【更新:11月12日現在 紅葉の状態:色付き始め】
清水寺は日本人で知らぬ方は居ない京都の中で最も著名な観光地ですが、紅葉の名所でも有ります。京都の中心街から徒歩でまわれる観光コースで、参道も有名で二年坂・産寧坂など八坂の塔を背景に趣きがあり、土産店も並んで賑やかで、大きな境内には、本堂と大舞台から音羽の瀧まで、広く散策できて約1000本のヤマモミジが紅葉を彩ります。コロナ禍の一昨年22年に4年越しとなった「清水の舞台」の大改修も完成。真っ白の50年振りの桧の舞台と紅葉の景色はコントラストは圧巻でした。多くの観光客が行き交う清水の舞台は直ぐに周りと同じ色へと馴染みましたが、京錦雲渓、紅葉や三重塔の下の池、奥の院からの舞台の眺め、成就院庭園の逆さ紅葉などなど、紅葉の名所に溢れている清水寺。コロナ収束後初の昨年23年は京都観光混雑の象徴のごとくTVや新聞のニュースになり、1-2時間掛かっていた拝観ですが、12月に入って、今なら散り紅葉の景観と共に落ち着いて歩けました。今年24年は京都紅葉シーズンでは、超有名観光地である清水寺紅葉は朝7時前後の早朝参拝か、12月頃の遅い時期が、清水寺紅葉を愛でるチャンスと考えても良いかも知れません。是非、訪れてみませんか。
音羽山清水寺の開創は778年、約1200年の歴史です。清水寺は観音さまにお参りする場所で、人々を苦難から救うといわれています。無病息災や良縁を願いたいですね。霊夢のお告げを受け「清泉を求めて来た」僧が京都の音羽山で清らかな水が涌出する瀧を見付け、観音さまの化身に出会われて観音霊地をお守りしたのが始まりだそうです。その「音羽の瀧」もご覧くださいね。世界文化遺産にも登録されて、京都中心部からアクセスもよく、東山地区観光の最大拠点です。 美しい紅葉が見ごろの時期には、下記の様に秋の特別拝観が行われる予定です。
日程:2024年11月18日(月)~30日(土)
開門 17:30~21:00(受付終了)
【営業時間】午前6:00~午後6:00
【休業】無休
【拝観料】
本堂拝観料 大人500円
※11月18日(月)~30日(土)特別拝観の成就院庭園は別途600円
清水寺の紅葉の見ごろはいつ?
例年、11月下旬~12月上旬が紅葉の見ごろです。 その年の気候によって見ごろの時期が多少前後しますので、清水寺のfacebookやインターネット上で紅葉情報をチェックしてから出かけることをおすすめします。 紅葉する木の種類は、主にヤマモミジになります。
清水寺の紅葉、秋のライトアップ
2024年11月18日(月)~30日(土)の17:30~21:00(受付終了)まで行われる予定になっています。境内の成就院庭園は、18時から20時30分までです。 昼間と夜間は入れ替え制で、閉館に近い時間帯のほうが比較的落ち着いて入場できるようです。 境内は、観音様の慈悲を表現した青い光で照らされます。清水の舞台からは、紅葉のライトアップだけでなく、京都市内の夜景も楽しむことができますよ。 春の桜と秋の紅葉シーズンには各々、ライトアップに照らされ、京都で 最も人気のスポットです。
清水寺の紅葉シーズンの混雑状況は?
清水寺は京都の中でも特に有名なお寺なので、毎年、紅葉シーズンには多くの方が訪れます。 少し早めに起きて、朝の10時よりも前に見学を終えると良いかもしれません。 また、ハイシーズンの少し前か後の平日ならば、比較的ゆっくり見学できます。
清水寺で紅葉の写真を撮影するのにおすすめの場所は?
4年越しの本堂の「大改修」がようやく終えて、一昨年の22年は、50年振りの堂々たるお姿になりました。「清水の舞台から飛び降りる」とことわざにまで唱えるほど著名な「桧舞台」。410枚余りもの桧板が貼られた床も白木同然です。舞台の高さは崖下から13メートル。継ぎ手と呼ばれる構造で釘1本も使わずに、支え続けているそうです。 50年振りの開創に近づいた白く輝く舞台と紅葉の艶やかな景色を堪能下さい。 境内には約1,000本の紅葉があり、清水の舞台からは錦雲渓(きんうんけい)の紅葉や京都市内を眺めることができます。清水の舞台と錦雲渓を合わせて撮影するには、奥の院から子安塔方面に向かいましょう。 三重塔の下の池や茶店のあたりも、紅葉撮影のベストスポットです。 相阿弥が造り、小堀遠州が修理した「月の庭」という別名がある成就院庭園では、池に写る「逆さ紅葉」も写真におさめることができますよ。
清水寺の見どころは?
