【更新:10月5日現在 紅葉の状態:青紅葉】
京都の紅葉を見るなら高台寺をおすすめします。高台寺は逆さ紅葉を始め、様々な優美な美しさを感じられる紅葉スポットです。また、高台寺は全国2位、京都府内1位のとても人気の高い紅葉スポットなんですよ。高台寺のライトアップについてを中心に、周辺の紅葉スポット情報もご紹介していきます。
高台寺が愛される理由?
高台寺が人々に愛され、かつ紅葉を始めとして美しい景色を見せてくれる理由は高台寺が建てられた意味から来ているとも言えるでしょう。高台寺が建てられた目的は、豊臣秀吉の正室だったねね(北政所)が秀吉の冥福を祈るためと言われています。その名の由来は、秀吉の死から数年が経った頃の秀頼と千姫の婚儀を契機に、ねねが「落飾」した時、朝廷から賜った院号が「高台院」だったことだそうです。
大事な人を思う気持ちがこもったお寺で見られる女性らしいどこか優し気で、温かみのある庭です。だからこそ人々に愛されるのではないでしょうか。
高台寺さんは東山に位置し、東大路通りから参道が有りますが、他の字地区から歩けるアクセスの良さで、八坂さんの南楼門から、又は、丸山公園からねねの道を歩き、清水寺への参道が始まる二年坂産寧坂の手前にあります。ホテルや料亭の集まる京都中心街から最もアクセスの良いと処です。
高台寺で紅葉の写真を撮影するのにおすすめの場所は?
小堀遠州作の臥龍池では、水面に映った逆さ紅葉を撮影することができます。開山堂、観月台、偃月池(えんげつち)をバックに庭園の紅葉を撮影することもできますよ。庫裡の前や湖月庵のあたりなどでも紅葉鑑賞を楽しむことができます。
高台寺の紅葉のライトアップ
紅葉のライトアップといえば高台寺!というほど人気が高い高台寺のライトアップ。もし初めてでどこのライトアップを見に行こうか迷っているという方がいたら、高台寺をおすすめします。
方丈前庭「波心庭」や勅使門は、その年ごとにテーマを変えたカラフルなプロジェクションマッピングで彩られます。他の京都のお寺と比べると、かなり斬新なライトアップです。「勅使門」が魔法陣のように照らされ、「百鬼夜行」をテーマに数々の妖怪が映し出されたりします。臥龍池や庭園では、通常のライトアップが行われます。紅葉ではないですが、竹林のライトアップも幻想的なイメージを醸し出していて、見逃がせません。
高台寺の紅葉は入れ替え制ではないので、夕日の時間から日が沈んでライトアップの時間になるまで滞在することもできます。時間があれば、昼と夜の風景を見比べてみるのも楽しいかもしれません。なお、ライトアップの時間は境内が一方通行になるので、昼と夜の風景を見比べたい場所があれば、日が沈むまでその付近で待機すると良いでしょう。なお、塔頭寺院・圓徳院の枯山水庭園でも、紅葉のライトアップを楽しむことができますよ。
日程
2024年10月下旬~12月8日(日)
17:00(点灯)~22:00(受付終了21:30)
料金
600円
電話
075-561-9966
場所
高台寺
高台寺の紅葉の見ごろはいつ?
その年の気温の変動によって多少時期は異なりますが、例年であれば11月中旬~12月上旬がシーズンです。また、紅葉する木の種類はヤマモミジ・イロハモミジになります。高台寺Webサイトのお知らせ・イベント案内で、紅葉に関する最新情報がアップされるので、チェックしてから出かけてみてください。
高台寺の紅葉シーズンの混雑状況は?
