京都の平安神宮で見られる、桜の絶景とは?

京都の中でもまだ歴史の浅いと言われている平安神宮。京都府内のお花見スポットとしては上位の人気を誇るスポットとなっています。ここでしか見られない桜の絶景ポイントや見頃、イベントなどを詳しく見ていきましょう。

平安神宮には約300本もの桜が植えられていて、その種類はヤエベニシダレザクラ、ベニシダレザクラ、ソメイヨシノ、ヒガンザクラ、ヤマザクラ、サトザクラ、カンヒザクラといったように様々です。 お花見シーズンには約25万人ものお花見客たちでにぎわいを見せます。 国の名勝にも指定され、広大な池泉回遊式庭園で有名な京都の平安神宮。桜の絶景ポイントは、谷崎潤一郎の「細雪」にも登場するベニシダレザクラになります。神苑へと足を進めていくと、天蓋のように空を覆う圧倒的な景色が広がっています。また東神苑の栖鳳池の景色もぜひ見て頂きたいポイントになっています。水面に浮かぶ桜の景色もまた素晴らしい物になっています。更に春の季節は、期間限定夜桜鑑賞が楽しめるイベントや観桜茶会も行われています。また、池のほとりにある茶店から、ゆったりと桜を見て楽しむことも出来ます。 平安神宮では桜のシーズン限定で「桜(はな)みくじ」というものが授与されます。普通のおみくじとは違う点が、その内容にあります。大吉や吉の代わりに「満開」「8分咲」などと桜に関連した書き方で運勢が書かれるというオシャレな演出がされています。これに願い事を書いて結び木に結ぶといった流れになるそうです。平安神宮ならではの「桜みくじ」をぜひ旅の思い出にしてみてくださいね。   ちなみに、人気スポットに付きものなのが混雑回避ですよね。そこで、おすすめの時間帯が早朝か夕暮れ時になります。 平安神宮のおすすめポイントとして挙げられるのが、境内からの景色に現代的な建物が映ることがなく景観を邪魔しない点です。(南西の方角を除いて)中でも東山方向の景色に関しては、まるで1000年前にタイムスリップしたかのように錯覚するほどです。これを存分に楽しむことができるのが早朝なのです。自分以外誰もいないといった贅沢な状況にも恵まれることがあります。(この時間帯は神苑には入れないのでお忘れなく) 神苑の受付時間は8時半~16時半までとなっています。

平安神宮とは?

平安神宮は、京都御所と南禅寺の真ん中にあります。広い敷地を持つ神社であり、平安神宮を中心に「京都五社巡り」という観光コースにもなっています。北は上加茂神社、東の八坂神社、西の松尾大社、南の城南宮の5社をめぐるようになっています。最近では、御朱印巡りとしても注目されている場所でもあります。 平安神宮は、明治時代に創建され京都の中では、新しい神社になります。京都の中でもまだ歴史の短い神社ですが、これも他の寺社仏閣とはまた違う美しさを持っている神社とも言えます。平安神宮は、京都三大祭の1つである時代祭の行われる神社でもあります。境内には他の寺社仏閣では見られないような、近代的な建物も多く存在します。京都には17つの世界遺産がありますが、平安神宮は入っていません。その理由は創建の歴史が浅いためと言われています。しかしながら、入口にある大鳥居や広大な敷地に聳える巨大な漆塗りの社殿は、京都を代表する景色と言っても過言ではありません。 平安神宮がなぜ建てられたのかをご存知でしょうか?なんと平安神宮を建てたのは、京都の人々でした。幕末の戦乱で市街地は荒れ果ててしまいました。その衰えぶりは目を覆いたくなるほどで、明治維新によって首都が東京へ移されたことも重なり京都の人々にとっては辛い現状を生き抜かなければいけない状況となりました。この状況をなんとか救わなければという思いで、この平安神宮が建てられたのです。京都復興への市民の熱い思いで作られた建物と言えます。

平安神宮の桜の見所は?

