円通寺のこだわり抜かれた美しさを体験してみませんか。

京都の名刹

京都の綺麗な庭園があるお寺といえば、建仁寺や高台寺、龍安寺などが有名です。数ある京都の庭園の中知る人ぞ知る魅力的な庭園があります。それは、後水尾天皇が細部まで拘りに拘った円通寺の枯山水庭園です。円通寺の庭園がどれほど拘られて創り上げられたのか、どうやってその美しい姿を現代まで残してきたのかをご紹介します。円通寺の背景を知り、色々な想像をしながら庭園散策してみてはいかがでしょうか。

目次

円通寺の歴史

円通寺は、1678年（延宝6年）に創建されました。当時、後水尾天皇は徳川幕府との対立で負けたことをきっかけに文化人として生きることを決め、幡枝離宮を創建しました。それが今の円通寺です。きっかけは徳川幕府に負けたことですが、元々後水尾天皇は文化的なことに才能があり、それが文化人になる決め手だったようです。そんな後水尾天皇がその才能を最大限発揮し携わった庭園は、なんと12年もの歳月をかけ探し回った土地を利用した円通寺の枯山水庭園でした。今では国の名勝に指定され、美しい庭園として人々から愛され続けています。

円通寺の見所3選

枯山水庭園

枯山水庭園枯山水庭園は、水尾天皇がこだわりにこだわり抜いて作った庭園です。水尾天皇が自ら大小40ほどの庭石を配置したとも言われるほどです。そんな非常に美しいこの庭園を守るべく、京都市が借景を保護するために眺望条例を制定しました。そうすることで、周辺区域の屋根の形式や建物の高さを制限することができ、枯山水庭園から見える雄大な比叡山を含む庭の景色が守られています。借景とはあくまで庭だけの景色なのではなく、その背景を含むすべての景色のことを指す造園法のことです。そうした努力が実を結び、延宝6年から続くこの景色は、今まだなおその美しさで人々を魅了しています。[hr][/hr]

秋の紅葉

円通寺の秋秋の円通寺はまた格別です。特に枯山水庭園では、晴れた日には後ろの比叡山がくっきりと見え、その手前に見える真っ赤な紅葉とのコラボレーションが非常に美しく人気の理由も伺えるほどです。京都には他にも沢山の紅葉スポットがありますので、秋には円通寺を含めた京都の紅葉めぐりをしてみてはいかがでしょうか。[hr][/hr]

珍しい御朱印

円通寺では少し変わった御朱印を頂くことが出来ます。実は円通寺の御朱印で使用されている宝印は、江戸時代から使用されている非常に貴重なものだそうです。また併せて朱肉も非常に高価なものを使用していることから、通常は書置きの御朱印を頂きます。ただし、正月の三が日のみ、その場で書いていただけるそうなので、ご興味のある方は初詣も兼ねて貴重な御朱印を貰いに行ってみてはいかがでしょうか。[hr][/hr]

円通寺の詳細

住所：京都府京都市左京区岩倉幡枝町389アクセス：叡山電車京都精華大下車 徒歩で約25分京都バス自動車教習所前下車 徒歩で約10分地下鉄北山駅下車 徒歩で約30分（タクシーでは約5分）駐車場有（駐車代は無料）拝観料：高校生以上500円、中学生以下300円拝観時間：10時～16時半まで（ただし12月～3月は16時閉門）※公式ホームページはありません。何かご不明な点がある場合は直接お寺へお問い合わせください。TEL：075-781-1875[hr][/hr]

まとめ多くの人に愛される円通寺。そんな円通寺だからこそ300年以上経った今も変わらずその美しさを存続させるために多くの人が関わっています。ぜひ晴れた日には一度円通寺に行ってその美しさをご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか。