日本一、桜が映えると言ってもいい土地「京都」。京都のCMには、名所の桜が多く使われます。それだけ京都の魅力とも言えます。京都は日本の中でも、人気の高い観光スポットです。そのため、観光客も通年通してとても多いと言えます。特に春のシーズンは国内外からも、桜の美しさを求めて多くの人がいらっしゃいます。そこで、優雅にゆっくりと春の京都を感じられる名所穴場ご紹介していきます。
■嵐電が誇る「桜のトンネル」
■ベニシダレと枯山水庭園の京都ならではの景色が見られる「妙心寺退蔵院」
■京都の中でも遅咲き、樹高が低い「御室仁和寺」
■京都と言えばこの風景「鴨川沿いの半木の路」
■夜桜と音楽の融合「平安神宮紅しだれコンサート」
■シダレザクラを目の前に見られる「原谷苑」
名所が多い分、穴場の数もたくさんあります。この中でおすすめの名所穴場をいくつかご紹介しましょう。
例年で行くと、3月下旬から4月上旬の午後6時半~午後8時半頃に運行されています。嵐電北野線の鳴滝駅から宇多野駅間の区間の約200メートルが、ライトアップされ、昼間とは違う景色を見ることが出来ます。この「桜のトンネル」は、線路両側に植えられた約80本のソメイヨシノが作り出す桜並木で、ライトアップ区間は、車内灯を消してゆっくりと運行してくれるので、思う存分車内から桜の表情をみることが出来ます。
京都らしい風情のある景色と言えば「妙心寺 退蔵院」
昭和の名庭として名高いと言われている枯山水庭園が有名な妙心寺退蔵院。日本最大級の禅寺とも言われる妙心寺には、広大な敷地内に40以上の塔頭があります。その塔頭の一つ「退蔵院」は、桜の名所になっています。こちらの名庭の入り口には、どっしりと構えるベニシダレザクラがあります。名庭の入り口にふさわしい佇まいとも言えます。2013年の「JR東海そうだ 京都、行こう。」のキャンペーンに起用され、多くの観光客が足を運ぶようになりました。
仁和寺の桜のおすすめスポットと言えば、中門をくぐった西側一帯になります。国の名勝に指定されている「御室桜」の林には、約200本の桜があります。ここの桜の樹高は、普通の木の3分の1ほどになります。樹高が低いが故に、重要文化財の五重塔が美しく桜の中に浮かびあがり、京都らしい景色を作り出すのです。その昔はこの樹高が低いことから、お多福の鼻が低いことと掛けられて、お多福桜とも呼ばれていました。
「原谷苑」は、洛北の原谷にある個人所有の桜園のことを言います。山中の小さな集落に、なんと4万坪という広大な敷地を持つ「原谷苑」は、別名「京の桜の隠れ里」とも言えます。この「原谷苑」は、そもそもその昔に、花好きの村岩2代目がさまざまな樹木や桜を植え始めたのがきっかけです。今までは世の中に出ることなく、過ぎていってしまっていましたが、あまりの美しさに、一般公開が開始されたのです。
ここには、樹齢60年をこえるベニシダレザクラが、200本以上あると言われています。苑内には、桜だけではなく、数多くのお花も植えられており、花の園とはここで間違いないとも言える雰囲気になっています。
ここで見て欲しい桜スポットは、シダレザクラの枝ぶりですので、ぜひご覧になって下さい。普段では見られない距離で、シダレザクラを見ることが出来ます。その美しさは本当に、言葉を失うほどです。「原谷苑」は山あいにあることから、京都市内より見頃が少しずれています。わかりやすい目安としては、遅咲きで有名な「仁和寺の御室桜」と同じころと覚えておくといいでしょう。
さて、京都の名所穴場に行ってみたくなりましたか?今年の春は、じっくり桜を鑑賞して、のんびりした休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
2024年京都の桜情報の総合記事はこちらです。
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