トロッコ列車で、京都の魅力を感じる旅をしてみませんか?

トロッコ列車

京都の観光地の中でも、指折りの人気スポット「嵐山」で乗る事が出来るのがトロッコ列車になります。嵐山と言えば多くの方は、渡月橋を想像するかと思います。トロッコ列車が走っているのは、渡月橋にかかる大堰川の上流、保津川に沿った場所になります。このトロッコ列車は嵯峨野トロッコと呼ばれています。元々はJR山陰線の線路でした。今は利用されていませんが、嵯峨野駅から亀岡駅までを観光用のトロッコが運行しています。さてこの嵯峨野トロッコ列車の魅力について詳しくご紹介していくとしましょう。

嵯峨野トロッコ列車が出来るまで

このトロッコ列車は、単線になります。その為往復して走っているのも特徴です。現在では単線の線路を見かける事も少なくなり、その単線が作り出す景色も貴重な物になりつつあります。この嵯峨野トロッコ列車の速度は、自転車を少し早めにこいだスピードと同じぐらいと言われています。このスピードを文字だけで見ると、少し遅すぎるのでは?と思われた方もいるでしょう。この速度にはきちんと意味がありますので、のちのちご紹介していきましょう。1989年に一度廃止されたこの線路を、観光専用の鉄道にしようとしたのが、翌2年後の1990年の事になります。1991年にトロッコ嵯峨野駅からトロッコ亀岡駅が完成しました。この線路は、最初とてもとても列車を走らせられる状況になく、なんと社員9名という少ない人数で保線作業をし、桜を沿線に植えて、トロッコ列車を作り出しました。この方達の努力と情熱によって、今ではこんなにも多くの方に愛されているトロッコとも言えるでしょう。この線路が出来た事により、沿線の施設も充実しました。例えば、19世紀ホールやジオラマ・京都・JAPANなどが出来て、新しい京都の観光名所へと名を連ねていったのです。[hr][/hr]

嵯峨野トロッコ列車の車両の秘密

このトロッコ列車の魅力のひとつとも言えるのが、レトロな車両や車内になります。ディーゼル機関車に引かれる事で感じる独特の揺れは、なんとも言えない懐かしさを感じさせてくれます。このレトロさは、客車の中でも感じる事が出来ます。天井には裸電球がつけられ、木製の椅子に腰をかければ、まるでタイムスリップしたかの様な感覚になります。寒い季節には、石油ストーブが設置され、なんとも言えない柔らかな暖かさに心もほっこりするのが想像出来るでしょう。その他にも、自然を存分に感じる事のできる「ザ・リッチ号」も、桜や新緑の季節にはおすすめです。この車両は、窓ガラスがないので、景色を目で楽しむのはもちろん、風を肌で感じ、まるで自然の中を駆け抜けていく様な感覚を味わう事も出来ます。[hr][/hr]

季節ごとに違う景色を見る事が出来る嵯峨野トロッコ列車

嵯峨野-トロッコ-桜京都は言わずと知れた桜や紅葉が有名なスポットです。トロッコ列車の中でも、それぞれ名所があります。桜の名所で言えば、亀岡駅手前は桜のトンネルが作り出す景色は圧巻です。そして秋の季節におすすめなのが、保津峡から見た景色になります。左右どちらを見ても、綺麗に色付いた木々が作り出す景色は、息を飲むほどの美しさとも言えるでしょう。先ほど少しお話ししましたが、嵯峨野トロッコ列車のスピードがなぜ遅いのか?というのが、この景色を十分に堪能する為とも言えるでしょう。そして、桜や紅葉が美しい場所では、更に速度を落として運行する為、絶景を思う存分味わう事が出来るのです。春と秋はライトアップも開催されており、昼間とは違う幻想的な景色を楽しむ事も出来るので、ぜひ時間がある方は両方楽しむのもおすすめです。[hr][/hr]

嵯峨野トロッコ列車の予約方法は

嵯峨野トロッコ列車は、全席指定席になります。当日の乗車券は、トロッコ嵯峨野駅午前8時35分、トロッコ嵐山駅午前8時40分頃、トロッコ亀岡駅午前8時50分頃に販売されます。こちらの当日分の乗車券は、先着順となり、なくなり次第終了になります。予約というよりも前売り券を買う事で、スムーズにトロッコ列車に乗る事も出来ます。前売りチケットは、JR西日本の駅の窓口をはじめ、旅行会社でも購入が出来ます。買う事が出来る期間は、乗車する日の1か月前の午前10時からとなります。最近では、インターネットでの予約も始まりました。買う事が出来る期間は、先ほど述べた日時と同様になります。こちらについては、嵯峨野トロッコ列車のホームページをご覧くださいませ。ここでの注意点としては、リッチ号は当日券のみとなり、紅葉のシーズンのリッチ号に乗るには、平日だとしても朝の6時半には並んでいた方がいいと言える程の人気ぶりです。料金は、大人12歳以上が620円、小人6歳以上が310円になります。幼児と乳児は、大人1名につき、一人までは無料ですが、座席を使用する場合は小人の料金がかかります。フリーパスではないので、乗車券は、途中の駅で降りた場合は、もう一度チケットの購入が必要になります。その辺もお忘れなく。指定席がなくなってしまった場合も、立席が販売になる事もあります。[hr][/hr]

さて、京都を訪れた際はあなたも自然の中を、レトロなトロッコに乗って大自然を満喫してみませんか?京都の嵯峨野トロッコ列車で特別な思い出を増やしてみるのもおすすめです。