桜の名所が集まる「京都」。おすすめの時期はいつ頃?

春の訪れが段々と近づいてきた今日この頃。桜の話題は、春になればあちらこちらから聞こえてきます。テレビはもちろんSNSなどでも、桜の開花予想や情報を目にする機会も増えてきます。日本の春の風物詩とも言える「桜」ですが、意外と行ってみたらまだ半分も咲いていなかった。という声も多く聞かれます。桜の名所が数多くある京都。せっかく訪れた京都で失敗がないように、京都の桜の時期について詳しくみていきましょう。

2024年の京都の開花予想は、平年通りより早め(3月22日前後)の開花となりそうです。開花から満開になるには、約5日~1週間と言われており、2024年の京都の桜の満開の時期は、おおよそ4月2日頃と予想されます。

開花から満開になるまでには、最高気温の合計が800度を超えることが必要

例えばソメイヨシノで見ていくと、2月1日以降の最高気温の合計が600度を超えると開花すると言われています。更に、800度を超えたときに満開になると言われています。開花後の気温が高い日が続くと、早く満開になる可能性が高いと言えます。逆に開花から気温が下がると桜の花持ちが長くなります。桜の開花のタイミングはもちろん地域によって違いますが、多くの桜は、だいたい開花後5日~1週間で満開になります。京都市内の二条城内に標準木があり、その桜が5~6輪以上咲いたことで、開花宣言が出されます。

2024年京都の桜の穴場スポットと時期は?



■「妙心寺 退蔵院」


風情のある景色の中で桜を楽しみたい方には「妙心寺 退蔵院」がおすすめです。昭和の名庭として名高い枯山水庭園が有名な妙心寺退蔵院は、日本最大級の禅寺になります。広大な敷地内の中には、40以上の塔頭があり、その塔頭の一つ「退蔵院」が、桜の名所と言われています。この名庭は入り口から迫力満点です。入口にそびえ立つどっしりとしたベニシダレザクラは来た人を歓迎するかの華やかさがあります。さすが、名庭の入り口と言いたくなるような佇まいです。2013年には「JR東海そうだ 京都、行こう。」のキャンペーンにも起用されるほど、注目のスポットにもなります。こちらの見頃の時期は、3月下旬~4月上旬になります。

■「原谷苑」


地元の人も一度は行ってみたいと思う穴場スポットでもある「原谷苑」。洛北の原谷にある個人所有の桜園のことになります。山中の小さな集落ですが、なんとその広さは4万坪という広大な敷地を誇り、別名「京の桜の隠れ里」とも呼ばれています。そもそもその昔に、花好きの村岩2代目がさまざまな樹木や桜を植え始めたのがきっかけと言われています。ここの見所としては、樹齢60年をこえるベニシダレザクラが、200本以上あるところです。苑内には、桜はもちろんですが数多くの花や樹木も植えられており、自然が作り出す美しい世界を満喫することが出来ます。そして、原谷苑で見られるシダレザクラの枝ぶりは圧巻です。シダレザクラというとなかなか近くで見ることは難しいとも言えますが、ここではシダレザクラを間近に見ることが出来ます。「原谷苑」は山あいにあることから、気温が低い日が多いため、京都市内より見頃の時期が少し遅めなのも特徴です。「原谷苑」のわかりやすい見頃の目安としては、遅咲きで有名な「仁和寺の御室桜」と同じ頃になります。

2024年京都の桜のライトアップでおすすめな場所と時期は?



■平野神社


桜の社と呼ばれる平野神社には、約60種類、400本の桜が咲き誇ります。早咲きの桜は3月中旬から楽しむことが出来ます。遅咲きの桜であれば、4月20日頃に咲く品種もあり、長い期間桜を楽しむことが出来ます。3月下旬から4月中旬ごろまで、夕方から午後9時頃まで、ライトアップも行われ夜桜を満喫出来ます。ここでは、花見茶屋も出店され、桜越しの露店の灯りはとても美しく、また違う景色にうっとりしてしまうこと間違いありません。例年の見頃の時期は、3月中旬~4月下旬になります。

京都の桜が美しく見られる時期は、地域や場所によっても若干異なります。それを踏まえて、お花見の計画を立ててみてはいかがでしょうか?

2024年京都の桜情報の総合記事はこちらです。

日本の桜の名所が多く集まる京都。2024年の見頃はいつ頃になる?