聖護院の魅力とは?

聖護院は、京都市内の北東部に位置しています。このお寺の近くには有名な観光スポットがいくつもあります。それが平安神宮をはじめ、金戒光明寺や真如堂などになります。聖護院は、修験道のはじまりのお寺と言われています。やはり修験と言うと、とても厳しそうなイメージを持つ方が多いと思いますが、いい意味でそのイメージを覆すようなお寺と言えるでしょう。謎の多き聖護院について詳しくみていくとしましょう。

聖護院とは

出典:聖護院 – Wikipedia
一言でこのお寺を説明すると、皇族が門主を務めた由緒正しいお寺になります。 聖護院は本山修験宗の総本山にあたり、その始まりは、今より1000年以上も前に遡ります。1090年白河上皇が熊野三山を訪れました。その際に修験僧として有名であった増誉僧正が案内をしました。この功績により、増誉僧正がお寺を賜る事となりました。このお寺の由来は、天皇を護るという意味の「聖体護持」の文字から聖護院と決まったと言い伝えられています。その後明治時代までは、皇族をはじめ摂政や関白家が代々住職を務めました。江戸時代の後半になると京都御所の火災によって一時的に仮の御所としても使われました。ここから聖護院旧仮皇居として、国の史跡に指定されています。余談ではありますが、この聖護院がある左京区聖護地区は、和菓子の聖護院八ツ橋をはじめ、京野菜の聖護院大根・聖護院かぶ発祥の地にもあたります。 [hr][/hr]

聖護院の魅力や見所

出典:聖護院 – Wikipedia
■お寺の中心の宸殿 この宸殿が建てられたのは江戸中期と言われています。宸殿の目の前に広がるのは、白砂場になります。こちらは庭園という事ではなく修行の場として使われており、現在も護摩等の行事で実際に使用しています。宸殿の中に入る事が出来るのは、特別公開の時のみになります。宸殿の内部は、三の間、二の間、上段の間に分かれており、時代は違えどその威厳ある空気感はぜひ体感していただきたい物と言えます。その中でも一際格式が高いと言われているのが、上段の間です。1788年の京都御所が火災にあった際に、仮御所として光格天皇が公務を行っていた場所です。内部には、狩野派によって描かれたとされる障壁画があります。その数なんと130にも及びます。障壁画とは、襖絵や杉戸絵をはじめ、床の間などに張付壁に描かれた絵の事になります。この壮大な美しさは、訪れた人の心を魅了しています。 ■御朱印 聖護院の御朱印は、いつ参拝しても頂く事が出来ます。その中でも代表的物は、法螺貝の押印にカーンの梵字、奉拝と日付と寺名が書かれた物になります。ここに押されている法螺貝は、山で厳しい修行を行う修験道には欠かせない存在とも言える大切な物です。ここのお寺ならでは押印とも言えるでしょう。法螺貝は、昔から魔よけやクマよけの意味合いがあると言われています。 ■2016年より期間限定の特別公開エリア 特別公開期間であれば、宸殿を彩る豪華絢爛な狩野派の障壁画や京都の冬の特別公開キャンペーン写真などにも起用された弁才天尊像をはじめ、所蔵されている貴重な文化財など、通常では見られない物をじっくり見る事が出来ます。また山伏の修行の様子などもパネルなどで詳しく説明もされており、当時の様子を知る事も出来ると言えます。修験道について詳しく知りたいと考えている方にはぜひ訪れていただきたい期間とも言えます。またこの際は、ご住職が直筆でしたためて下さる御朱印もぜひ見てみたい物のひとつと言えるでしょう。 [hr][/hr]

聖護院へアクセス

出典:聖護院 – Wikipedia
公共機関を使う場合は、京都駅よりバスがおすすめです。京都駅より市バス206号にて熊野神社前で下車しましょう。下車したバス停からは徒歩5分程で到着します。所要時間は、京都駅から30分程になります。車でお越しの際は、専用の駐車場は5台しかありませんのでご注意下さい。自家用車で向かう場合は、山門内に停めるようにしましょう。 [hr][/hr]

聖護院御殿荘に宿泊して旅の思い出を作ってみては?

聖護院には一般の人も泊まる事の出来る宿坊があります。ここは修学旅行生の定宿なので、ゆっくりと宿坊の気分を味わいたいと考えている方は少し季節を選んだ方がいいかと思われます。こちらの宿坊は、近代的な和風旅館の作りと言えるでしょう。魅力としては、お部屋の中をはじめ、ロビーなどにも生け花で旅の疲れを癒してくれるような演出や、美しい庭園を眺めながら足湯につかる事も出来ます。どのお部屋からも、美しい庭園は見えますので、お部屋からのんびりと景色を楽しむのもいいでしょう。到着時には、お抹茶と生八つ橋のサービスなどもあり、京都らしい旅の思い出を作る宿にはぴったりな場所とも言えるでしょう。 [hr][/hr]

聖護院の詳細

■開門時間 午前9時~午後5時 特別公開場所は午前9時半より ■参拝料 無料 特別公開場所 大人800円、中高校生500円 ■住所 〒606-8324京都市左京区聖護院中町15 ■電話番号 075-771-1880 [hr][/hr]

京都旅行の際は、修験道と関わりの深い聖護院で思い出を作ってみてはいかでしょうか?なかなか歴史深い建物の一角に泊まるという体験は出来ません。ぜひ京都を訪れる際は立ち寄ってみる事をおすすめします。