イロハモミジ、カエデなど1000本もの木々が美しい景色を作り出します。ここでぜひ見ていただきたいポイントが、まるで鏡と化した臥龍池に映し出される紅葉の景色になります。夜になると池の水に夜空が映し出されそこには見事な逆さ紅葉が現れます。なんとも言えない幻想的な景色は、混雑は必須ですが、足を運ぶ価値は大いにあるといえるでしょう。 [hr][/hr]

高台寺の詳細

■住所 〒605-0825  京都府京都市東山区高台寺下河原町526 ■拝観料 大人600円、小中学生250円(高台寺掌美術館の2ヶ所共通券) 高台寺、高台寺掌美術館、圓徳院の3カ所共通券は900円。 ■拝観時間 午前9時~午後5時(年中無休) ■駐車場 高台寺は専用の駐車場があります。収容台数は150台程。料金は1時間まで500円となり、午前8時~午後11時までは30分毎に250円で、午後11時~午前8時までは 60分毎に100円です。高台寺、圓徳院拝観券を提示すれば、1時間無料となり、3ヶ所共通拝観券で2時間無料になります。 [hr][/hr]

まとめ 歴史的な建物には、色々な物語が詰まっていると言えます。私たちはその物語をどのぐらい知っているのでしょうか。ここでご紹介した歴史は、ほんの一部になります。これをきっかけにご自身で歴史を調べてみるのもいいでしょう。せっかく高台寺へと足を運ぶのであれば、建物の歴史や背景などを知っていくと、また違った見方も出来るかもしれません。素敵な旅にするには、歴史を少し紐解いてみても面白いかもしれません。