出典:方広寺 – Wikipedia
方広寺は、豊臣家の滅亡のきっかけのひとつ。その秘密は日本三大名鐘にあり。京都市東山國あるのが方広寺です。今では静けさが際立つお寺とも言えます。昔はここに奈良の大仏よりも大きい大仏があったと言い伝えられています。この地を栄えようとしていたのが豊臣秀吉です。方広寺が今の姿に変わった理由には、徳川家康との関係に関わりがあると言えます。さてこの歴史的に名高い二人が起こした事件についても詳しく知りたい所です。方広寺の謎を一緒に紐解いていきましょう。
出典:【方広寺】- じゃらんnet方広寺は豊臣秀吉により建てられたお寺になります。建てられた当初は、奈良の大仏よりも更に大きな大仏が鎮座していたと言われています。その大きさは高さが20mにも及んだと言い伝えられています。大仏の大きさから豊臣秀吉の権力や財力の大きさを示していたと言われ、その当時秀吉の力はとても強かった事が伺えます。この大仏ですが、地震や火災などにより焼失し、何度も再建されてきました。悲しいことに現在には残っていません。豊臣秀吉が建てた際は、相当な広さもあった方広寺は今ではかなり小さなお寺になっています。この理由は徳川家康にあります。後々にご説明していくとしましょう。方広寺を栄えさせようと、秀吉は多くの案を考えます。その一つが道路整備になります。道路整備と繁栄になにが関わっているのか?と疑問を持つところでしょう。この頃から、清水寺は多くの人が足を運ぶ場所であり、信仰も深かったとされています。その信仰を自分が建てた方広寺に向けようと、無理やり道を作り、人の流れを方広寺に向けたとされています。とても凄い手法で信仰心を高めようとしたようです。
豊臣家を滅ぼした梵鐘とは
出典:方広寺(アクセス・見どころ・・・) | 京都ガイド今現在も方広寺の境内には、梵鐘が残されています。梵鐘とは、東アジアの寺院にある寺院仏閣で仏教の道具として使われている釣り鐘の事を言います。方広寺ある梵鐘は、高さが4.2m、外径2.8m、厚さ0.27m、重さ82.7tというとても大きい物になります。この鐘は、日本三大鐘と言われており、方広寺の他であれば東大寺、知恩院の鐘が日本三大名鐘に入っています。なぜこの梵鐘が豊臣家を破滅へと導いていったか気になる所でしょう。その理由は、この梵鐘に彫られた文字に秘密があります。南禅寺の文英清韓という人物がこの鐘に文章を選びました。その文章が「君臣豊楽」「国家安康」になります。これを見て激怒したのが徳川家康です。この文章の中では、家康の名前は家と康で引き割かれているのに対して、豊臣家の臣豊が離れていない事が激怒のきっかけになってしまったと言われています。言いがかりに近いのではないか、と思われても仕方がないと言えます。しかしこれにより、豊臣家は破滅へと向かう事となりました。この方広寺鐘銘事件が、大坂冬の陣へと繋がっていったと言われています。この時徳川家康は征夷大将軍の座を、2年で子どもである秀忠に譲りました。これには、徳川の威厳を見せつける為と言われており、実際は将軍の座を降りたにも関わらず、かなり権力を行使していたと言われています。徳川家康は大阪の冬の陣で滅亡した豊臣家の今までの歴史を完全に排除しようとした結果、方広寺にあった建物から大仏をすべて取り壊しました。これにより、現在はとても閑散としたお寺になってしまったのです。[hr][/hr]
方広寺のアクセス方法
方広寺に行く場合は、電車だと遠回りになってしまう為、バスがおすすめになります。JR京都駅の中央改札口から出ると目の前に、京都駅バスターミナルがあります。そこで、市バス100・206・208系統に乗車し、博物館三十三間堂前で下車しましょう。そこから5分程歩くと方広寺に到着です。所要時間は17分程になります。また京都市内を散策しながら行きたい方には徒歩もおすすめです。京都駅から約1.5㎞程なので、所要時間としては18分程になります。歩いたとしても、バスに乗ったとしても大して時間は変わりませんので、旅のスケジュールと自分の体力と相談して、アクセス方法を選んでみてください。[hr][/hr]方広寺の御朱印とは
方広寺は通常の御朱印のみと大黒天の御朱印になります。通常の御朱印には、豊臣秀吉の家紋である五七の桐が描かれています。御朱印が頂ける場所は、寺務所になります。オリジナルの御朱印等の販売はありません。[hr][/hr]方広寺の詳細
■住所〒605-0931 京都府京都市東山区茶屋町527-2■拝観時間午前9時~午後4時■休業不定休■駐車場方広寺には参拝者専用の駐車場もありますが、収容台数が少ないので、公共機関の利用がおすすめと言えます。[hr][/hr]今では少し物寂しいお寺となりましたが、さまざまな戦いのきっかけとなる物が現在にも残っているという事は、奇跡とも言えるでしょう。歴史的な戦いのきっかけとなってしまった梵鐘を、その目で確かめてみてはいかがでしょうか?京都駅からも程近い場所に方広寺にはありますので、旅のプランにぜひ追加してみるのもいいでしょう。