京都の紅葉でも穴場の伏見区!絶景ポイントをご紹介!

京都 伏見稲荷大社の夜景 

京都の伏見で紅葉と言えば、伏見稲荷神社を思い出される方も多いのではないでしょうか?今では、千本鳥居を一目見ようと、紅葉以外の季節でも常に混雑している場所とも言えます。そのため近年、周囲のアクセスもかなり混雑するようになってきました。みなさまもよくご存知の通り、伏見稲荷神社は京都でも屈指の観光名所ですが、せっかく京都の紅葉を見るのならゆっくり見たいですよね。伏見にはその他にも魅力的な場所が沢山あり、穴場もあります。今回は、定番の伏見稲荷神社に加えて、伏見が持つ他の魅力もお伝えしたいと思います。

かつては伏見は伏水と書かれ、名水の湧く土地と言われていました。その名水を元に酒造りが盛んにおこなわれていました。伏見七名水として湧き水があり、(昔の七名水と現在の七名水は少し違います。一部涸れてしまったためです。)中でも御香水は霊水として有名です。また、豊臣秀吉の伏見城があったのもこの辺りです。そんな歴史を持つ、伏見区は京都の郊外地域として発展をとげ、今現在は11区の中では最も人口が多いエリアになっています。観光名所かつ人口が多いエリアでもあるので、ゆっくり紅葉を楽しむのは難しいのでは?と思った方もいるでしょう。伏見区にはまだまだ知られていない絶景が見れるポイントがいくつもあります。

定番観光スポットの伏見稲荷大社

商売繁昌や五穀豊穣、家内安全などといったさまざまなご利益があるとされている「伏見稲荷大社」は、赤い千本鳥居で有名な稲荷神社の総本宮です。季節を問わず多くの観光客が訪れる京都の定番観光スポットの一つであると同時に、撮影スポットとしても人気が高く、美しい風景を撮影するためだけに訪れる人も多いものです。紅葉の名所としてはあまり有名ではありませんが、広い境内のあちこちで色鮮やかな紅葉を鑑賞することができます。2018年1月にオープンしたカフェ「稲荷茶寮」では、京都らしい甘味やお茶を楽しみながら、紅葉に彩られた「八島ヶ池」の美しい風景を眺めることもできます。
【紅葉の見頃】11月中旬~12月上旬【所在地】京都府京都市伏見区深草藪之内町68【電話番号】075-641-7331【拝観時間】境内自由(授与所7:00~18:00)【拝観料】無料【アクセス】JR稲荷駅よりすぐ

伏見区の紅葉の穴場と言えば、醍醐寺

秋の醍醐寺豊臣秀吉が花見をしたと言われている、醍醐三宝院!桜の名所だけではありません。醍醐寺は真言宗醍醐寺派の総本山で、874年に創建されました。ユネスコ世界遺産にも指定されています。醍醐水という霊水が湧き出ており、醍醐味という言葉も醍醐寺と関りがあるとも言われているのだそうです。ここの紅葉のポイントは、夜間ライトアップがとてもおすすめです。醍醐寺にはおおよそ200万坪の土地にイチョウ・コナラ・リョウブなどの落葉広葉樹が多く植えてあるため、色彩がとても豊かな紅葉を見ることが出来ます。まさに錦の刺繍を施したかのような圧巻の美しさです。そして夜のポイントは、弁天橋が池に映りこむ景色です。これは息を飲むほどの美しさと言えます。醍醐寺の夜間拝観の嬉しい点は他の人より少し早めに入ってライトアップを楽しめる前売り拝観券があることです。インターネットで購入できますので、興味のある方は調べてみてください。15分ほど早く入場することができますよ。
【紅葉の見頃】11月中旬~下旬【所在地】京都府京都市伏見区醍醐東大路町22【電話番号】075-571-0002【拝観時間】午前9時~午後5時【拝観料】境内は無料。宝院庭園と伽藍の2箇所込で一般1000円 三宝院御殿 500円など【アクセス】市営地下鉄 醍醐駅下車京阪バス 醍醐三宝院バス停