桃山時代に造られたもので、2003年(平成15)に修理されました。西門は夕日スポットとして知られています。国内最大級の三重塔は、1987年(昭和62)に塔全体が丹塗りとなりました。 随求堂(ずいぐどう)では、数珠を頼りに暗闇の中を歩く胎内めぐりができます。
本堂の入口付近には、出世大黒天や弁慶の下駄や錫杖(しゃくじょう)も。本堂の裏には、縁結びで知られる地主神社があります。 音羽の滝は、「金色水」・「延命水」という別名がある3本の滝です。それぞれ学問・恋愛・健康に効くといわれていますが、すべて飲むと効果がなくなるそう。
清水寺までのおすすめの移動方法は?
移動手段としておすすめは、さまざまです。行く時間や曜日、人数によっても異なる為、ご自身が行く日の状況で判断して頂けると幸いです。
■平日の午前中やお昼時
4人で行く場合は、おすすめはタクシーになります。京都駅から清水寺までは最短で10分程で着きます。市バスの待ち時間やバス停からの距離などを考えると、タクシーの方が効率がいいと言えるでしょう。
少人数の場合は、市バスがおすすめです。観光シーズン以外であれば、この時間は市バスもさほどの混雑はありません。京都駅からであれば、バスの乗車時間は15分、バス停から清水寺までは30分程と、京都駅からは30分程かかります。
■京都駅からの市バスの詳細
市バス100系統で清水道及び五条坂下車。
京都駅から約10分→バス停から清水寺まで徒歩で10分
日中であれば5分に1本程のペースでバスが出ているので便利です。
また乗り換えもないので、あまりバスに乗り慣れていない方でも使いやすい経路とも言えます。
ただ、トップシーズンの春や秋は混雑は必須と考えていいでしょう。本数も多いので、乗るまでに時間がかかっても、必ず乗る事は出来るので時間に余裕を持っておけば、心配ないと言えます。
清水寺周辺のおすすめ紅葉スポット
清水寺は、京都の東山観光の地区のメインですが、電車でも 京阪祇園四条駅や、阪急河原町駅から、歩いて八坂神社・丸山公園と ねねの道から高台寺、そして、産寧坂、二年坂、清水坂と、参道が続き、 とても楽しい「お散歩コース」でも有ります。 此処では、周辺の紅葉の名所もご紹介しましょう。
円山公園
春のしだれ桜で知られていますが、隠れた紅葉の名所でもある円山公園。 「植治こと七代目小川治兵衛が造った庭園では、ひょうたん池や噴水の周りなどでイロハモミジの紅葉を眺めることができます
【拝観料】無料
【見ごろ】11月中旬頃~11月下旬頃
- 京都駅から円山公園は100系統(D1乗り場)、110系統(D1乗り場)、206系統(D2乗り場)
- 京阪電鉄本線の場合、最寄り駅は祇園四条駅(徒歩約12分)
高台寺
高台寺には、ヤマモミジをはじめ、イロハモミジ、カエデなど1000本もの木々が作る紅葉の景色は圧巻。 高台寺は、豊臣秀吉の正室である「ねね」ゆかりのお寺になります。 「高台寺蒔絵」で知られ、関連施設の掌美術館でその作品を見ることができます。 紅葉時期には、趣向をこらしたプロジェクションマッピングが開催されることでも知られています。歴史的な建築物と、最新の技術とのコラボレーションは、高台寺でしか見ることのできない美しい風景です。塔頭寺院の圓徳院の庭園でも、紅葉のライトアップを見ることができます
9:00〜17:30 (17:00受付終了)
※17時に受付終了いたします。拝観される方はお早めにご入場ください。
【拝観料】
拝観料(掌美術館含む)大人600円・中学生250円
【見ごろ】10月中旬~12月上旬
2024年10月25日(金)~12月15日(日)
17時点灯
最終受付:21時30分(閉門22時)
- JR京都駅より市バス206系統東山通北大路バスターミナル行20分、東山安井より徒歩5分 す
二年坂と八坂の塔
清水寺への参道は、二年坂から産寧坂、そして清水坂と続き、 両側には、土産物店が並び、賑わっている。 その二年坂の途中で、八坂の塔がある。TV番組の京都ロケのオープニングに いつも映る定番スポットだ。壮麗な5重塔がある仏教寺院である。