平安神宮の桜は、八重紅シダレザクラをはじめソメイヨシノなど約20種類・300本が咲き誇ります。ぜひ見て頂きたいポイントは、西の回廊から入るとすぐに見ることの出来る「八重紅シダレザクラ」が咲く南神苑になります。南神苑の美しさは、川端康成の小説『古都』でも「ここの桜はたちまち人を春にする。これこそ春だ」と書かれるほど。南神苑では、平安神宮の色鮮やかな建築と桜が作り出す景色が絶景と言えます。また南神苑は、竹取物語・伊勢物語・古今和歌集・枕草子・源氏物語といった平安文学に登場する植物を集めて作られた「平安の苑」もあり、こちらも歴史を感じることのできる空間になっていますので、ぜひお越しの際は足を運んでみてはいかがでしょうか。

平安神宮の見頃やアクセスなど

平安神宮の桜の見頃は、3月下旬 ~ 4月中旬 になります。

■住所
京都府京都市左京区岡崎西天王町97
■電話番号
075-761-0221
  ■拝観時間
境内 6:00~17:00
神苑拝観 8:30~16:30
応天門  17:00 → 16:30
神苑入口 16:30 → 16:00
  ■拝観料
大人 600円、子供 300円
■アクセス
JR京都駅から市バス5・100号系統で約30分、岡崎公園美術館平安神宮前下車、徒歩すぐ。地下鉄東山駅から徒歩10分
■注意点
トイレは3ヶ所あります。お花見の際は飲食禁止となっていますので注意が必要です。
駐車場はありません。前に市営駐車場ありますが、公共交通機関の利用をおすすめします。
売店はありますが、ビール販売や日本酒販売はありません。


平安神宮で行われるイベントは?

例年、春の桜の季節には、南神苑と東神苑のベニシダレザクラのライトアップと音楽の融合が織りなす「紅しだれコンサート」が行われます。ライトアップされたベニシダレザクラを鑑賞しながら、マリンバ・オカリナ・二胡などの楽器の演奏を聞くことが来る催しです。開催日は2024年 4月3日(水),4日(木), 5日(金), 6日(土), 7日(日) 午後6時15分〜午後9時(最終入場は午後8時30分・雨天決行)です。

美しい平安神宮の鳥居を間近に見るには、岡崎疏水へ

高さ約24メートルもある平安神宮の大鳥居は、完成当初は日本一高い鳥居として建てられ、その姿はとても迫力があります。この大鳥居のすぐ側を流れる岡崎疏水。桜の季節は、この疏水に舟が出ます。そこから見る平安神宮の大鳥居は、圧巻の一言。例年は、3月下旬からGW頃まで岡崎さくら・わかば回廊 十石舟めぐりの船が運航されているので、ぜひこちらも訪れてみるのもおすすめです。

平安神宮周辺のお花見スポットは?

哲学の道と岡崎桜回廊、まさに花筏を堪能しよう。

哲学の道 「日本の道100選」に選ばれた知る人ぞ知る道です。その名の由来は、日本を代表する哲学者の西田幾多郎やその弟子たちが想いを巡らせながらこの道を歩いたことにあるそうです。疏水分線に沿った哲学の道は、約2kmほどの小道に桜の木が立ち並び、作り出される桜のトンネルはとてもロマンチックな雰囲気です。   岡崎桜回廊ライトアップ&十石舟めぐりの桜 琵琶湖疏水を運行する「十石舟めぐり」は、南禅寺舟溜り乗船場から夷川ダムまでの往復約3kmとなります。4月上旬頃の桜が見頃を迎える頃には、山紫水明の都、京都らしい趣ある景色が広がります。また、夜には桜回廊ライトアップも行われ、他では味わうことのできない夜桜運航の絶景を楽しむことが出来ます。桜の季節だけではなく、緑鮮やかな新緑の時期もおすすめです。   歴史的に見るとまだ新しい建物の平安神宮。桜の景色と建物が作り出す美しさは、絶景です。あなたも平安神宮の魅力をその目で確かめてみてはいかがでしょうか?



哲学の道

住所:京都府京都市左京区

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蹴上インクラインは、かつて、琵琶湖疏水に船を通していた名残で、レールが残っているのですが、 今は廃線となっており、その桜のトンネルを線路内ながら、歩いていける、京都だけの絶景として、 根強い人気のスポットです。蹴上駅から、ねじ切りマンボというトンネルをくぐって、直ぐ、風情豊かな散策コースです。是非、桜のシーズンに立ち寄って下さい。

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