「悟りの窓・迷いの窓」で有名な源光庵の見所は豊富。京都屈指の紅葉名所たる源光庵と風情ある鷹峯周辺をご紹介!

【更新:11月19日現在 紅葉の状態:色付き始め】

京都鷹ヶ峯の名刹、源光庵は悟りの窓と迷いの窓と呼ばれる特徴的な窓から眺める景色の美しさで人気のスポットです。秋、この窓を通して眺めるのは、真っ赤に色づいた紅葉の庭。この源光庵の見頃、見どころをご案内。そして江戸時代前期を代表する文化人・本阿弥光悦が開いた芸術村のエピソードで知られる、この鷹峯エリアの魅力をご紹介します。

源光庵とは、正式名を鷹峯山宝林源光庵といい、、曹洞宗の寺院です。開創は約670年前の1346年で、元禄7年(1694年)に本堂が建立されました。 京都の北、鷹峯の麓にあり、京都駅前の、京都タワーのてっぺんと同じ標高で、夏は涼しく閑静であり、市街地を離れた高級ホテルも連なるエリアです。2019年から庫裡の改修工事の為に拝見休止していましたが、ついに22年4月より満を持して拝観が再開されました。 源光庵といえば、本堂にある二つの窓、悟りの窓と迷いの窓が大人気です。 悟りの窓は、丸く「禅と円通」の心とされ、円は大宇宙を表現しており、ここを見ることで、悟りの世界が開けると言い伝えられています。

それに対して迷いの窓は、四角で「人間の生涯」を表し、生と死、または病気などの辛い感情と言われています。 丸と四角の対照的な形状の窓が並び、それを通して眺める庭の景観が、四季折々の色合いを引き立てています。そして、その人それぞれの人生によって窓から見る景色は異なるとも言えるでしょう。 とりわけ秋の紅葉は配色の妙と構図の美しさを兼ね備えていますので、訪れる人たちは自らの1枚を撮ろうと窓の前に列を作ります。 また、源光庵は伏見城の遺構で血天井が貼られている場所のひとつです。 血天井とは、血痕の付着した床板を寺院の天井板に転用したもので、血痕の主を供養する目的で行われます。源光庵のものは、関ヶ原の合戦前夜、伏見城が西軍の攻撃によって落城した際に城内で自刃した武士たちの血痕であり、生々しい手形や足形は肉眼でも確認できます。 この戦いでは家康の側近だった鳥居元忠も命を落としており、数ある伏見城ゆかりの血天井の中では、特に有名な場所です。

源光庵の紅葉

紅葉の見頃

源光庵での例年の紅葉の見ごろは、11月中旬~11月下旬とされています。秋が深まるにつれて、カエデの葉が徐々に色づき、やがて燃えるような真紅の紅葉が、いたるところを華やかに彩ります。 [hr][/hr]

源光庵の紅葉の見どころ

源光庵と言えば、やはり本堂にある丸い「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」ですよね。これら2つの窓から眺める紅葉は、まるで絵画のような美しさです。うっすらと暗い本堂から臨む窓の外の鮮やかな紅葉を見るために、毎年多くの観光客が訪れます。さらに、真紅の紅葉の中をより華やかに彩る花「山茶花」も見どころです。真っ赤なモミジと白い山茶花のコントラストは、素晴らしいものです。

源光庵の詳細情報

【紅葉の見頃】例年、11月中旬~11月下旬とされています。
【拝観時間】 午前9時~午後5時まで(最終受付:午後4時半)
【拝観料】 400円 ※11月のみ500円/子供 200円(小学生)
【アクセス】 市バス「鷹峯源光庵前」下車 徒歩約1分
京都駅前バス停より、市バス6系統(45分~直行は渋滞が多い)
地下鉄「「北大路駅」 市バス1系統15分~) 本数少なし。
【住所】 京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町47

源光庵

住所:〒603-8468 京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町47

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源光庵周辺の名所をご紹介!

源光庵がある鷹峯は、その麓を流れる紙屋川のせせらぎに風情があり、 花札の月見の画のモデルになったと言われています。この地の物語を知りつつ、ゆっくり歩かれてはいかがでしょうか。

鷹峯〜江戸時代に開かれたアートの新天地

豊臣秀吉の御土居によって確定された京の北西隅、その外縁に位置し、京と丹波を結んでいた長坂道の始点に開かれた集落が鷹峯です。 江戸開府から程ない元和元年(1615年)、京都の刀剣鑑定家の本阿弥光悦が幕府より与えられた租税免除の土地でした。 本業の関係から朝廷とも繋がりがあった光悦は、書家としての名声も高く、後水尾院の庇護を受けて、当代きっての文化人として世間からよく知られた人物でした。それだけなら問題はなかったのですが、幕府の権力にも媚びるところがなかったので、厄介払い的な措置で都の外に追いやられた面もあるようです。

しかし、当の光悦は煩わしい付きあいからも解放される辺土への転居を歓迎し、一族朋友を引き連れての集団転居となったのでした。その面々には尾形宗柏(呉服商、尾形光琳の祖父)や紙屋宗二(紙職人)、三代目茶屋四郎次郎(呉服商で朱印貿易も手がけた豪商)も含まれており、光悦の鷹峯は芸術家・職人・スポンサーが集住する文化村としての体裁を持つに至ったのでした。

光悦より数代の後、土地所有のもめ事が頻発したこともあって、鷹峯は幕府に返上され、光悦の芸術村は歴史の中に姿を消すこととなりますが、近世初期のアート空間として記憶されるべき名前が鷹峯です。

