西芳寺では情緒あふれる建物が皆様をお出迎えしてくれます。

出典:苔寺 | 京都の観光スポット | 京都観光情報 KYOTOdesign

西芳寺は、通称「苔寺」とも呼ばれています。西芳寺が苔寺と呼ばれる理由は、境内に約120種類もの苔が生息しているから、と言われています。その苔は緑の絨毯を敷き詰めたとも思えるような非常に美しいもので、1年間を通してその景観を楽しむことができます。今回はより西芳寺を楽しんでいただくために、西芳寺の歴史や見所をご紹介します。

西芳寺は元々聖徳太子の別荘があった土地に建設されたと言われています。約1300年前に聖武天皇の仰せにより、行基菩薩が畿内四十九院の法相宗の寺として西芳寺を創始しました。当時は西方寺と呼ばれていましたが、荒廃と再建を繰り返し、1339年に夢窓疎石の手によって今の西芳寺と改められました。あまり多くは知られていませんが、かの有名な金閣寺や銀閣寺など、時代を代表する庭園のモデルになったとも言われています。現在西芳寺は世界文化遺産として登録されており、国の特別名勝として人々を魅了し続けています。

西芳寺5つの魅力

西芳寺は、「本堂」「黄金池」「湘南亭」「指東庵」「枯山水」の大きく分けて5つの見所があります。 [hr][/hr]

本堂

「本堂」は、またの名を西来堂と言い、1969年に再建されています。西芳寺を拝観する際、ここで写経を行い本堂の前に奉納することができます。 [hr][/hr]

黄金池

出典:苔寺 | 京都の観光スポット | 京都観光情報 KYOTOdesign
「黄金池」は、またの名を心字池と言います。上段下段の二段から構成される西芳寺の庭園の内、黄金池は下段の庭の中心景となっており、心という字の書体をかたどった池で、非常に美しく見る者を魅了します。 [hr][/hr]

湘南亭

出典:西芳寺 – Wikipedia
「湘南亭」は、千利休の次男である千少庵により再建されたお茶室と言われています。湘南亭の北側は林泉を見渡すことができ、非常に明るく開放的な茶室ですので、こちらではゆったりと流れる時間を堪能していただけます。 [hr][/hr]

指東庵

「指東庵」は、中に木像が祀られています。行基菩薩、眞如法親王、夢窓國師の御位牌と藤原親秀夫妻、夢窓國師の木像を間近で見ることができ、とても歴史を感じる場所の1つです。 [hr][/hr]

枯山水

「枯山水」は、1339年に建設された最古の枯山水の石組です。当時池泉庭園が非常に人気だった中、新時代ともいえる革新的なアイディアで建設されたのが、この枯山水です。西芳寺の枯山水は日本最高峰とも言われており、非常に美しく情緒あふれるスポットです。

珍しい御朱印

御朱印とは、神社やお寺で貰うことができる、印影・印章のことを言います。西芳寺では、拝観料をお納めする際に併せて朱印帳を渡しておくと、拝観中に御朱印を書いておいていただけます。少し珍しいですが、西芳寺では御朱印が見開き2ページに亘って書かれるので非常に迫力があり良い思い出になることが人気の1つでもあります。朱印帳をお持ちでない方は、事前に紙に書かれている御朱印を購入することも可能です。

隣接する竹の寺

出典:【地蔵院(竹の寺)】- じゃらんnet
西芳寺を訪れた際は、近くにある竹の寺も訪れてみてはいかがでしょうか。西芳寺より徒歩約10分の所にあるのが、竹の寺です。竹の寺は、一休さんが幼少期に修行をしたと言われています。少し交通の便が悪いことから他の寺院に比べると敬遠されがちですが、実は紅葉が非常に綺麗な事から穴場スポットとして、知る人ぞ知る人気スポットです。ゆっくりと紅葉を楽しみたい方は西芳寺と合わせて竹の寺も行ってみてはいかがでしょうか。 [hr][/hr]

歴史あるお寺の西芳寺。般若心経や写経を楽しめたり、珍しい御朱印を貰うことができたり、他の寺院ではなかなか経験できないことを西芳寺では体験することができます。また四季折々で違った表情を見せる庭園を見ることができるので、一度行かれたことがある方も他の季節に行かれるとまた違った景色をお楽しみいただけるのではないでしょうか。