午後から残っている方とライトアップ目的で来場される方がいるため、ライトアップ開始直後(17時ころ)の時間が特に混雑します。
チケット売り場も混雑するので、共通割引拝観券(高台寺・圓徳院・掌美術館)を事前に購入しておいたほうが早く入場することができます。
高台寺の拝観料は600円、圓徳院は500円、こちらを合わせると1100円になるのでお得さでいっても共通割引拝観券はおすすめです。高台寺よりは圓徳院や掌美術館のほうがすいているので、他の2館で購入するのもありかもしれません。
ライトアップの終了時間間際に入場すると、境内をすべて回りきれない可能性があります。終了の1時間以上前を目指して入場すれば、あまり混雑せずに見学することができますよ。つまり、20:30~22:00の閉門まで。遅ければ遅いほど空いてるようです。
または入れ替えがないのを逆手にとってライトアップが始まる17:00前までに入場しておいて、それまでゆっくり過ごしてライトアップの開始を待つのも良いかもしれません。写真撮影も真っ暗な中よりも薄暗いほうがきれいに映るというメリットもあります。通常拝観でしたら、朝一番がおすすめです。
19:00〜17:30 (17:00受付終了)
※17時に受付終了いたします。
拝観される方はお早めにご入場ください。
夜間特別拝観期間中は拝観時間を延長いたします。
17:00点灯〜22:00 (21:30受付終了)
※入替制ではございません。
2024年8月1日(木)〜8月18日(日) 17時点灯
大人 : 600円
中高生 : 250円
団体(30名以上):500円
共通拝観券 : 900円
(高台寺・圓徳院 ※掌美術館含む )
高台寺の見どころ
高台寺は全国では2位、京都府内なら1位の人気を集める紅葉の名所になっています。見どころも盛りだくさんですよ。高台寺では、ひょうたん池で坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像周辺などに、ヤマモミジ・イロハモミジが約1,000本植えられ、とても素敵な紅葉の景色を見ることができます。また、下河原通りにある表門と境内にある観月台は、伏見城から移築されたものです。ねねがまつられる霊屋(たまや)には、有名な高台寺蒔絵の装飾が施されています。関連施設の掌(しょう)美術館では、その作品を見ることもできますよ。
開山堂の天井は、ねねの御所車の天井と秀吉の船の天井を利用しているため、美しい文様が施されています。仏殿や方丈などは火災で焼失してしまってますが、創建当初から残る数少ない建物で、重要文化財にも指定されています。傘亭、時雨亭(しぐれてい)という2つの茶室は、小堀遠州作の廊下でつながっています。傘亭の天井は唐傘を開いたように竹が組まれ、時雨亭は茅葺き屋根の2階建て、という珍しいつくりです。
塔頭寺院・圓徳院は、伏見城の化粧御殿を移築。前庭も伏見城の庭を移築し、小堀遠州が修復したものです。石灯籠には秀吉が用いていたとされる家紋「桐紋」があしらわれていたり、趣ある茅葺きの茶室「湖月庵」などがあります。古田織部考案のユニークなお点前による茶席では、秀吉の馬印だった千成瓢箪(せんなりびょうたん)にちなんだ瓢箪きんつばをいただくこともできます。「高台寺」と「ねねの道」とを結ぶ緩やかな坂がありますが、ここを「台所坂」と呼びます。台所坂は紅葉のトンネルのようになり、とても雰囲気があります。この付近は拝観料は不要のようです。
臥龍池の鏡のように澄み渡った水面に色鮮やかな紅葉が映り込む様子や、神秘的な光に照らされた竹林も言葉を失うほどの美しさです。「天満宮」には、すぐそばで御朱印を頂ける場所があります。高台寺では3種類の御朱印をいただけるようで、季節によっては限定の御朱印もいただけるそうです。
高台寺周辺のおすすめ紅葉スポット
■圓徳院
京都・東山にある圓徳院。京都の中では混雑が少なくて、夜の紅葉を楽しむ事が出来る穴場スポットとも言えるでしょう。ねねの道を結び台所坂、枯山水が美しい南庭、巨大な岩のどっしりと構えた北庭がライトアップされます。
