日本の春の風物詩と言えば「桜」を連想する人が多いのではないでしょうか。多くの人が毎年桜を見に出かけていることと思います。京都の歴史的建造物と、桜の見せる自然の美しさが織りなす景色は、誰しもが時間を忘れてしまうほどの美しさではないでしょうか。
京都の桜は、歴史的建造物と自然が作り出す景色が1番の見所になります。京都には、多くの重要文化財などが存在し、その中でも「醍醐寺」の景色は圧巻と言えます。さて、ここから京都の桜の魅力を見ていきましょう。
京都にはさまざまな桜の名所があります。ここでは、京都の桜の名所を簡潔にご紹介。
■ 歴史的建造物と桜の景色が圧巻「醍醐寺」
■ 1.4㎞の桜のトンネルと言えば「淀川河川公園背割堤地区の桜」
■ 祇園のシダレザクラは京都の名所「円山公園」
■ 境内全域に約60種類400本の桜を見ることが出来る「平野神社」
■ 京都の中では最も遅咲きの「仁和寺」
■ 京都の歴史的建造物の中でも歴史の深い「東寺」
■ 京都の代名詞とも言える世界遺産「清水寺」
京都には、紹介しきれないほどの桜の名所が存在しています。自分が見たい桜の景色を想像してみましょう。桜の中を散歩したい、桜の花びらが作り出す風景を眺めたい、世界遺産の中の桜が見たいなど…それぞれきっと違うはずです。今年は、あなた好みの桜の名所を巡ってみませんか?
京都ならではの歴史的建造物との景色を見るには「醍醐寺」へ
世界遺産の醍醐寺は、太閤秀吉が催した「醍醐の花見」が有名です。市内の中でも1番早くから、桜の景色を楽しむことが出来ます。醍醐寺は、874年に、理源大師・聖宝が醍醐山上に草庵を結んだのが始まりと言われています。醍醐山全体が寺域なのが特徴です。
広大な面積を誇る境内には、約1000本もの桜が植えられています。見どころは、「京都市内最古のソメイヨシノ」になります。この桜を見る為に、毎年多くの観光客が訪れます。醍醐寺の桜の魅力は、ここだけではなく三宝院庭園内の遅咲きのヤエベニシダレザクラ、「太閤千代しだれ」、「湯川桜」と兄弟のシダレザクラなど、多くの桜のスポットが存在します。
京都と言ったら多くの方が想像するのが、清水の舞台から飛び降りるでも有名な「清水寺」。清水寺は、平安建都間もない延暦17年(798年)坂上田村麻呂が仏殿を建立したと言われています。今現在の建物の多くは、寛永8年から10年(1631年から1633年)に、徳川家光の寄進によって再建されたものになります。清水寺の「本堂」は国宝に、本尊「十一面千手観世音菩薩立像」は重要文化財に指定されています。
清水寺の桜は、ソメイヨシノとヤマザクラが合わせて約1500本咲き誇ります。おすすめのスポットは、本堂(清水の舞台)や奥の院を飾る桜や、放生池から桜を透して眺め上げる三重塔の光景など、どれも世界遺産と融合した景色は、息を飲む美しさと言えます。また夜の特別拝観期間はライトアップも行われ、昼の華やかさとは違う幻想的な景色を見ることも出来ます。
桜の並木道と言えば「淀川河川公園」がおすすめ。木津川と宇治川を分ける背割堤には、春になると1.4㎞も続く桜のトンネルが出来ます。国営公園なので、芝生の広場や展望所もあり、桜の並木道以外にもピクニックなどに出かけるにもぴったり。ここのおすすめスポットは、桜並木を一望できる高さ約25mの「さくらであい館」の展望塔。ここからの景色もまた圧巻です。
与謝野明子も愛したという祇園の夜桜として有名なシダレザクラを見るには「円山公園」へ
京都府内ベストテンに入ると言われている人気のお花見スポットの「円山公園」。ソメイヨシノ、ヤマザクラ、ヤエシダレザクラなど約680本の木々が、美しい景色を作り出します。有名なシダレザクラは、2代目と言われています。
江戸時代から存在していたシダレザクラは、樹齢200年程経った後枯死してしまったと言われており、その後2代目が植樹されて90年近く経ちました。美しさは時間をかけて、今なおも受け継がれています。
あなたは京都のどこの桜を見に行きますか?1年のうちこの季節にしか見られない絶景を見て、日常の疲れを癒してみませんか?ぜひこの機会に、大事な方と訪れてみてはいかがでしょうか。
2024年京都の桜情報の総合記事はこちらです。
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