歌は世につれ世は歌につれではありませんが、四条通も時代の変化に歩調を合わせて変わりつつあります。格式の高さを誇った花街の祇園南側も例外ではありません。変わらないものを愛でるのも趣きでしょうが、変わりゆくものを受け入れ、時代の趨勢を感じるというのも、これまた趣きといえるのではないでしょうか。
四条通は京都の代表的な繁華街です。観光で京都を訪れた人の多くは四条通界隈でのお買い物も目的の一つに入っているのではないでしょうか。ただ、より厳密にいうと、四条通に面しているのは、大丸や高島屋などの百貨店が多く、小さな間口の個性的なお店がたくさんあるわけではありません。小さなお店が目的なら、河原町通もしくは新京極や寺町の方を散策するのがベターです。それはさておき、四条通を軸に紅葉シーズンの観光散策をご案内しましょう。ただし、ご案内と言っても、繁華街の大通りですから紅葉スポットがあるわけでもありません。また四条通というと東は八坂神社から西は松尾大社まで、距離にして8km以上のエリアが含まれますので、対象を絞る必要が出てきます。というわけで、より観光客目線にしたがって四条通でも祇園界隈と鴨川界隈、そして烏丸界隈に至る四条通をざっと眺めていきます。京都を代表する繁華街、四条通。時代の中で、四条通の顔も少しずつ変わっていきます。四条通に見る今昔物語あれこれ。
- 2020/2/25
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