一年中観光客多くの観光客で賑わう京都ですが、秋になると美しい紅葉を一目見ようとより多くの人々が訪れます。京都の紅葉を堪能することができるおすすめスポットや、比較的混雑の少ない穴場スポットと同時に、紅葉の見所や各エリアの特徴なども京都の紅葉だよりとしてエリア別に紹介しています。
古都京都には、定番から穴場まで美しい紅葉を楽しむことができる日本らしい絶景が数多くあります。いつ訪れても素晴らしい姿を見せてくれる京都ですが、特に紅葉のシーズンは格別です。今回は、京都の紅葉の名所と見頃をエリア別にご紹介いたします。
洛北
圓光寺
圓光寺は、1601年に徳川家康が伏見に学問所を開いたのが始まりで、1667年に現在地に移転しました。11月初旬ごろから徐々に葉が色づき始め、例年11月中旬から12月上旬までが見頃です。柱と敷居を額縁にした「十午の庭」の眺めが圓光寺の見所として有名です。~圓光寺穴場紅葉インスタ映えスポット~●水の庭園「奔龍庭」(ほんりゅうてい):石組みで白砂の雲海をイメージした渦が作られている。赤や黄色の紅葉が白砂との美しいコントラストが表現されておりインスタ映え間違いなし!●池泉回遊式庭園「十牛之庭 」(じゅうぎゅうのにわ):紅葉シーズンも深まってきて冬の足音が近づいてくる頃、赤や黄色オレンジの葉が落ちてきれいな絨毯のように敷き詰められている光景は圧巻です。にっこりと笑って頬杖をついているお地蔵さんが、落ち葉に埋もれて秋の紅葉を満喫しているかのような情景は人気インスタ映えスポットです。●本堂から眺める「十牛之庭」:本堂の畳に座って十牛之庭を眺めると、まるで額縁に入った景色のように紅葉を楽しむことができます。
貴船神社
「奥の京座敷」と呼ばれる貴船神社での紅葉の見頃は11月上旬から11月下旬です。鮮やかな紅葉に埋まる境内は、絵葉書のような素晴らしい景色です。境内から臨むことができる山々の景色も壮観です。~「貴船もみじ灯篭」~貴船神社では、紅葉のたよりと共に二の鳥居から本宮までの石畳の階段に立ち並ぶ春日灯篭と、所狭しと広がるカエデの木々がライトアップされる「貴船もみじ灯篭」が開催されます。また、叡山電車の「もみじトンネル」では、ライトアップされた木々たちを電車から見ることができます。自分の足でライトアップされた紅葉を見たり、電車の車窓からのんびり見たり、どちらもおすすめです。貴船神社付近は、この時期は夜の冷え込みが厳しくなってきますので、温かくしてお出かけくださいね。【期間】2019年11/2(土)~11/24(日)【点灯時間】日没から21時まで(貴船エリアは20時30分まで)
洛中
北野天満宮
約350万本の木々が織りなす紅葉が楽しめる北野天満宮は、日本中に1万2千社もあると言われている全国天満宮・天神社の総本社です。有名な観光スポットですが、意外にも美しい紅葉を楽しめる絶景スポットとしてはあまり知られていないようです。鶯橋(うぐいすばし)の下を流れる清流紙屋川と紅葉の調和が素晴らしく、川の水面に映る紅葉が絶景です。【例年の紅葉の見頃】11月中旬~12月上旬【所在地】京都府京都市上京区馬喰町【電話番号】075-461-0005【拝観時間】9:00~16:00※ライトアップ期間(11/9(土)~12/8(日))は9:00~20:00(ライトアップは日没~20:00、入れ替え制なし)【拝観料】大人1,00円、小人500円(茶菓子付き)【アクセス】JR京都駅から市バス「北野天満宮前」下車、徒歩すぐ[hr][/hr]京都御苑
秋になると、広大な敷地に広がるカエデやイチョウ、ケヤキが色鮮やかに色づく美しい紅葉を楽しむことができます。特に、「凝華洞跡」や「母と子の森」のそばにある黄金色に輝く大銀杏が見所です。【例年の紅葉の見頃】11月下旬~12月中旬【所在地】京都市上京区京都御苑3【電話番号】075-211-6348【拝観時間】苑内自由【拝観料】苑内無料【アクセス】地下鉄烏丸線「丸太町駅」・「今出川駅」下車してすぐ洛東
清水寺
清水寺は、清水の舞台の下に広がる色鮮やかな紅葉が一番の見所です。日中の青空と朱色に染まった紅葉のコントラストも素晴らしいものですが、夜にライトアップされると昼間とはガラッと印象の異なる幻想的な紅葉の世界を堪能することができます。【例年の紅葉の見頃】11月下旬~12月上旬【所在地】京都市東山区清水1-294【電話番号】075-551-1234【拝観時間】6:00~18:00※ライトアップ期間:17:30~21:00(受付終了)【拝観料】400円【アクセス】市バス「清水道」・「五条坂」下車徒歩約10分[hr][/hr]南禅寺
