行列必至の名物・豆餅から由緒ある門前名物まで 京都ならではの餅を味わおう

京都_和菓子

京都を訪れたら味わいたい和菓子。今回は「餅」をテーマにおすすめのお店をご紹介します。行列嫌いといわれる京都人も並ぶ人気和菓子店の豆餅から上賀茂神社や石清水八幡宮の門前名物まで、いずれもテイクアウトできるので、お天気のよい日は鴨川(賀茂川)などへピクニックがてら買いに求めるのもよいですね

京都_出町ふたば河原町今出川で、毎日開店前から閉店まで行列の絶えない和菓子店といえば、ココ! 明治32年(1899)創業の和菓子店「出町ふたば」の名物は「名代豆餅」200円。職人さん手づくりの豆餅はやわらかくのびのよい餅でこし餡を包み、食感のよい大粒の赤エンドウをちりばめた一品で、こし餡の上品な甘さと豆の塩気のバランスが絶妙です。どの時間帯も行列ができているものの、スムーズに進むため待ち時間は短め。近くを通った際は、ぜひ並んでできたてを手に入れてみてはいかがでしょうか? 三色団子や桜餅もおすすめです。

上賀茂神社御用達「葵家やきもち総本舗」のやきもち

葵家やきもち総本舗上賀茂神社門前に店を構える和菓子店では、「賀茂名物やきもち」各125円を味わえます。滋賀県江州産の羽二重餅米を使用したきめ細かい餅で粒餡を包み、香ばしい焼き目が食欲をそそります。粒餡は蒸気を利用して炊いた小豆にすっきりとした甘さの鬼ザラメで味付けされ、小豆そのものの風味が生かされているのもポイント。白餅とよもぎの2種類があり、冬は店頭限定で、鉄板で温めたやきもちを提供してくれるのもうれしいですね。

やわた走井餅老舗の「走井餅」

京都_走井餅最後にご紹介するのは、江戸時代中期の明和元年(1764)に滋賀県大津市で創業し、名高い湧水・走井を用いて初代が餡餅を作ったことが起源と伝わる、やわた走井餅老舗の「走井餅」。明治43年(1910)に名水で知られる京都府八幡市の石清水の麓に移転し、現在に至ります。大津時代には明治天皇へ、八幡では昭和天皇へ献上された歴史ある走井餅は、現在は石清水八幡宮の参拝に欠かせない名物として愛されています。走井餅は、石清水八幡宮表参道一ノ鳥居前の本店のほか、土・日曜、祝日には石清水八幡宮の境内でも購入できます。[hr][/hr]出町ふたば(でまちふたば)TEL:075-231-1658●京都市上京区出町通今出川上ル ●市バス停河原町今出川から徒歩2分 ●8時30分~17時30分 ●火曜、第4水曜 ●Pなし葵家総本家(あおいやそうほんけ)TEL:075-781-1594●京都市北区上賀茂本山339 ●市バス停上賀茂神社前からすぐ ●7時30分~17時 ●無休 ●PなしTEL:075-981-0154●京都府八幡市八幡高坊19 (石清水八幡宮表参道一ノ鳥居前)●京阪八幡市駅から徒歩2分 ●8~18時(17時30分LO) ●無休 ●P4台