東福寺の伽藍面、その迫力と自然の美しさを堪能しに行きませんか

東福寺は京都を代表するお寺で、正式名は慧日山東福寺(えにちさんとうふくじ)といわれ、京都五山の一つに数えられ、普門院や公明院など25もの塔頭寺院を抱える、由緒正しいお寺です。日本最古や日本最大の建造物が多くある由緒あるお寺です。また、京都の紅葉名所ランキングでは3位に入ることもある美しい神社です。東福寺を訪れたらぜひ見ていただきたい観光スポット、訪れる際にぜひ知っていただきたい情報についてご紹介します。

出典:東福寺 – Wikipedia
東福寺は臨済宗東福寺派の本山で、聖一(しょういち)国師を開山とし、釈迦如来を本尊に迎え、1236年(嘉禎2年)から1255年(建長7年)の19年をかけて創建されました。当時の摂政であった九条道家(くじょうみちいえ、九條とも)が、京都最大の大伽藍を建立し、奈良で最も大きな寺院である東大寺と奈良で強大な勢力を持っていた興福寺のようになるようにと願いを込めて、東と福の字を一文字ずつ取り、名づけられました。幕府から主要寺院として与えられる格付け京都五山の1つとされている京都でも代表的なお寺です。

東福寺の「通天橋」 京都の紅葉で最も著名なスポット

東福寺の通天橋は、京都でも最も著名な紅葉スポットです。秋の混雑は大変ですが、おススメは春から初夏の青紅葉も心奪われる程の鮮明さで、新緑を感じる事が出来ます。過日のG20で、各国のファーストレディをおもてなしで、わざわざ大阪から京都までお連れした程です。 通天橋は(つうてんきょう)、偃月橋(えんげつきょう)、臥雲橋(がうんきょう)とあわせて「東福寺三名橋」のひとつです。境内を流れる渓谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」にかかっており、本堂と開山堂を結んでいます。長さ約27mの屋根付きの木造橋で、秋には美しく色づいた紅葉が一面に広がるため、京都で最も有名な紅葉スポットとしても人気です。また新緑の季節には生き生きと輝く青もみじも美しく、季節を問わず楽しむことができます。その渓谷の川に架かる、臥雲橋、偃月橋も魅力的な建造物です。 臥雲橋 こちらは地元の方の日常に通る道路にもなっているため、とても混雑する秋の紅葉の季節には撮影禁止となる場所です。木造の橋で、この橋から渓谷越しの隣の通天橋を見ることができます。 偃月橋 偃月とは半月のことで、橋の形から付いた名前です。その名の通り、中央が少し膨らんだ形をしており、徳川幕府が開いた1603年に再建されました。3つの橋の中では比較的人の少ない穴場スポットで、静かで落ち着いた雰囲気の場所です。

名勝 4つの庭園 【方丈庭園】

方丈とは、禅寺では住職の居室として利用されている建物です。大方丈を中心に、東西南北に4つの庭園が作られており、その本坊を中心にして位置する東庭、西庭、南庭、北庭の4つの庭園は2014年に国指定名勝になりました。1939年に重森三玲によって作られ、鎌倉時代の庭園をベースにしたモダンで洗練されたデザインで人気を集めています。東庭には北斗七星、南庭には京都五山、西庭には大市松、西庭には小市松などそれぞれの庭にテーマがあり、4つの庭で釈迦がたどった道である釈迦八相成道を表しています。苔と白砂と岩が見事に配置され洗練された美しさで来る人を魅了してくれます。

苔むす寺
東福寺のもう一つの見どころは苔ともいわれています。東福寺には美しい苔を様々なところで見ることができて、東福寺本坊庭園以外でも苔を楽しむことができます。通天橋の欄干の外側には紅葉や新緑の足元にも苔がたくさんありますので合わせて鑑賞してみて下さい。 青もみじの新緑が清々しい初夏の季節に、「青もみじと苔」の緑の共演も美しい光景です。 普門院庭園にはウマスギゴケが群生したものを見ることができます。断層になっているので、長い年月をかけて成長したのが分かります。美しい苔はまさに苔のじゅうたんのようです。

東福寺 詳細

住所:京都府京都市東山区本町15-778 アクセス:京阪 東福寺 徒歩約10分      JR 東福寺 徒歩約10分      市バス 東福寺 徒歩約4分 拝観時間:4月~10月9:00~16:00  ※16:30に閉門 11月~12月 第一日曜日 8:30~16:00 ※16:30に閉門 12月 第一日曜日~3月 9:00~15:30  ※16:00に閉門 拝観料:通天橋・開山堂 一般400円 小中学生 300円     国指定名勝 東福寺本坊庭園 一般400円 小中学生 300円 ホームページ:http://www.tofukuji.jp/index.html

東福寺の建物

出典:東福寺 – Wikipedia
三門
まず日本最大にして最も古い国宝に指定されている三門。「そうだ 京都、行こう。」のキャンペーンでも使われたことがあります。こちらは1405年に再建され、五間三戸という5つの柱と3つの入り口がある二階建ての建物です。

法堂
明治の火災で焼失し、現在の本堂は1934年に再建されたものです。15mの高さの釈迦如来像を祀っていたそうですが、こちらの像も仏殿と共に焼けてしまいました。現在は13世紀後半に作られたとされる釈迦如来立像を祀っています。

禅堂と東司
禅堂は三門と同じように日本最大・最古の坐禅道場です。日曜日には一般の人も参加できる坐禅会を行っておりますので、もし興味があれば詳細を調べて行ってみてください。そして東司はとうすと読み、日本最古のお手洗いです。東司でも厳しい作法が決められており、お手洗いに行くことでさえも修行とされていたそうです。また、三門から見て禅堂と東司の反対側に位置する浴室は日本で二番目に古く、蒸し風呂形式のお風呂だそうです。

出典:東福寺 – Wikipedia

京都のお寺につけられたあだ名・○○面(づら)

京都の6つのお寺にはそれぞれの特徴を表す俗称がつけられているのでご紹介します。 学問や文学に秀でた禅僧を輩出したことから建仁寺の学問面(がくもんづら)、主に武将から信仰を得て栄えたことから南禅寺の武家面(ぶけづら)、千利休をはじめとする茶人とゆかりが深いことから大徳寺の茶面(ちゃづら)、経営が上手く全国に寺を作り広めていったことから妙心寺の算盤面(そろばんづら)、お経の音が美しいと伝えられていることから相国寺の声明面(しょうみょうづら)、そして京都で最大規模の伽藍があったことから東福寺の伽藍面(がらんづら)と言われています。 東福寺は実際に見ると驚くほどの建物大きさで、19年という長い歳月をかけて1255年に七堂伽藍が建てられました。その後歴史上の争いで兵火に巻き込まれ、焼失してしまった個所も多かったのですが、現在は再建されています。 [hr][/hr]

まとめ いかがでしょうか。東福寺の伽藍面とも称される迫力ある建物と美しい橋や庭をぜひ堪能してみてください。東福寺周辺にはたくさんのお寺がありますので、他のお寺と合わせて京都の魅力を満喫するのもおすすめです。