光悦寺、希代の芸術家を偲ぶ

現在の鷹峯で、本阿弥光悦の芸術村を偲ぶことができるのは、光悦の名を冠した光悦寺だけです。光悦の邸宅だった場所で、彼の死後に日蓮宗の寺院として創建されました。 敷地には庫裏や茶室もありますが、一般公開に供されているのは庭園のみです。 それでも一隅には光悦の墓もあり、時代を超えた文化人を偲ぶには最適の場所となっています。

なお光悦寺では茶室の垣根に特徴があります。割竹が菱形に組み合わされ、頂部に割竹の束が乗せられるという独特の意匠なのです。この組み方は光悦が好んだものとされ、光悦垣と呼ばれています。

光悦寺

光悦寺は京都市北区の住宅街に位置しているため、京都の中心部よりも観光客が少なく静かなお寺ですが、秋になると美しい紅葉を鑑賞できる名所とされています。鮮やかに彩られた庭はもちろん、紅葉のトンネルとなっている参道も見どころです。
【所在地】京都府京都市北区鷹峯光悦町29
【電話番号】075-491-1399
【拝観時間】8:00~17:00
【拝観料】大人:300円(紅葉時400円)
【アクセス】市バス「源光庵前」で下車、徒歩約3分

光悦寺

住所:〒603-8466 京都府京都市北区鷹峯光悦町29

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常照寺、秋の紅葉に吉野太夫を思う

光悦は日蓮宗の熱心な信徒でした。 常照寺は光悦の養子、光瑳が日蓮宗総本山の身延山久遠寺より日乾上人を招いて開いた寺院で、境内には日蓮宗の学問所も置かれた程です。 江戸吉原の高尾太夫・大坂新町の夕霧太夫とともに寛永三名妓の1人で光悦とも親交のあった島原の吉野太夫が山門(吉野門)を寄進したことでも知られ、吉野太夫の墓もこの常照寺にあります。 その山門に至る参道両側にはモミジが植えられており、色づく頃には朱色の山門がよく映える風景となります

常照寺の紅葉

常照寺は、約5,000坪もの広大な境内を持つ日蓮宗の寺院です。 春の桜が美しいことで知られていますが、秋の紅葉も素晴らしいもので、ピーク時には多くの観光客で賑わいます。見どころは、朱塗りの山門と、真っ赤に染まった紅葉との美しい調和です。比較的混雑が少ないので、静かに紅葉を堪能したい方におすすめです。常照寺での例年の紅葉の見頃は、11月中旬~11月下旬となっています。
【所在地】京都市北区鷹峯北鷹峯町1
【電話番号】075-492-6775
【拝観時間】8:30~17:00
【拝観料】大人:400円(紅葉時期は500円)・子供:200円
【アクセス】北大路駅から市バス北1系統「鷹峯源光前」下車、徒歩2分

常照寺

住所:〒603-8468 京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町45−1

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金閣寺 

相国寺の塔頭寺院のひとつで、お釈迦様の骨をまつったとされる舎利殿「金閣」が有名な寺院、金閣寺ですが、正式名称は「鹿苑寺」だそうです。室町幕府の三代目将軍、足利義満が、山荘北山殿をつくったのが始まりといわれています。紅葉の赤色と金閣の金色、このコラボレーションは派手な二色なだけあって、迫力満点の共演です。 人気の名所とあって紅葉シーズンは非常に混雑します。 金閣寺の紅葉についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
【時間】
午前9時~午後5時
【参拝料】
  一般 400円小・中学生 300円
【見ごろ】
例年通りでいけば11月中旬~12月上旬

金閣寺

住所:〒603-8361 京都府京都市北区1

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北野天満宮

天神さんの愛称で知られる北野天満宮は、秋にはもみじ苑が一般公開されます。約250本のモミジが辺りを赤く染め、一見の価値のある美しい景色を見ることができます

【所在地】京都市上京区御前通今出川上ル馬喰町
【電話番号】075-461-0005
【拝観時間】5:00~18:00(10~3月は5:30~17:30)、もみじ苑9:00~16:00
【拝観料】境内無料、もみじ苑・梅苑1,000円(茶菓子付)
【アクセス】市バス「北野天満宮前」下車すぐ

北野天満宮

住所:〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町

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京都府立植物園

地下鉄北大路駅から10分程で着く京都の都市部にある「京都府立植物園」。 秋になるとイロハモミジ、イチョウ、ランシンボクなどの約500本の様々な種類の木の葉っぱが作り出す絶景を見ることが出来ます。園内には、東西方向200メートルものくすのきの並木道もあり、その風景も素晴らしいの一言に尽きます。

1番の紅葉スポットは、半木神社の近く!!ここでは、天気が良ければ池に映る逆さモミジを見ることも出来ます。近くにあずま屋があるので、そこで座ってゆったりと鑑賞することも出来ます。ここの美しさを証明しているのが、カメラ愛好家たちの姿がここが最も多い場所と言えます。やはり綺麗な景色の周りにはカメラを構えている方が多いですよね。

そして更なる見所としては「あじさい園エリアのフウの木」この木は何と、植物園開園時に植樹されたものになり、樹齢が約100年になります。とにかく迫力満点の大きさと黄色から赤に変わるグラデーションの美しさときたら、圧巻です。 植物園の良さとして、モミジ以外の落葉広葉樹も見ることが出来ます。

京都府立植物園

住所:〒606-0823 京都府京都市左京区下鴨半木町

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まとめ
源光庵は、SNSなどの写真で人気スポットではあるのは間違いありませんが、その窓には色々な意味が詰まっている事も含めてご覧になっていただくと、また違った見え方が出来るかもしれません。あなたもぜひ、源光庵でゆっくりと紅葉を楽しみながら、自分の人生について考えてみてはいかがでしょうか。