京都にある二条城(元離宮二条城)は日本国内からも、海外からも沢山の観光客が訪れる人気の観光スポットです。桜や紅葉の名所としても知られており、春の桜の頃には桜のトンネルができるとも言われており、名所として有名です。人々を魅了して止まない二条城の魅力をご紹介します。
1603年に徳川家康が京都で泊まる場所として築城したのが二条城です。そして、家康の孫の徳川家光によって現在の大きさまで増築されました。徳川幕府の始まりともいえる徳川家康の征夷大将軍任命という出来事がありますが、その際の祝賀の宴が行われたのも、徳川幕府の事実上の終焉を意味する大政奉還が発表されたのもこの二条城です。徳川幕府の始まりと終わりは江戸幕府の始まりと終わりとちょうど合っているため、江戸時代は別名徳川時代とも言われます。二条城は徳川幕府の歴史の一部始終を見届けた日本にとって大きな意味を持つ城です。城全体が世界遺産に登録されており、一年中観光客で賑わう人気の観光スポットです。二条城の見どころ
唐門
唐門は二の丸御殿の正門にあたり、重要文化財に指定されています。栄華を極めた徳川幕府を連想させる豪華な造りで、同時代のものでは国内最大級とされています。2013年に漆塗りや金箔などの劣化してしまった部分をすべて修復しており、色鮮やかで豪華絢爛な門を見ることができます。[hr][/hr]二の丸御殿
出典:二条城 – Wikipedia二の丸御殿はお城で最も重要とされる天守にあたり、建てられた当時の天守を残しているお寺は少ないので、国宝に指定され大変重要なものとして大切にされています。しかも、二の丸御殿は天守だけでなく御殿も残っており、全国でも4つしかありません。まるで時代劇の中に舞い込んだかのような豪華絢爛で美しい内装で、約800畳の広い空間が広がっています。天井にも襖にも豪華な装飾や画が施されており、徳川幕府の権力の大きさを現代にまざまざと見せつけています。権力の大きさを示しているのは装飾だけではありません。将軍が座る一の間と大名たちが並ぶ二の間がありますが、一の間は48畳、二の間は44畳と、一の間の方が広くなっています。たった一人が座る場所の方が広く、そして一段高いところに造られている点からも徳川幕府と将軍の偉大さが分かります。拝観すると、それぞれの部屋が何に使われたのか詳しく書いてありますので、当時を想像しながら拝観するとより楽しむことができますのでおすすめです。[hr][/hr]
二の丸庭園
出典:二条城 – Wikipedia二の丸御殿の隣にある二の丸庭園は別名八陣の庭とも言われており、国の特別名勝に指定されています。春には艶やかな桜、秋には華やかな紅葉を楽しむことができます。池を中心に置いた書院造の庭園で、蓬莱島、鶴島、亀島の3つの島が池には浮かび、4つの橋が架かり、西側には滝が配置され、見事な景色が広がります。[hr][/hr]
清流園
清流園は大正天皇の即位式のために饗宴施設が建てられ会場となったことでも知られています。アメリカで発行された日本庭園を紹介した雑誌で693庭園中5位の大変優れた庭園として紹介されたそうです。芝生が敷き詰められた洋風の東側と池泉回遊式の和風の西側が見事に合わさり、和洋折衷の見事なお庭となっています。二条城のライトアップ
二条城 詳細
いかがでしょうか。二条城は歴史的に大事な場所であるだけでなく、趣向を凝らし計算しつくされた日本の美を見ることができる魅力的な観光スポットです。京都駅からのアクセスも良いので、京都を訪れる際はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。