圓徳院は、高台寺の塔頭であり、秀吉の奥さん・ねね(北政所)が晩年を過ごしたお寺になります。圓徳院の特徴としては、伏見城の化粧殿や前庭を移築してきた事もあり、雰囲気として安土桃山時代の煌びやかな装飾や雰囲気を見て取れる事でしょう。また北庭では大きな岩が目につくと思います。それは、伏見城北政所化粧御殿の前庭をそのまま移して来たものとして、ほとんど原型になります。この様な形で今現在も残っているということは、日本文化にとってとても貴重な物であると言えます。
この庭は、賢庭が作り、小堀遠州が整えたと言われています。安土桃山時代ではよく見られた庭の形であり、とても豪華かつ華やかで美しいのが特徴です。また作庭家である北山安夫氏が作り上げた南庭は、方丈から見る事も出来ます。季節ごとに、その時に美しい木々や花々がそれぞれの庭を飾り付けます。
ここで耳寄りな情報として京都での旅の休憩には、圓徳院がおすすめです。その理由は、抹茶を飲みながら、風情ある景色を楽しめるからです。割とどこでもあるのでは?と思う方もいますが、圓徳院は普通とは少し違う空間で抹茶を頂く事が出来るのです。それぞれについて、詳しく説明していくとしましょう。
普通の茶の湯ではなく、大広間で頂きます。
秀吉公を喜ばせた、家臣古田織部考案の点前。武士の心構えを表現しています。利休没後、秀吉公は織部に「利休の茶人の茶を越えて武士の茶を創造せよ」と命じます。この点前はその命を受け織部が考案したもので、従来の利休の茶の湯と異なり、武士の心構えを表現しながら、秀吉公が大事にした、ユーモアや機転、即興を織り交ぜたエンターテインメント性を取り入れています。わび茶の世界を表す4畳半以下の茶室「小間」より大勢が集う「広間」を用い、自然が作り上げる美ではなく、闊達で華やかな自ら作り上げる美へ……。息がかからないよう扇子で覆われた茶碗には、神仏に献茶する際の点前を元にした背景が伺えます。
秀吉公ゆかりの寺、北政所ねね様終焉の地「圓徳院」で、400年前の戦国の世のもてなしをぜひ体感して下さい。
●料金 お一人/2,000円(記念扇子つき・小間の茶室見学可)
●所要時間 約20分
●受付時間 10:30~16:00 受付終了
■楽茶碗でのお抹茶(北書院のお庭を見ながら[点て出し])
神仏への献茶点前と違い、小間の茶室見学・記念品はありませんが、手軽にお抹茶をご体験いただければと思います。お茶菓子は2種類ございます。
・お抹茶+豊臣秀吉公辞世の句らくがん:500円
・お抹茶+瓢箪きんつば:800円
●料金 500円または800円(お茶菓子違いで2種ございます)
●所要時間 約20分
●受付時間 午前10:30~午後4:00受付終了
基本的に予約制になります。訪れる予定日の前日までに予約をするようにしましょう。
【拝観料】大人500円、中高校生200円、小学生以下無料
※共通拝観券(高台寺、掌美術館、圓徳院)900円
【アクセス】京阪電車祇園四条駅から市バス 東山安井下車、徒歩約7分
【駐車場】拝観することで高台寺の駐車場が1時間無料
■円山公園
「植治」こと七代目小川治兵衛が造った庭園のある円山公園。
円山公園は国の名勝にも指定されている池泉回遊式の庭園になります。回遊式庭園とは、室町時代では禅宗寺院、江戸時代では大名によって作られた日本庭園の元になる庭を差します。その中でも一番多く造られたのが池泉回遊式庭園です。歴史上の庭の名前としてよく耳にするこの庭園の特徴としては、まずは大きな池になります。そしてその周りに道を作り、池の真ん中に小島を設置し、橋を架け、名石が置かれているという庭になります。この様な庭園は、今現在でも多くの方が様々な寺社仏閣で、見た事がある形と言えるでしょう。遥か昔よりこの庭の形で、各地の綺麗な景色を再現し、それを眺めて楽しんでいたようです。
【入園料】無料
【アクセス】JR京都駅から市バス「祇園下車」徒歩3分、「京阪祇園四条駅」下車徒歩10分
【駐車場】30分250円
■二年坂と八坂の塔
