京都には多くの桜の名所があります。昼間の華やかな桜はもちろん、夜のライトアップが絶景の名所もあります。桜の見所が盛りだくさんの京都について詳しくみていきましょう。
京都を訪れるならば、外せない桜の絶景ポイント
■450本の桜が作り出す桜並木を散策しながら楽しむ「哲学の道」
■夜桜の名所とも言える祇園のシダレザクラが見られる「円山公園」
■境内全域に約60種類400本の桜を見ることが出来る「平野神社」
■べニシダレザクラのライトアップと音楽の融合が作り出す空間が素晴らしい「平安神宮」
などなど正直紹介しきれない程絶景スポットが多いのが京都の特徴とも言えます。
銀閣寺橋から若王子橋までの、約1.5㎞の桜のトンネルを「哲学の道」と言います。哲学の道の由来は、京都大学教授の哲学者西田幾多郎が、思いにふける際に好んでよく散策したことからこの名が付きました。疏水と石畳の上を覆った約500本のソメイヨシノやピンクのシダレザクラ、薄い青色のオオシマザクラ等が作る桜のトンネルは絶景になります。これぞ京都らしいという景色は、多くの人々をひきつけ、人気スポットへとなっていきました。
京都府内で桜の名所4位にあたるのが円山公園。明治時代の有名な作庭家である7代目小川治兵衛が設計した公園になります。円山公園は、東山を背景に、八坂神社の東側にひろがる京都で最も古い公園と言われています。円山公園で見られる絶景ポイントは、「祇園のシダレザクラ」になります。この「祇園のシダレザクラ」を鑑賞するのにおすすめなのは夜になります。もちろん青空に咲き誇る姿も迫力がありとても美しいものです。それ以上に夜の暗闇の中で、柔らかい光に照らされ桜が作り出す景色はまさに絶景そのもの。祇園という地名らしい、妖艶なシダレザクラの姿を見ることが出来ます。その他公園内には、ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエシダレザクラなどのさまざまな種類の桜が、約680本も植えられており、桜を満喫するのにはぴったりの場所とも言えます。
桜の社でも有名なこちらの神社は、とにかく珍しい種類の桜が多く見られます。苑内には、平野神社の代表的な桜「魁桜」「寝覚桜」「平野妹背桜」「手弱女桜」「突羽根桜」などが植えられています。約60種類、400本の桜が咲き誇り、絶景を作り出しています。平野神社の魅力は、品種が多いことで生まれる咲く時期のずれにより、長い期間桜を楽しめるところです。おおよそ約1ヶ月間美しい桜の絶景を楽しむことが出来ます。また、3月下旬から4月中旬は、夕方から午後9時頃までライトアップも行われる予定ので、日中とは違う桜の表情もぜひご覧になって頂きたいところでもあります。桜の季節は、花見茶屋も出店されます。赤い野立傘に赤いクロスをかけた座席がいたるところに配置され、お花見の雰囲気を盛り上げてくれます。花見茶屋は事前に電話で予約をすることが出来るので、足を運ぶ方はぜひ事前に予約を入れることをおすすめします。
国の名勝にも指定され、広大な池泉回遊式庭園で有名な京都の平安神宮。桜の絶景ポイントは、谷崎潤一郎の「細雪」にも登場するベニシダレザクラになります。神苑へと足を進めていくと、天蓋のように空を覆うような素晴らしい景色に包まれます。また東神苑の栖鳳池の景色もそれと合わせて楽しんで頂きたい絶景ポイントとも言えます。ここで見て欲しいポイントは水面になります。水面に浮かぶ桜の景色も、また見上げる桜の景色とは違い素晴らしいものになっています。更に春の季節は、期間限定で夜桜鑑賞が楽しめるイベントや観桜茶会も行われており、より一層春の訪れを体感することも出来ます。
桜の絶景は1年に1度しか見ることが出来ません。今年こそ、この絶景を自分の目で確かめにいってみてはいかがでしょうか。
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