水占いが人気!色彩豊かな神社の御香宮神社

京都 伏見稲荷大社の夜景 御香宮神社は名水百選にも選ばれる御香水という霊水で有名です。パワースポットでもあります。おおよそ1150年前に香りのある水が湧き出て、清和天皇により御香水と名付けられたのだそうです。水占いが人気で、お金を収めてみくじを頂いたら、水に浸けてメッセージを楽しむというものです。紅葉と共に少し変わったおみくじも楽しんでみてください。厳かな境内は秋になるとその面持ちも一遍し、紅葉やイチョウの紅葉で境内が一気に華やかになります。ここでおすすめの紅葉ポイントは、小堀遠州ゆかりの石庭です。真っ赤に色づく紅葉と石庭のコントラストは、一度来た人は忘れられない景色になります。また境内の桃山天満宮では、天高くそびえ立つイチョウの美しい姿も見逃せません。
【紅葉の見頃】11月中旬~下旬【所在地】京都府京都市伏見区御香宮門前町174【電話番号】075-611-0559【拝観時間】午前9時~午後4時【拝観料】大人200円 学生150円 境内は自由【アクセス】近鉄電車「桃山御陵前」駅下車 徒歩約3分京阪電車「伏見桃山」駅下車 徒歩約4分JR 奈良線「桃山」駅下車 徒歩約5分

茶室でお抹茶を飲みながら優雅に紅葉を楽しむ「城南宮」

錦秋の城南宮方除け・厄除けで知られる古社で知られる「城南宮」。神苑は、5つの庭で構成されえています。秋は「平安の庭」「室町の庭」のモミジが色づき、美しい景色で来た人の心を癒します。また、数年前より新たにイロハモミジ約50本植え、ますます紅葉の景色の魅力が増しました。ここでおすすめしたいのは、室町の庭と桃山の庭の間に建つお茶席「楽水軒」をぜひ訪れてみて下さい。季節の花をかたどったお菓子や抹茶を頂きながら、美しい庭園の景色を楽しむことが出来ます。じっくりと紅葉を楽しみたい方には、ぜひ訪れて頂きたいスポットになります。11月25日~12月12日の期間は「もみじのお茶席」での呈茶接待となりますので、日程を確認の上行くようにするのがおすすめです。
【紅葉の見頃】11月中旬~下旬【所在地】京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7【電話番号】075-623-0846【拝観時間】午前9時~午後4時半【拝観料】神苑内入苑 一般600円 小学生・中学生400円【アクセス】地下鉄烏丸線「竹田」駅下車 徒歩約15分市バス 「城南宮東口」下車 徒歩約3分

穴場中の穴場、ひっそり佇む瑞光寺

人が誰もいないこともあるほど、瑞光寺はあまり知られていない紅葉スポットです。茅葺屋根の本堂が静かに佇み、本堂まで続く道の両側に同じくひっそりと木々が紅葉しています。瑞光寺は半分がお墓になっているため、境内は小さめです。瑞光寺は縁結び、縁切りのお寺で、元政上人の御廟でお百度参りをすると叶うのだそうです。気を付けないといけないのは回る方向で、時計回りが縁結び、反時計回りが縁切りなのだそうです。かやぶき屋根に紅葉にススキと、秋らしい風景を見ることができますので、近くを訪れる際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
【紅葉の見頃】11月中旬~下旬【所在地】京都府京都市伏見区深草坊町4【電話番号】075-641-1704【拝観時間】午前10時~午後4時【拝観料】境内無料【アクセス】JR奈良線「稲荷」駅下車、徒歩7分京阪本線「深草」駅下車、徒歩8分

伏見区にある無料でおすすめの紅葉名所はここ!!

■伏見桃山城

京都市の南に位置する伏見区にあるのが「伏見桃山城」です。現在は公園となっており、いつでも自由に入場料なしで入ることができます。とにかく敷地が広く、カエデがたくさん植えられており、静かに紅葉を楽しみたい方におすすめです。ここの紅葉のポイントは、密集した紅葉というよりも、敷地内にあちらこちらにカエデの色付きを楽しむという形になります。敷地が広い分、日光を遮るものがないため、どのモミジも綺麗な赤い色に染まりやすい環境にあります。場内の中でも最もカエデが多くある場所は、掘り際の池の周囲になります。そり橋とモミジの紅葉はとても美しい風景になっています。静寂に包まれた中での、紅葉散策にはぴったりの場所になります。

伏見には紅葉を楽しめるスポットが沢山あります。紅葉以外にも魅力のある観光スポットが多いので、伏見だけでも一日過ごせるくらいの魅力がありますよ。訪れた際には名水で有名なところがありますので、口にしてみてはいかがでしょうか。

【所在地】京都府京都市伏見区桃山町大蔵45【電話番号】075-602-0605【アクセス】JR奈良線「桃山駅」 徒歩15分京阪電車 「丹波橋駅」 徒歩20分近鉄京都線 「近鉄丹波橋駅」 徒歩20分