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京都の紅葉を堪能するなら、神社巡りがおすすめです。赤や黄、橙など色鮮やかに色づいた紅葉と神社の鳥居との調和は、秋の京都ならではの絶景です。京都には、伏見稲荷大社をはじめ、貴船神社、下鴨神社など有名な神社が多く存在しています。そんな美しい風景を見ることができる定番の観光スポットと、比較的混雑を回避してゆったりと紅葉を楽しめる穴場スポットをご紹介します。
そもそも神社とお寺の違いとは?
紅葉シーズンの京都観光!一目見たい定番の観光スポットは?
下鴨神社
正式には、「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」と呼ばれ、京都でも指折りの紅葉の名所として知られています。 京都の社寺の中でもとても古い歴史を持っています。 ここに祀られている氏神様は、東殿に玉依姫命と西殿に賀茂建角身命なります。 通称は下鴨神社と呼ばれており、多くの人が一度は聞いたことのある「源氏物語」を始め「枕草子」などの古典文学にも登場した神社にもなります。 下鴨神社の紅葉の見ごろは例年12月上旬から12月中旬とされており、その時期になると真っ赤に紅葉したカエデを見ることができます。 見どころは、下鴨神社南入口から広がる「糺の森」です。 この森は、縄文時代から存在する森と言われ、遥か昔はその広さはなんと150万坪と言われていました。ここに植えられている木々には、樹齢200年~600年の木もあります。植えられている木々は600本にもなります。 そして、この森の美しさは、今も昔も変わらず存在していた事が証明されているのが、源氏物語。 先ほども少しお話ししましたが、源氏物語の中でも、光源氏がこの森を詠んだとされています。糺の森は、遥か昔から多くの人の心を魅了していたことがわかります。 この糺の森は、国の史跡に指定され、ユネスコの世界文化遺産にも登録されている場所です。糺の森の中には、国宝2棟、重要文化財53棟、重要社殿30棟があります。これだけの歴史的な建造物が一カ所に集まっている事に驚いた方もいるでしょう。 糺の森は、小川が流れ、その周りにはケヤキやムク、エノキなどが植えらており、秋の季節はその小川いっぱいに落葉が広がり、紅葉の川が出来上がります。また散り紅葉が作り出す、紅葉の絨毯もとても素晴らしく美しい景色と言えます。 【所在地】京都府京都市左京区下鴨泉川町59 【電話番号】075-781-0010 【拝観時間】自由 【拝観料】無料 【アクセス】市バス「下鴨神社前」・「糺ノ森」下車徒歩約3分貴船神社
「京の奥座敷」と称される避暑地として有名な貴船神社。 見どころは、貴船口の一の鳥居から春日灯籠が続く本宮参道までの美しく色づいた紅葉です。 貴船神社は、京都市内から距離があり、市内と比べると10度程気温が低いと言われています。その為、今年紅葉を見逃したという方でも間に合う可能性があるスポットとも言えます。 貴船神社での紅葉の見ごろは11月中旬から12月上旬とされていますが、11月上旬の緑から赤、黄へと色づいていくグラデーションも見事です。 貴船神社は、全国450社ある貴船神社の総本社にあたります。紅葉と灯篭が織りなす景色に加え、こちらの神社はパワースポットとも呼ばれ、多くの人が足を運ぶ人気スポットです。 こちらの神社の神様は、水神様が祀られており、それにちなんだ水占いも人気です。またその昔、歌人の和泉式部が夫の心変わりに悩み、歌に託して願いをかけた所、願いが叶ったとし、縁結びのご利益があると言い伝えられ、こちらを訪れる人も多いようです。 【所在地】京都市左京区鞍馬貴船町180 【電話番号】075-741-2016 【拝観時間】6:00~18:00(5月~11月は20:00まで) 【拝観料】無料 【アクセス】叡山電鉄鞍馬線「貴船口駅」下車徒歩約30分、京都バス「貴船」下車徒歩約5分 『京の奥座敷・貴船もみじ灯篭』 2019年11月2日(土)から京都の奥座敷と呼ばれる「貴船神社」周辺エリアにてライトアップが開催されます。貴船神社の境内から旅館街までの約1kmにわたってライトアップされ、春日灯篭が周辺の紅葉を照らす、石畳が敷かれた参道は圧巻です。またこの期間通常より本数を増やして運行している叡山電鉄の列車に乗って、たくさんの紅葉のなかを通る「もみじのトンネル」も人気です。この時期の夜にしか見られない、紅葉に映える優しい光に包まれてみてはいかがでしょうか。~「紅葉ライトアップ」情報~
【期間】:令和元年(2019年)11月2日(土)から11月24日まで
【時間】:夕暮れ〜午後9時頃(貴船神社周辺は〜午後8時30分頃)
【会場】:貴船神社周辺
野宮神社