境内の青紅葉が映える。塔内には、心柱があり、 初層の礎石から頂上まで通り、途中には支えを一切使われていない。 構造的にも、精神的にも、まさに支柱であり、飛鳥時代の創建時には、 お釈迦さまとして奉られていたそう。
【拝観時間】
10:00~16:00
【定休日】
不定休
【拝観料】
400円
長楽寺
江戸末期有名な文人である頼山陽も、紅葉の美しさに惚れ込み、詩を詠んだと言われている長楽寺。 円山公園の奥にある、建礼門院が出家した穴場なお寺です。 相阿弥作の庭は、銀閣寺の庭を造る前に、お試しで東山を借景に造られたもの。11月23日の紅葉祭りでは、京舞の奉納も行われます。
毎週木曜日は拝観できません。(特別拝観中は除く)
【拝観料】大人・高校生500円、小人250円
【見ごろ】11月中旬頃~11月下旬頃
- 京都駅から長楽寺は100系統(D1乗り場)、110系統(D1乗り場)、206系統(D2乗り場)
- 京阪電鉄本線の場合、最寄り駅は祇園四条駅(徒歩約20分)
祇園白川の紅葉
京都でしか見ることができない風情あふれる祇園白川ですが、白川南通り一帯は舞子さんや町家が連なっていて、四季折々の京都らしい風景を楽しむ事ができます。なかでも春の桜、秋の紅葉の時期には趣のある祇園の町並みを味わうことができますよ。
【拝観料】無料
アクセス
京都府京都市東山区
- 電車の場合→京阪四条駅から徒歩約3分。阪急河原町駅から徒歩約5分。
- バスの場合→JR京都駅から市バス100系統・206系統 「祇園」下車してから徒歩約5分。
■知恩院
友禅染の祖である宮崎友禅の生誕300年を記念して、1954年(昭和29)に改修された友禅苑などで、ライトアップを見ることができますよ。 境内には、約200本のイロハモミジが植えられています。日中ならば、庭園以外は無料で入場できるので、気軽に紅葉を見ることができます。 京の街並みを見渡すこともできるので、ライトアップの時間に訪れるのもおすすめです。
開催日:2024年11月14日(木) ~ 12月1日(日)
時間:午後5時30分~午後9時30分
午後9時受付終了
場所:友禅苑・国宝三門下周辺・女坂・国宝御影堂・阿弥陀堂(外観のみ)・経蔵(外観のみ)・大鐘楼
料金:拝観料:大人800円 / 小人400円
午後9時 受付終了
【拝観料】大人800円、小人400円
【アクセス】京都市東山区高台寺下河原町52
市バス「東山安井」バス停から徒歩5分
普通車が150台駐車可能。2カ月前から予約可能です。
紅葉の時期は、当日利用不可の可能性があります。
■青蓮院門跡
青い光で埋め尽くされた夜のライトアップが絶景。
夜のライトアップでは、青を基調とした優しい光が、天然記念物の大クスノキ、池泉回遊式庭園や霧島の庭、境内全域の色鮮やかな紅葉を、大小約1000個の照明器具によって照らし出されます。清らかな癒しの空間が広がり、多くの人々の心を魅了しています。
ライトアップは、本尊・熾盛光如来が光そのもので、その化身である不動明王は炎を背負っていることに由来しているとも言われています。
もちろん紅葉もとても見事で、京都府内第7位と人気のある紅葉の名所であり、見応えもばっちりです。
また、将軍塚青龍殿には、清水の舞台の4倍以上あるとされている大舞台があり、そこからは京都の街並みを一望出来ます。
青蓮院門跡は、皇室に縁のある由緒ある寺院で、国宝とされている青不動明王二童子像が置かれています。
青蓮院門跡では、お抹茶を頂きながら、のんびりと紅葉を見る事も出来ます。
【見ごろ】 例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
まとめ
紅葉のシーズンに限らず、清水寺は年間を通して人気の高いお寺なので、コロナ収束後の昨年くらいから観光客は戻って多めです。紅葉をに訪れる際は、時間や時期を少しずらすことで、スムーズに観光することができます。そしてライトアップの時間も訪れることをおすすめします。夜空に紅葉が浮かび上がっているような、幻想的な空間を堪能することができます。秋の京都の夜は冷えますので、夜間のライトアップにお出かけの際は、上着を忘れずに持っていきましょう。