日本の中でも有数の観光地と言えるのが京都。京都には古き良き日本の景色が多く残されています。この景色を一目見ようと国内はもちろん、海外からも多くの観光客の方が訪れます。清水寺の魅力をあなたはどのぐらいご存知ですか?日本に住んでいながらも、知らない事も多くあるのではないでしょうか。日本の魅力の再発見の旅へと一緒に出かけてみませんか。
清水寺は、1200年以上もの歴史を持つお寺になります。その始まりは、僧侶延鎮上人と言い伝えられています。奈良時代末期、延鎮上人は夢の中のお告げが、清水寺の始まりとも言えるのです。そのお告げは「木津川の北流に清泉を求めて行け」というものでした。お告げを聞いた延鎮上人は、山へ入ります。その山が今の清水寺が建つ音羽山になのです。山麓には、滝がありお告げの場所はここで間違いないと確信した延鎮上人は住み始め、そこで偶然に出会ったのが修行僧行叡居士になります。この行叡居士に「観音霊地を護るように
と言われ土地を守り始めました。その山へ、鹿を狩る為に坂上田村麻呂が入り、綺麗な滝を見つけます。ここで延鎮上人に出会い、延鎮上人より「殺生はいけません」と教えられた坂上田村麻呂は、感銘を受けました。その綺麗な滝の近くにお堂を建てたのが清水寺の始まりと言い伝えられています。妻と一緒に音羽の滝近くで自らの邸宅と仏殿を建設し、810年には朝廷公認の正式なお寺として認められています。
この坂上田村麻呂が建設した邸宅と仏殿がのちの清水寺へと発展していきます。坂上田村麻呂は延鎮との出会い、そして観音様の支援に感謝を込めて清水寺を完成させていきます。現在の清水寺は、平安遷都以前に建てられ貴重な歴史的建造物になります。ユネスコ世界文化遺産にも登録されており、その壮大な美しさは訪れる人々の心を魅了し続けています。
清水寺に建つ建造物の多くは坂上田村麻呂らが建設した当初の建物はほとんど残っていません。長い歴史の中で何度も再建が繰り返されており、そのたびに日本の歴史に欠かせない出来事が起こっています。長い歴史のなかで、幾度もの焼失にあい、最後に焼失したのは
江戸初期1629年です。その後に第三代所軍、徳川家光公の寄付により4年ほどの歳月を経て再建されました。現在の清水寺の多くの建造物はこの時に建立されたものです。
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清水寺でしか見られない秋の絶景とは
秋の清水寺の美しさはぜひ日本人であるならば、一度は訪れていただきたい場所と言えます。清水の舞台をはじめ、三重塔や放生池などの周りを彩る1000本のヤマモミジが作り出す絶景は、息を飲むほどです。清水寺の紅葉の見頃としては、11月下旬から12月上旬になります。このシーズンは、500基もの照明でヤマモミジを照らし出します。暗闇の中に浮かび上がるその景色はとても幻想的です。昼間とは全く違う景色を見ているかのような気分になります。ただ、清水寺はどうしても人気観光地とも言えるので混雑が予想されます。その中で少しでもゆったりと紅葉を楽しみたいと考えている方には、早朝の午前6時~午前7時前か午後8時過ぎに行くのがおすすめです。このふたつの時間であれば、定番の観光地でも人混みを避けて紅葉を、ゆったりと楽しむ事が出来るでしょう。また、初夏の季節の頃には、清水の舞台から音羽の滝に向かう長い階段などから、右手に舞台を支えるダイナミックな柱が間近に見られます。その階段付近から臨む風景は鮮やかな新緑が彩る「青もみじ」の世界が広がります。秋の紅葉のカエデの木すべてが若々しく「青もみじ」として世代交代するのです。
●2022年 秋の夜間特別拝観・ライトアップ
日程:11月18日〜30日
開門 午前6:00〜閉門 午後21:30(21:00 受付終了)
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清水寺の改修工事の状況は?