野宮神社の紅葉の見頃は、11月中旬から下旬頃になります。境内に植えられているイロハモミジが主になります。他の鳥居とは少し違う黒鳥居を飾るように赤色のモミジが周りを彩ります。またここでは「野宮絨毯苔」と呼ばれる庭園があり、苔の上にモミジが散った景色もなかなか風情溢れる景色と言えます。 野宮神社の秘密をひとつここでご紹介。 それは、「黒い鳥居」になります。 皆さんが想像する鳥居は朱色だと思いますが、こちらの鳥居は、なんと真っ黒なのです。黒の鳥居には、斎王が邪気や悪霊に取りつかれないように、野宮神社を守る力があると言われています。 ぜひここにも注目して見てみてください。 【所在地】京都府京都市右京区嵯峨野宮ノ元町1 【電話番号】075-871-1972 【拝観時間】9:00~17:00 【拝観料】無料 【アクセス】嵐電嵐山駅から徒歩5分伏見稲荷大社
千本鳥居と紅葉が織りなす景色は、静寂の中の美しさと言った所でしょうか。 全国に約30000社もあるとされる稲荷神社の総本宮が伏見稲荷大社になります。千本鳥居もとても有名でこれを写真に収めようと訪れる方も多いと言われています。 伏見稲荷大社の紅葉の見頃は、例年11月中旬から12月初旬までの約3週間程になります。見所としては、本殿、お稲荷様周辺、千本鳥居になります。 夜間のライトアップは、紅葉に対しては行われませんが、千本鳥居のライトアップは行われます。 紅葉に標準を合わせた物ではないので、鳥居を照らし出している感じであると言えるでしょう。 【所在地】京都府京都市伏見区深草藪之内町68 【電話番号】075-641-7331 【拝観時間】終日可能 【拝観料】無料 【アクセス】JR稲荷駅すぐせっかくの紅葉はゆっくり楽しみたい!京都の紅葉穴場スポットはここ!
大原野神社
阪急京都線の「東向日駅」からバスで25分の場所に位置している大原野神社。 市街地から離れているので、比較的観光客が少なく、ゆったりと紅葉を堪能することができます。 大原野神社は、桓武天皇が長岡遷都の際に奈良の春日明神をここに分祀したのが起こりだとされています。 境内の至る所で美しい紅葉を見ることができますが、特におすすめの見どころは、参道や鯉沢の池、鳥居付近、本殿付近です。 茶所、休憩所もあるので、ゆっくりと休みながら紅葉を眺めることもできます。 【所在地】京都府京都市西京区大原野南春日町1152 【電話番号】075-331-0014 【拝観時間】終日可能 【拝観料】無料 【アクセス】阪急東向日駅・JR向日町駅から阪急バス「南春日町行き」に乗車して「南春日町」下車、徒歩8分 大原野神社の御利益 女性が出世祈願したり悪縁の断絶を願って参拝することが多く、縁結びや子宝といったご利益もあるので、特に女性におすすめの神社です。かわいいお守りも購入の価値ありですね! 大原野神社のライトアップ 毎年11月初旬ごろから木々の葉が色づき始め、20日ごろには紅葉の見ごろを迎える大原野神社ですが、この時期に「紅葉ライトアップ」を楽しむことができます。平安時代以前から紅葉の名所として親しまれてきた大原野神社を夜のライトアップで現代風に堪能してみてはいかがでしょうか。~「紅葉ライトアップ」情報~
【期間】:令和元年(2019年)11月15日(金)~17日(日)
【時間】:午後5時から午後8時まで
【拝観料】:無料
【駐車場代】:500円
~ライトアップ期間中の出店情報~
【春日乃茶屋】:甘味処でおいしいよもぎ団子や抹茶を味わえます
【咲たこ】:九条ネギを使った京風たこ焼きを味わえます
【アンジェロ】:11月15日のみの出店で、食べ歩きにも最適なクレープやタピオカドリンクが味わえます
【オリンピア食堂】:11月16日のみの出店で、フライドポテトや、唐揚げ串、タンシチューなどが味わえます
【stylish cafe爽】:11月17日のみの出店で、クレープ、ワッフル、タピオカドリンクなどが味わえます
鍬山神社
鍬山神社は、丹波の国を造った神を祭る神社です。 11月上旬から紅葉の見ごろを迎え、モミジやツツジなどが色鮮やかに色づいた美しい風景を見ることができます。 見どころは、境内にある心字池周辺や参道の鮮やかな紅葉です。 真っ赤な紅葉に包まれた一間社流造りの本殿と境内社八幡宮本殿の荘厳な雰囲気も堪能することができます。 アクセスは、JR亀岡駅からコミュニティバスで約10分の「鍬山神社前」で下車してすぐです。 【所在地】京都府亀岡市上矢田町上垣内22−2 【電話番号】0771-22-1023 【拝観時間】終日可能 【拝観料】大人:300円(11月中)、小学生以下無料 【アクセス】JR嵯峨野線・亀岡駅からコミュニティーバス「鍬山神社前」下車してすぐ~「紅葉祭り」情報~
【期間】:令和元年(2019年)11月8日(金)~10日(日)
【時間】:午後5時から午後8時まで
【拝観料】:300円、小学生以下無料