京都で贅沢な秋の夜を満喫しませんか。京都の厳選秋のライトアップ名所をご紹介します。

京都へ秋のライトアップを見に行ったことはありますか。 京都は海外からも沢山の人が訪れるほど人気の観光スポットですが、春の桜の季節と並んで秋の紅葉の季節が混雑のピークといっても過言ではありません。日本の歴史が作った京都の街並みや寺院、庭園と紅葉のコラボレーションが織りなす景色は、豪華絢爛で美しく、見る人をいつまでも惹きつけてやみません。京都の数ある庭園と寺院の中から厳選して、秋のライトアップを見るのにおすすめのスポットをご紹介します。

期間: 11月中旬~12月初旬 住所:京都府京都市東山区清水一丁目294 アクセス:京都バス 五条坂下車 徒歩10分 京阪バス 清水道、または五条坂下車 徒歩10分 清水寺は約1200年の歴史があり、京都で初めて観光する時はほとんどの人が足を運ぶのではないでしょうか。清水の舞台で有名な清水寺は世界文化遺産に登録されており、京都でも上位の人気を誇る観光スポットです。春には桜の名所として有名な清水寺ですが、秋は色とりどりの紅葉が美しく、多くの観光客が訪れます。日中の日差しに照らされた鮮やかで美しい紅葉も魅力的ですが、夜の清水寺の美しさも必見です。夜の特別拝観では、観音様の慈悲が青い一筋の光となって清水の舞台の上空に差し込み、闇夜にライトアップされた本堂や舞台、そして紅葉は情緒深く華やかで、いつまでも見ていたくなるほど綺麗です。

南禅寺

期間:11月中旬~下旬 住所:京都府京都市左京区南禅寺福地町 アクセス:地下鉄東西線 蹴上駅下車 徒歩10分 南禅寺の塔頭寺院である天授庵は、「そうだ 京都、行こう。」のキャンペーンに紅葉の写真が載ったことがあるほど美しく、紅葉名所の永観堂も近いのでセットで訪れる方も多い人気の紅葉スポットです。南禅寺には枯山水庭園と池泉回遊式庭園があります。この二つの庭園は全く異なる表情を持っていて、枯山水庭園は石畳が並んでいるモダンなデザインで、白砂との紅葉の色の対比の美しく池泉回遊式庭園は紅葉の赤や橙、黄色のグラデーションが見る人を圧倒します。夜のライトアップでは、日中非公開の書院の中に入って美しい紅葉を堪能できます。

天台宗 青蓮院門跡

期間: 10月下旬~12月初旬 住所:京都府京都市東山区粟田口三条坊町69-1 アクセス:京阪電車 三条駅 下車 徒歩10分 市バス 神宮道 下車 徒歩 3分 青蓮院門跡は皇室に縁のある由緒ある寺院で、国宝とされている青不動明王二童子像が置かれています。青蓮院門跡に行かれるのであれば、夜のライトアップがおすすめです。青を基調とした優しい光で美しい苔庭や天然記念物の大クスノキが照らされ、清らかな癒しの空間が広がります。紅葉も見事で、京都府内第7位と人気のある紅葉の名所として知られています。また、将軍塚青龍殿には、清水の舞台の4倍以上あるとされている大舞台があり、そこから見ることのできる京都の夜景も見逃せません。

東寺

期間: 10月下旬~12月初旬 住所:京都府京都市南区九条町1番地 アクセス:市バス 東寺東門前 下車 JR京都駅下車 徒歩15分 東寺は、本来平安京が建てられた際に西寺と並んで建てることを許された歴史のある寺院です。時の流れの中で西寺は消滅し、現在は東寺しか残っていません。美しい色とりどりの紅葉が、55mの高さを誇る五重塔の迫力を引き立て、荘厳な景色を作り上げています。ライトアップにより闇夜に浮かぶ五重塔と紅葉のコラボレーションは見事で、一見の価値があります。

高台寺

期間: 10月下旬~12月初旬 住所:京都府京都市東山区下河原町526 アクセス:バス 東山安井 下車 徒歩5分- 高台寺は豊臣秀吉の正室である北政所(ねね)が建立した臨済宗建仁寺派の寺院で、秀吉を弔うために建てられました。高台寺の庭には池があり、夜間のライトアップの際、風がなければ逆さ紅葉を見ることができます。これは、池に鏡のように紅葉が映った景色で、言葉で表現できないほど神秘的で美しく、逆さ紅葉を見るために沢山の人が高台寺を訪れます。そして、高台寺のライトアップで見逃せないのが庭園の砂の上に写し出されるプロジェクションマッピングです。歴史ある庭園の美しさと現代の技術とが融合した美しい光景です。

