京都の紅葉を楽しむフォトジェニックな窓スポット8選!

まるで景色を切り取ったような幻想的な眺め。京都の紅葉を楽しむフォトジェニックな丸窓スポットをご紹介!!

京都にはたくさんの有名観光スポットがありますが、その中でも最近SNSなどで話題の観光スポットが、窓際から楽しむ窓紅葉スポットです。まるで景色を切り取ったような風景は、非日常的な幻想的な光景です。京都の中でも名窓スポットであ源光庵、東福寺、雲龍院、正寿庵、宝泉院、高台寺のフォトジェニックな光景をご紹介します!!

窓枠を額縁のように見立てて、室内から眺める景色は、まるで一つのアートのよう。春夏秋冬どの季節でもその時期らしいアート作品を楽しむことができるのですが、中でも一番のおすすめはやっぱり秋の紅葉です。美しく色づいた紅葉の風景を丸く切り取ったようなアートな景色を堪能することができる観光スポットが京都にはいつくかあります。窓縁から外の紅葉を眺めるのはもちろん、写真におさめれば思わずインスタにアップしたくなること間違いなしです!

丸窓越しに見ることができるおすすめスポットは?

丸い窓から外の紅葉を眺めることができるおすすめスポットは、やはり観光客の間でも人気が高いため、混雑している可能性は非常に高いと言えます。それでも一目見る価値は十分ありますので、気になる方は丸窓越しの紅葉スポットをチェックしてみてください!源光庵 丸窓

源光庵

京都での丸窓スポットと言ったら、源光庵の「悟りの窓」一番有名なのではないでしょうか。源光庵は、1346年に開山された臨済宗大徳寺派の寺院で、落ち着いた佇まいの中に凛とした雰囲気が漂います。2014年には京都の観光ポスターにも起用されたほどの京都らしい美しさです。薄暗い本堂には、丸い額縁のような「悟りの窓」の隣には、「迷いの窓」と呼ばれる四角い窓が並んでいます。「悟りの窓」には禅の心が、「迷いの窓」には人間の生涯の象徴を表しているとされ、「静かに今一度自分の人生を振り返りなさい」と言う意味が込められているとのことです。歴史的な知識がなくても、芸術的な光景だけで楽しめてしまうおすすめの丸窓スポットです。源光庵の紅葉の見頃は、11月中旬から11月下旬となっています。[hr][/hr]

東福寺・光明院

「虹の苔寺」とも呼ばれている、東福寺の光明寺もまた、美しい丸窓により切り取ったような紅葉を眺めることができる丸窓スポットです。本堂や書院、茶室からも楽しめるお庭ですが、「羅月庵(らげつあん)」の丸窓からの眺めは格別です。丸窓の曲線文様もアクセントになり、他の窓枠スポットとは一味違った光景を堪能することができます。光明院の紅葉の見頃は、11月中旬から12月上旬になります。また東福寺は、京都の紅葉名所でも上位のスポットです。紅葉の雲海は見た人すべての人を魅了する程の有名スポットです。ぜひ通天橋や臥雲橋から見る壮大な景色もご自身の目でご覧になってみてはいかがでしょうか。

丸窓だけじゃない!他にも窓越しのアートがたくさん!

京都には、丸窓の他にも窓越しのアートが楽しめる紅葉スポットがいくつかあります。その中でも、特におすすめの4つの窓をご紹介します!!雲龍院の紅葉

四角い4つの猪の目(いのめ)窓

障子にある4つの窓から美しい紅葉を楽しむことができる「雲龍院」薄暗い室内の白い障子に色鮮やかな紅葉が浮かび上がっているように見える幻想的な空間です。額縁に入った絵画のような風景は、4つそれぞれ異なっているところも鑑賞のポイントです。雲龍院の紅葉の見頃は、11月中旬から11月下旬です。ゆっくりとお抹茶を楽しみながら、それぞれ個性の異なった絵画のような風景を鑑賞してはいかがでしょうか?[hr][/hr]正寿院客殿と猪目窓