清水寺では、2017年の初め頃から、50年に1度の大掛かりな改修と修繕工事が行われていました。この工事は2020年12月3日に完了しています。実はこの工事のスタートは2008年からと言われており、約11から12年の年月をかけて直していくという大計画でありました。今現在は本堂の改修工事も、舞台の張替え工事も無事に完了しています。
真新しい舞台がお目見えしています。平成(令和)の大改修は完了し、通常通りの拝観が
可能となっています。
尚、落慶法要等は新型コロナウイルスの関係から令和3年の秋以降を予定しているそうです。
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清水の舞台
清水寺の舞台は、ご本尊の観世音菩薩様に芸能を奉納する場所として建てられています。
現在でも、この場所の本来の目的は芸能を奉納するための舞台です。
日本では古くから雅楽、能・狂言、歌舞伎、相撲などの芸能が寺社などに奉納されてきた歴史をもちます。現在でも各地色々な寺社において舞台奉納が行われています。
ここ清水寺の舞台は、錦雲渓(きんうんけい)の急な斜面にせり出すように建てられ、139本ともいわれる巨大な欅の柱が使用されています。(最長12メートル)。
「懸造」(かけづくり・舞台造ともいう。)と呼ばれる建築方法で、なんと釘は一本も使用されていません。舞台の高さは一番低い地上からは四階建てのビル程度に相当し、面積は190平方メートルで、400枚を超える檜板が敷き詰められているそうです。
思い切って決心することを「清水の舞台から飛び降りたつもりで・・・」と例えにされますが、その語源となったのがこの清水寺の舞台なのです。
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清水寺の桜
秋の紅葉シーズンでお馴染みの清水寺ですが、実は春の桜シーズンもおすすめです。紅葉のカエデの木々と同じか、それ以上の桜の木々が植えられています。ソメイヨシノと山桜が合わせて約1500本咲き誇るのです。本堂を桜が取り囲む眺めが楽しめる奥の院からの景色や、清水の舞台から見下ろす桜の景観の絶景さは紅葉を愛でるのと同じくらいに感動を与えてくれます。春の夜間特別拝観の時に合わせて夜桜を観ながら参拝するのもおすすめです。
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清水寺へのおすすめのアクセス方法
清水寺までのアクセス方法は、時期や曜日によっても異なります。普通の週末や平日であれば、バスの利用がおすすめです。バスであれば、京都駅を出てすぐのバス乗り場から、清水寺に行く事が出来ます。D1から出ている100系統か110系統に乗車し、五条坂で下車しましょう。京都駅からは15分程で最寄りのバス停に到着し、そこから10分程歩くと清水寺に到着します。京都駅から、散策を兼ねて徒歩で向かう事も出来ます。約3.3㎞で45分程で着きます。
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清水寺の詳細
■住所
〒605-0862 京都府京都市東山区清水一丁目294
■電話
075-551-1234
■時間 通常は午前6時~午後6時まで
春の夜間特別拝観3月27日から4月4日は午後9時30分まで
夏の時期(8月、9月)は、午前6時~午後6時半まで
秋の夜間特別拝観11月18日から11月30日は午後9時30分まで
■拝観料 高校生以上通常400円、小中学生は200円(団体割引はなし)
障害者の方は、障害者手帳や療育手帳の原本を提示すると、無料で拝観する事が出来ます。障害者付き添いの方も身分証を提示すると無料となります。
■駐車場
清水寺には、公式の駐車場はありません。
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修学旅行の定番であり、誰もが知る、清水寺の舞台は50年振りの
改修を経て、これからも歴史を紡いでいきます。
大人の修学旅行として、改めて京都を訪れた際には、ぜひ、時間を
作って観光してみてはいかがでしょうか。
二年坂と八坂の塔
清水寺への参道は、二年坂から産寧坂、そして清水坂と続き、
両側には、土産物店が並び、賑わっている。
その二年坂の途中で、八坂の塔がある。TV番組の京都ロケのオープニングに
いつも映る定番スポットだ。壮麗な5重塔がある仏教寺院である。
境内の青紅葉が映える。塔内には、心柱があり、
初層の礎石から頂上まで通り、途中には支えを一切使われていない。
構造的にも、精神的にも、まさに支柱であり、飛鳥時代の創建時には、
お釈迦さまとして奉られていたそう。
法観寺 八坂の塔
【拝観時間】
10:00~16:00
【定休日】
不定休
【拝観料】
400円
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八坂庚申堂
京都で最も著名なインスタ映えスポット。
くくり猿にお願いを書いて、奉納する。
八坂通りのふもとにある大人気のスポット。