祇園で行われる盛大なお祭りとは

出典:京都写真ギャラリー | 京都観光情報 KYOTOdesign

祇園は、今も昔も京都の中ではとても栄えている町になります。その街並みもとても素敵です。また近くには多くの観光地がある為、京都に来れば必ず祇園を訪れるとも言えるでしょう。祇園の盛大なお祭りはご存知でしょうか?他のお祭りとはひと味違う祇園祭について、詳しくみいくとしましょう。

簡単に言うと古都のお祭りになります。祇園祭の始まりは、平安時代に遡ります。今は八坂神社が行う毎日が平穏に過ごせますようにと願いを込めたお祭りとも言えます。祇園祭の特徴のひとつとして、期間が長いことが、あげられます。みなさんが想像するお祭りとは何日ぐらいになりますか?1日2日ぐらいという声が多いのではないでしょうか。それに対して祇園祭は、7月1日~31日までの1か月間行われます。その中でもメインとなるのは、17日の前祭と24日の後祭になります。この2日が祇園祭の1番の見所です。

祇園祭の歴史や由来

祇園祭の由来を知るには、今から1150年程前に遡ります。この頃京都をはじめ、日本各地で疫病が流行し多くの犠牲者が出ました。昔はこの疫病が起こる理由は、疫病神の怒りや死者の呪いなどと信じられていました。この疫病の時は、牛頭天王の仕業であると言い伝えられています。この怒りを鎮めるには、どうしたらいいのかを考えた結果、神様を楽しませてみるのはどうだろうか?となったのです。神様の為に、色々な食べ物や飾りを作り、疫病の流行をとめてもらおう考えました。これが祇園祭の始まりと言えます。ちなみにこの疫病の元となっていた牛頭天王は、実はインドの神様と言われています。インドでも、病気をはじめ天災などを起こす神様と言われていました。この神様は、インドで仏教が広がると共に、いい神様に変わります。インドでも有名な寺院の祇園精舎の守り神になったのです。このいい神様になったと言われている理由はさまざまですが、日本には病や幸いを退ける力を持つ神様と言われて伝わってきたのです。

祇園精舎の鐘の声とは

どんな方でもこの言葉は聞いた事があると思います。この言葉で始まる物語は、平家物語になります。昔学生の頃に習ったきり聞いていないなんて方も多いのではないでしょうか。さて、この祇園精舎とは何かご存知ですか?祇園精舎とは、実はインドのお寺の事を指し、日本の祇園とは違うのです。意外と知らない方も多かったのではないでしょか。

祇園祭の山鉾巡行とは

山鉾巡業とは、京都の町の中を巡って、町の邪気や穢れを払うという意味があります。神様が通られる道を、綺麗にしていると言うとわかりやすいかと思います。山鉾の順路は、7月17日午前9時に四条鳥丸を23基の山鉾が走り出します四条通りから河原町通、そして御池通、新町通を巡ります。後祭では、7月24日午前9時半に烏丸御池から走り出し、来た道を戻って行きます。山鉾巡行でぜひ見て頂きたいのが、しめ縄切りと辻回しです。しめ縄切りは言葉のままですが、辻回しは簡単に説明しましょう。山鉾が交差点に入ると、車輪の下に竹を敷きます。そこに水をまき、人力で角度を90度変えます。この回転が上手く行くと、周りから盛大な歓声と拍手でとても盛り上がります。辻回しの迫力を感じたい人は、河原町通と御池通の交差点がおすすめです。

祇園祭の神輿渡御とは

山鉾巡行の後に行われるのがこの神輿渡御になります。神輿渡御が行われるのは、八坂神社になります。ここで使われる神輿は3基です。神霊が宿ったとされる3人の祭神を神輿に乗せます。そしてそのまま氏子区域を回っていきます。なぜ氏子区域を回るかというと、意味合い的にはお清めをし、邪悪な物を排除する意味があるとされています。それに加え、幸せを広めるという意味もあるのです。神輿渡御の見せ場は、3基の神輿が揃った最初の場面になります。それを三社揃い踏みと言います。そこで行われる神輿を担ぎあげる差し上げと神輿を時計回りに回す差し回しはぜひご覧になっていただきたいものです。この姿をどこで見るのがおすすめかと言うと、西桜門の石段上であれば全体を見渡すことも出来るので、ぜひ場所の確保もお忘れなく。 [hr][/hr]

まとめ 祇園祭の歴史や見所について少しはご理解いただけましたでしょうか?祇園祭は人々の健康や幸せを願う事が根本にある事がわかりました。文章ではなかなかその迫力が伝わりににくいと思いますが、祇園祭が盛大な物である事は想像がつくでしょう。京都の夏の風物詩とも言える祇園祭をあなたもその目で確かめてみてはいかがでしょうか。ここではすべてご紹介できませんでしたが、祇園祭について更に詳しく調べてお祭りを見に行く事で、京都の歴史に一歩近づいたとも言えるでしょう。京都の夏旅には祇園祭を訪れてみてはいかがでしょうか。