ハート形の窓

「幸せを呼ぶ窓」として女性の間で有名な「正寿庵」。夏には風鈴祭りが行われることでも有名ですが、ハートの形をした窓が「インスタ映えする!」「可愛い!」と人気が高まっています。このハートの形、実は猪目(いのめ)と呼ばれる文様で、古来から日本の神社などに用いられてきた文様なので、初めから可愛さを狙ってハート形にしたわけではもちろんありません。猪の目とは文字通り猪の目の形が由来で、魔除けや火除けに効くとされているのです。正寿庵の紅葉の見頃は、11月下旬から12月上旬です。[hr][/hr]

柱を額縁に見立てた窓

柱と柱を額縁に見立てて外の紅葉を鑑賞することができるのは、「宝泉院」。「額縁庭園」と呼ばれている窓には、立ち去りがたいという意味の「盤垣園」という名前がつけられています。お抹茶とお菓子をのんびりと楽しみながら鑑賞することができるので、いつまでも紅葉に染まった庭園を眺めていたくなってしまいます。宝泉院の紅葉の見頃は、11月中旬から11月下旬です。[hr][/hr]

釣り鐘の窓

こちらはとてもユニークな釣り鐘型の窓になります。これを見られるのが高台寺の開山堂になります。高台寺は、豊臣秀吉の妻「ねね」とゆかりが深いお寺です。高台寺の紅葉の見頃は、11月下旬から12月上旬。この時期は、ヤマモミジをはじめ、イロハモミジ、カエデなど1000本もの木々が美しい景色を作り出します。釣り鐘の窓の他にもぜひ見ていただきたいポイントが、まるで鏡と化した臥龍池に映し出される紅葉の景色になります。晴れている日には、水面に見事な逆さ紅葉が現れます。なんとも言えない幻想的な景色がそこには広がっています。

まるで紅葉スライドショーのような窓

紅葉スポットとして高い人気を誇る嵐山エリアのなかでは、わりとゆったりと過ごすことができるのが「清凉寺」です。清凉寺は、光源氏のモデルとなった源融の山荘跡に建ち、広々とした本堂前や、本堂裏にあるお庭が見どころとなっています。今回おすすめしたいのが、方丈へと続く渡り廊下で見られる紅葉のアートです。ずらりとならぶのは、まるで「額縁」のような窓、ここに映るのは紅葉と弁天堂。次々目に入る景色が紅葉スライドショーとなって見るものを楽しませます。[hr][/hr]

紅葉が映画のスクリーンに映し出されたような窓

「高台寺」の塔頭の1つとして知られるのが「圓徳院」豊臣秀吉の正室北政所、ねね終焉の地としても有名です。圓徳院の見どころは2つのお庭です。小さいながらにも隅々まで手入れが行き届いた南庭は、白砂に映える紅葉が美しいです。北庭では、前方に白砂、奥の方に大きな石が置かれ、さらに奥の方には紅葉が映り込み、見事な景色を創り上げます。秋には特別拝観が行われ、ライトアップでは光に照らされた紅葉が窓の外に映し出されます。これが、まるで映画のスクリーンのようにダイナミックで、かつ上品さも兼ね備え、ここでしか見ることのできない光景です。ライトアップの時期は混雑しますが、それ以外の時期はさほど混雑することもなく、座ってゆったりと秋の京都を味わうことができます。圓徳院・高台寺・掌美術館には共通拝観券というチケットが存在します。3箇所をお得に見て回れるこちらのチケットは、高台寺の混雑回避としても有効です。高台寺の夜間特別拝観での入口チケット購入行列にハマるのを防ぐため、昼間の内に共通拝観券を購入しておくと計画も立てやすくスムーズに3箇所を見て回ることができます。[hr][/hr]

まとめ京都には窓越しから紅葉を楽しむことができる観光スポットが点在し、人気の丸窓の他にも四角刑やハート形などさまざまな個性ある窓枠があります。源光庵の「悟りの窓」や「迷いの窓」はその中でも代表的な存在で、他には東福寺・光明院も丸窓から眺める景色が有名な観光スポットです。窓からの景色までも計算して造られた建造物は日本の技術や侘び寂びの象徴ともいえる気がします。紅葉だけでも十分に美しいのはいうまでもないですが、せっかくなら日本の情緒を隅々まで味わいながら紅葉鑑賞してみてはいかがでしょうか?