絵画のような美しい紅葉を望むことができるのが、南禅寺。入り口をくぐった途端、色鮮やか紅葉が出迎えてくれます。京都の寺院としては珍しい、西洋風のレトロな水路閣付近の真っ赤なカエデも見所です。南禅寺の紅葉スポットは、門を通ってから三門へ、そして法堂まで。また水路閣から南禅院の周りです。ゆっくりと秋の空気を吸いながら、紅葉のたよりを感じてみてはいかがでしょうか。 【例年の紅葉の見頃】11月中旬~12月上旬【所在地】京都市左京区南禅寺福地町86【電話番号】075-771-0365【拝観時間】・3~11月 8:40~17:00(受付終了16:40)・12~2月 8:40~16:30(受付終了16:10)【拝観料】境内無料、三門:500円、方丈庭園:500円~南禅寺ライトアップ情報~【場所】天授庵【期間】2019年11/15(金)~11/30(土)【点灯時間】17時30分から21時まで(受付は20時45分まで)【拝観料】大人:600円、高校生:500円、小中学生:400円
落西
嵐山・渡月橋
季節を問わず人気の観光スポットですが、色とりどりに色づいた山々を背景と風情ある渡月橋を望める紅葉シーズンは多くの人で賑わいます。渡月橋付近の紅葉の見頃は、例年11月中旬から11月下旬と、他のエリアと比べて少し早めです。【例年の紅葉の見頃】11月中旬~下旬【所在地】京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町【電話番号】075-861-0012(京都嵐山保勝会)~嵐山・渡月橋周辺でアクティビティをしながら紅葉を楽しめるスポット情報~●嵯峨野トロッコ列車:保津川沿いの渓谷をトロッコ列車に乗りながら紅葉を楽しめます。●保津川下り:亀岡から船に乗って保津川を2時間かけてくだります。船の上から紅葉を見るのも素敵ですね。●京馬車:馬車に乗り、ゆっくりのんびりと紅葉を楽しめます。●レンタサイクル:トロッコ嵯峨駅正面にある「トロッコおじさんのレンタサイクル」で自転車を借りられるサービスです。自転車に乗って自分のペースで周辺の紅葉を散策できます。
仁和寺
世界文化遺産である仁和寺は、紅葉が素晴らしいことでも知られています。金堂や五重塔周辺の真っ赤に色づいた紅葉が見所です。【例年の紅葉の見頃】 11月中旬~12月上旬【所在地】京都市右京区御室大内33【電話番号】075-461-1155【拝観時間】・3~11月9:00~17:00(受付終了16:30)・12~2月9:00 ~16:30(受付終了16:00)【拝観料】境内無料、御殿:500円、霊宝館:500円【アクセス】市バス「御室仁和寺」下車すぐ[hr][/hr]洛南
東福寺
京都随一の紅葉スポットとして知らる東福寺では、もみじやカエデ、イロハモミジなどが織りなす素晴らしい紅葉が見られます。特に、「通天橋」からの紅葉の眺めは絶景そのものです。【例年の紅葉の見頃】11月中旬~下旬【所在地】京都市東山区本町15丁目778【電話番号】075-561-0087【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:00)※11月~12月初旬は8:30~、12月初旬~3月は16:00まで【拝観料】通天橋・開山堂:400円、本坊庭園:400円【アクセス】JR奈良線「東福寺駅」下車徒歩約10分[hr][/hr]勧修寺
勧修寺は最寄駅から徒歩5分とアクセスしやすく、比較的混雑していないので洛南エリアの紅葉穴場スポットとしておすすめです。見所は、氷室池付近の色鮮やかに色づいた紅葉です。例年、11月中旬から11月下旬が見頃です。【例年の紅葉の見頃】11月中旬~下旬【所在地】京都市山科区勧修寺仁王堂町27-6【電話番号】075-571-0048【拝観時間】9:00~16:30【拝観料】400円【アクセス】地下鉄東西線「小野駅」下車徒歩約6分宇治
平等院
10円玉硬貨のデザインでもおなじみの平等院では、紅葉シーズンになると阿字川に沿って100本以上のモミジが鮮やかに色づきます。境内の茶房では本場宇治の宇治茶を堪能することができます。【例年の紅葉の見頃】11月下旬~12月上旬【所在地】宇治市宇治蓮華11【電話番号】0774-21-2861【拝観時間】8:30~17:30 (夜間特別拝観時は 18:00~20:00)【拝観料】大人600円、中高生400円、小学生300円【アクセス】JR奈良線「宇治駅」、または、京阪電車宇治線「宇治駅」下車、徒歩10分[hr][/hr]一休寺(酬恩庵)
一休さんが晩年を過ごしたとも言われている南山城の弾寺です。広い境内では、鮮やかな紅葉が風情ある景色を見せてくれます。京都の郊外に位置していることもあり、ゆったりと観光できるのも魅力です。【例年の紅葉の見頃】11月中旬~下旬【所在地】京田辺市薪里ノ内102【電話番号】0774-62-0193【拝観時間】9:00~17:00、(宝物殿9:30~16:30)【拝観料】500円【アクセス】京阪バス「一休寺」下車徒歩約5分<まとめ>いかがでしょうか。京都から紅葉だよりが届く季節になってきましたね。紅葉の絶景スポットをエリア別にまとめてみると、どこで紅葉を見るかによって、京都の楽しみ方も変わってくると思います。紅葉シーズンは混雑も予想されますので、時間と心にも余裕をもって満喫してみてくださいね。