東寺と言えば京都の観光名所として有名所ではありますが、桜の名所としての知名度はあまり高い方ではありません。実は、東寺には樹齢120年の大木と五重塔が作り出す美しい景色がありますが、あまり知られていません。それ故に京都の他の桜の名所程は、混雑はしません。優雅に桜を見たいと思っている方にはおすすめの場所とも言えます。まだ知られていない東寺の魅力をみていきましょう。

京都駅から
徒歩15分ほどで素晴らしい桜に会えるのが東寺になります。その中で最も美しく咲き誇る桜が、大きなシダレザクラになります。このシダレザクラは
「不二桜」と呼ばれています。
五重塔と並んだ姿は、とても素晴らしいもので、来た人の心を魅了しています。東寺には、このシダレザクラの他にも、ソメイヨシノなどの桜も
200本程植えられており、随所でお花見を楽しむことが出来ます。

東寺にある不二桜は、もともと
岩手県盛岡市で育てられた桜になります。平成18年にこの東寺に
寄贈されました。意外と近年に移植された桜であるため、桜の穴場スポットとして紹介される理由になっているとも言えます。
樹齢120年のシダレザクラは、弘法大師の
「不二の教え」から「不二桜」と名付けられたと言われています。その出で立ちは、高さは
13mに枝張りも10mに達しており、なんとも立派で圧巻の佇まいと言えます。この大きさのシダレザクラでは、五重塔が脇役の様に感じてしまうのではないかと思う方もいますが、そこはさすがの東寺のシンボル。この不二桜に負けないほどの、
迫力と気品が漂う建物と言えます。このふたつが作り出す圧巻の景色は、ぜひ足を運んでみる価値がありますよ。

京都のシンボルでもある
「五重塔」は、塔の高さは
57mと日本一の高さを誇ります。
有名な空海こと弘法大師ゆかりのお寺と言われ、東寺真言宗の
総本山でもあります。日本で最初に建てられた密教寺院であり、昔から庶民の深い信仰を集めているのが特徴で、毎月21日に、弘法大師の縁日とされる
「弘法市」が現在でも開催されています。京都のお寺の中でも代表的な位置づけであり、1994年に
世界遺産に登録されました。

例年だと、東寺の桜は
4月上旬頃に見ごろを迎えると言われています。そのため、ライトアップ期間の初めだと、まだ開花したてのこともありえます。
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東寺の桜がライトアップされ、
昼間とは違う桜の表情を楽しむことが出来ます。五重塔と桜が、
池に反射する光景が幻想的な空間を作り出します。
■ライトアップ見頃
2020年(令和2年)3月14日(土曜日)~4月12日(日曜日)
■ライトアップ時間
18:30~21:30(受付21:00終了)
■住所
京都府京都市南区九条町1
■料金
500円
■アクセス
JR京都駅八条口より徒歩約15分

今年はもう間に合わないかもと思っているあなたに朗報です。京都の中にもまだお花見を楽しめる
穴場スポットがあります。さてそれらの穴場スポットをご紹介していきましょう。
■桜の社と呼ばれる桜の品種が豊富な「平野神社」
■ケーブルカーの沿線が1番の絶景「八瀬周辺」
■さすが植物園と言える自然が作り出す絶景を見られる「京都府立植物園」
■国宝と桜の景色は見た人すべてを魅了する「三千院門跡」
■世界遺産の庭園にも負けない美しさを誇るサトザクラが見所「元離宮二条城」
■精進料理を頂きながらシダレザクラを満喫することの出来る「退蔵院」
京都の桜の開花宣言、2018年は3月22日京都市内で発表されました。そこから
遅れること1か月たった4月下旬に見頃を迎える名所はこれだけ多くあるのです。
今年のお花見は、東寺の美しいシダレザクラからはじまり、長い期間お花見を楽しまれてみてはいかがですか?
1年に1度しか見られない京都の桜が作り出す絶景は日ごろの疲れを癒すこと間違いありません。素敵な休日を過ごせるプランをぜひ考えてみてはいかがでしょうか。