宝鏡寺は春秋の人形展で有名なお寺です。開催のタイミングが観光シーズンと重なることもあって、サクラとモミジを際立たせる宝鏡寺の人形展といった捉え方がされることもあるくらいです。また古い京人形の展観だけでなく、種々の理由で手放すこととなった人形の供養、いわゆる人形供養を行ってもらえる場所としても知られています。
人形をめぐっては、個人史的なものから集団史的なものまで、さまざまなドラマが紡ぎ出されます。古墳時代の土偶もそうですし、現代ではホラー系の小説や映画、あるいはアニメなどでも人形が有意な立ち回りを見せるものも少なくありません。これらは、人間が年月を重ねるなかで人形との間で交わされる縁が深いことの現れでしょう。全国レベルで探してみると、いわゆる人形供養を行う寺院は少なからず見つけることができます。サクラとモミジのシーズンに行われる宝鏡寺の人形展。宝鏡寺の沿革と併せて、人形展・人形供養の歴史をご紹介
- 2020/2/25
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