さて、2024年もはじまりあっという間に、冬から春へと季節が変わりつつあります。気温も少しずつ上がってきた今日この頃。気になるのは、春の楽しみとも言える「桜」。今の桜の状況や、見頃など、人気スポットから穴場スポットまで一挙大公開していきましょう。
京都の平年の開花は3月28日になり、2024年最新の開花情報(2月中旬情報)によると、2024年の京都のソメイヨシノの開花は、3月22-23日頃(二条城標準木)と言われています。平年よりも早めと言われています。
京都でもっとも開花が早かった年は、今から22年前の2002年になります。その時も平年よりも10日も早い3月18日でした。逆に最も開花が遅かったのは、今から40年前の1984年の4月9日になります。平年よりも12日も遅くなりました。
ソメイヨシノは、2月1日以降の最高気温の合計が600度を超えると開花すると言われています。そして、800度を超えたときに満開になると言われています。桜の開花のタイミングはもちろん地域によって違いますが、だいたい開花後5日~1週間で満開になると言われています。なお京都市内には、二条城内に標準木があり、その桜が5~6輪以上咲いたことで、開花宣言が出されると言われています。京都には多くの桜の名所がありますが、市街地や山手の違い、桜の品種や植えられている環境の違いから、開花や満開見頃の時期が異なります。
実は、桜は開花後の気温によって、長く楽しむことが出来るのです。開花後気温が下がっていけば、花が長持ちし、長い期間お花見を楽しむことが出来るのです。こればかりは、私たちがどうこう出来る問題ではなさそうですね。
1位 仁和寺(御室桜)
江戸時代からの桜の名所。品種は主にオムロアリアケをはじめ10種類ほどが混在しています。樹高が3mほどと低く、目線で楽しめる桜として知られています。
2位 嵐山
壮大な山桜の景色を楽しめる嵐山。渡月橋や嵯峨野トロッコなどの京都らしい景色を楽しむにはぴったりの場所になります。
3位 醍醐寺
874年創建の世界文化遺産で、豊臣秀吉の「醍醐の花見」で知られる桜の名所。しだれ桜、ソメイヨシノ、山桜、八重桜など、数々の桜が咲き誇る。
4位 清水寺
約1000本の桜が咲き誇ります。夜間特別拝観中はライトアップされて、幻想的な光景が楽しめます。
5位 京都御苑(枝垂れ桜)
近衛邸の糸桜で知られる京都屈指の「枝垂れ桜」=【糸桜】で有名。京都の中心地で見ることができる、枝垂れ桜が人気です。
こちらで紹介したところは、多くの人が足を運ぶスポットなので、混雑は必須とも言えます。
■水面に映る桜が美しい「勧修寺」
まずぜひ今年訪ねて頂きたいのが、勧修寺になります。勧修寺は、真言宗山階派の大本山と言われ、昌泰3(900)年に醍醐天皇によって創建されました。境内には氷室池を中心とする池泉舟遊式庭園があります。1000年以上の歴史を持ち、周辺の山々の壮大な景色と手が行き届いた庭園。ここで見ることが出来るのは、水鳥が棲む池の周りに咲き誇るソメイヨシノやシダレザクラになります。散った桜で水面がピンク色に染まる美しさもあります。
■山科疏水
JR山科駅周辺にある山科疏水は、明治期に造られ、琵琶湖から京都まで続く琵琶湖疏水の一部になります。水路沿いに植えられた桜が枝を伸ばし、川面にかかる姿はとても美しいものです。場所によっては、桜のトンネルのような景色になることもあるので、それを探すのも楽しみのひとつになります。数十年ぶりに観光船が復活し、水上からのお花見もできるようになったので、ぜひそちらもおすすめです!
■毘沙門堂門跡
天台宗の門跡寺院になります。最澄が作ったとされる毘沙門天が本尊として祀られているこの地では、春になると樹齢150年以上というシダレザクラの迫力は「素晴しい」の一言に尽きます。それ以外にも、本堂の横にはソメイヨシノなども咲き、観桜会・花祭りも開催され春の訪れを盛り上げてくれます。弁財天堂や山門にも桜があり、薬医門から階段を見下ろす眺めもおすすめです。
さてあなたは春を体感しにどちらに足を運びますか?風情ある京都で桜を満喫し、日ごろの疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
2024年京都の桜情報の総合記事はこちらです。
日本の桜の名所が多く集まる京都。2024年の見頃はいつ頃になる?