清水寺への参道は、二年坂から産寧坂、そして清水坂と続き、両側には、土産物店が並び、賑わっている。その二年坂の途中で、八坂の塔がある。TV番組の京都ロケのオープニングにいつも映る定番スポットだ。壮麗な5重塔がある仏教寺院である。
境内の青紅葉が映える。塔内には、心柱があり、初層の礎石から頂上まで通り、途中には支えを一切使われていない。構造的にも、精神的にも、まさに支柱であり、飛鳥時代の創建時には、お釈迦さまとして奉られていたそう。
【拝観時間】
10:00~16:00
【定休日】
不定休
【拝観料】
400円
■祇園白川の紅葉
京都でしか見ることができない風情あふれる祇園白川ですが、白川南通り一帯は舞子さんや町家が連なっていて、四季折々の京都らしい風景を楽しむ事ができます。なかでも春の桜、秋の紅葉の時期には趣のある祇園の町並みを味わうことができますよ。
【拝観料】無料
アクセス
京都府京都市東山区
- 電車の場合→京阪四条駅から徒歩約3分。阪急河原町駅から徒歩約5分。
- バスの場合→JR京都駅から市バス100系統・206系統「祇園」下車してから徒歩約5分。
■青蓮院門跡
青い光で埋め尽くされた夜のライトアップが絶景。夜のライトアップでは、青を基調とした優しい光が、天然記念物の大クスノキ、池泉回遊式庭園や霧島の庭、境内全域の色鮮やかな紅葉を、大小約1000個の照明器具によって照らし出されます。清らかな癒しの空間が広がり、多くの人々の心を魅了しています。
ライトアップは、本尊・熾盛光如来が光そのもので、その化身である不動明王は炎を背負っていることに由来しているとも言われています。もちろん紅葉もとても見事で、京都府内第7位と人気のある紅葉の名所であり、見応えもばっちりです。また、将軍塚青龍殿には、清水の舞台の4倍以上あるとされている大舞台があり、そこからは京都の街並みを一望出来ます。青蓮院門跡は、皇室に縁のある由緒ある寺院で、国宝とされている青不動明王二童子像が置かれています。青蓮院門跡では、お抹茶を頂きながら、のんびりと紅葉を見る事も出来ます。
●2024年のライトアップについて
2022年 秋より、2024年 秋まで中止
2022年より一部建物の屋根の葺き替え工事を開始いたしました。つきましては、当該工事期間の夜の特別拝観は、見合わせることといたしました。
【見ごろ】例年通りでいけば11月中旬~12月上旬
■知恩院
友禅染の祖である宮崎友禅の生誕300年を記念して、1954年(昭和29)に改修された友禅苑などで、ライトアップを見ることができますよ。境内には、約200本のイロハモミジが植えられています。日中ならば、庭園以外は無料で入場できるので、気軽に紅葉を見ることができます。
京の街並みを見渡すこともできるので、ライトアップの時間に訪れるのもおすすめです。
日程
2024年11月14日(木)~12月1日(日)
17:30~21:30(受付終了21:00)
料金
800円(友禅苑・三門周辺・女坂・御影堂など)
■雙林寺(そうりんじ)
円山公園の南にある雙林寺。飛び地境内にある、西行が修行をしたといわれている茅葺き屋根の花月庵周辺で紅葉を眺めることができます。【拝観料】300円
【アクセス】市バス 祇園/東山安井より徒歩約10分
■哲学の道
哲学の道とは、銀閣寺から若王子橋までの疏水沿に伸びている約1.5kmの散策路です。有名な哲学者である西田幾多郎が、この未知を歩きながら物思いにふけったことから、「哲学の道」と呼ばれるようになったのだそうです。春の桜が美しいことで有名ですが、秋の紅葉も素晴らしいものです。
まとめ
高台寺の紅葉はとても美しく、とくにライトアップは必見です。プロジェクションマッピングなどの光のアートと歴史的な建造物、そして風情ある紅葉との調和は高台寺ならではの素晴らしい光景です。夜の京都は冷え込みますので、夜のライトアップにお出かけの際は、寒さ対策を万全にしましょう。また、高台寺に行くなら、圓徳院を回ることをおすすめします。どちらも紅葉の名所として知られるスポットですので、共通割引拝観券を購入しして、ぜひセットで紅葉鑑賞してみてください。