京都を代表する観光スポット・清水エリアには、八坂通から石塀小路、ねねの道、二寧坂、三寧坂と、情緒豊かで散策が楽しくなる参道の宝庫。八坂の塔や八坂庚申堂、高台寺などの寺社仏閣が集中しているほか、話題のカフェやショップも立ち並んでいます。
東山のシンボルである八坂の塔がそびえる八坂通。東大路通から八坂の塔に向かって石畳の坂道が続き、カラフルなくくり猿が下がる八坂庚申堂や、香港発のコーヒーロースターの日本1号店「%ARABICA 京都 東山」、ハイセンスな文具が揃う「裏具」など、歩くたびに写真映えするスポットや風景に出合えます。
下河原町通とねねの道を結ぶ、入り組んだ路地。ここは石塀小路と呼ばれ、道の両サイドが石や木の塀で囲まれていることから名づけられたといわれています。
かつて市電で使用されていた敷石が生かされた石畳は、レトロモダンな雰囲気を演出。閑静な一帯には旅館や料亭が連なり、景観に溶け込んだ店の看板も情緒満点です。
石塀小路を通り抜けた先にあり、二寧坂に続くねねの道。豊臣秀吉の妻・ねねにゆかりがある高台寺と圓徳院の間を通ることがその名の由来で、ゆるやかな道を人力車が通るなど京都らしい風情も感じられます。
八坂通を散策すると、軒下に吊り下げられた「くくり猿」を発見するはず。これは八坂庚申堂のくくり猿で、身動きが取れず、欲を我慢する猿を表現しているそう。
高台寺方面から産寧坂へ続く、ゆるやかな石畳の二寧坂(二年坂)。「大同2年(807)にできた」「産寧坂の手前にある」など、名前の由来には諸説あるそう。老舗から話題の店まで、町家を生かしたカフェやショップは多彩な顔ぶれながらも、屋根や間口に統一感のある造りとなっています。
二寧坂から清水坂へと続く産寧坂(三年坂)は、湯豆腐店や甘味処、和小物店など京都らしい店が集まる門前ストリート。映画やCMのロケ地としてもおなじみの坂道で、「寧(やすら)かな出産ができるように」と、この坂を通って清水寺へ安産祈願に向かう人が多かったことから命名されたと伝えられています。