圓徳院

期間:10月下旬~12月初旬 住所:京都市東山区高台寺下河原町530 アクセス:市バス 東山安井 徒歩5分 圓徳院は豊臣秀吉の正室、北政所(ねね)の終焉の地として知られている地です。秀吉が亡くなった後、ねねは出家し19年の間、圓徳院で余生を送りました。ねねは、圓徳院から2分のところにある秀吉の菩薩を祀った高台寺へ毎日のように通ったそうです。圓徳院に行くために通る道には台所坂やねねの道などがあり、秋には美しい紅葉のトンネルとなります。ねねも遥か昔ここを歩いていたのかと思うと歴史を感じることができます。白砂の南庭と水を用いず石と地形の高低差を使って山水を表現したとされる枯山水の北庭とがあります。夜間拝観では、南庭はライトアップされた白砂に紅葉の赤が映え、北庭は光が石に当たることで作り出される影と光に照らされて鮮やかに浮かび上がる紅葉の対比が美しく、全く表情の違う庭を見ることができます。

宝泉院

期間:11月初旬~12月初旬 住所:京都市左京区大原勝林院町187番地 アクセス:京都バス 大原 徒歩15分 宝泉院は、JR東海のCM「そうだ 京都、行こう」にも使われたほど美しい紅葉で有名です。京都駅からは公共の交通手段を使って70分以上かかるアクセスのあまり良くない大原という所にありますが、紅葉の美しさのあまり、秋に訪れる観光客は後を絶ちません。宝泉院では、客殿から見ることのできる額縁庭園が有名で、紅葉の赤、橙、黄色とその奥に見える竹の緑のコントラストが見事で、その美しさは夜間のライトアップで更に鮮やかに照らし出されます。また、数百名の徳川の忠臣が、自決した際の床板を天上に張り替え、忠臣たちの霊を供養した血天井があり、戦国時代の壮絶さが伺えますので、紅葉の美しいライトアップと共に歴史の一幕を感じられる場所です。

永観堂禅林寺

期間: 11月上旬~12月上旬 住所: 京都府京都市左京区永観堂町48 アクセス:市バス 南禅寺永観堂道 徒歩3分 永観堂は紅葉名所ランキングで1位を獲得したこともある名所です。古今集にはもみじを題材にした和歌が詠まれているほど、平安時代にはもみじの永観堂として有名でした。夜間のライトアップでは、約3,000本のもみじが風流な庭園をさらに魅力的に彩り、訪れる人々を圧倒します。永観堂は銀閣寺、南禅寺など他の寺院にも近く、同じ日に多くの紅葉の名所めぐりをすることも可能です。

梅小路公園

期間: 11月中旬~12月上旬 住所:京都市下京区観喜寺町56 3 アクセス:JR京都駅中央口 徒歩15分 市バス 梅小路公園前 すぐ 梅小路公園は約9,000平米の広大な朱雀の庭の紅葉が有名です。朱雀の庭は平安建都1200年を記念し、京都に伝わる作庭技術を最大限に活用して作られた、平成を代表する庭と言われています。夜間のライトアップでは150本の木々が光に照らされて、ゆったりと秋を堪能することができます。朱雀の庭にある水鏡という名の池の水面には紅葉が映り込み幻想的な逆さ紅葉を堪能することができます。

北野天満宮

期間:11月上旬~12月上旬 住所:京都府京都市上京区馬喰町 北野天満宮社務所 アクセス:市バス 北野天満宮前 すぐ 北野天満宮は菅原道真を学問の神様として祀っており、冬から春にかけて受験を控えた学生が合格祈願のためにお参りに来ることで知られています。秋にはもみじ苑で約350本の木々が紅葉し鮮やかに秋の景色を彩ります。夜間はライトアップに照らされて、紙屋川の水面に美しい紅葉が映り込み、吸い込まれるような美しい景色を堪能いただけます。 いかがでしたでしょうか。 京都の秋の夜は、あちこちで美しいライトアップが催され、どこに行こうか迷ってしまうほどです。日中と夜に訪れたいスポットを別々に選んでも良いですし、日中と夜に同じ場所を訪れ、その美しさの違いを堪能するのもおすすめです。紅葉自体も美しいですが、それ以上に歴史的建造物や庭園と相まって一つの芸術となった景色は気品があり、格別の美しさです。京都でしか見られない贅沢な秋のライトアップを堪能してみてはいかがでしょうか。