今から25年程前に世界遺産にも登録された天龍寺は、京都五山の中で1位に君臨しています。天龍寺には毎年多くの人が足を運びます。さてその魅力は一体どこに隠されているのでしょうか?その秘密に迫っていくとしましょう。
出典:天龍寺 | 京都の観光スポット | 京都観光情報 KYOTOdesign天龍寺は足利尊氏により建てられました。このお寺は、天皇が亡くなり、その魂を慰める為の目的で建てられたと言われています。資金集めに苦労したと言われており、元寇以来途絶えていた元との貿易を再開してまでも、資金を集め建てたとされています。このお寺が完成したのは、1344年の事です。この時に京都五山の1位という位置につきました。ですが足利義満の時代は、京都五山の1位が相国寺になり、義満が亡くなった後にはまた1位に戻されたという歴史もあります。この建物時代は足利家と共に大きくなってきた寺院でもあり、足利家の威力が衰えると同じように、この寺院も荒れ果てた姿になっていきました。その姿から復活させる為に力を貸したのが、豊臣秀吉になります。天龍寺はそれ以前から何度も焼失していますが、再興後も焼失しています。天龍寺が今の姿になったのは今から84年前の事です。何度も火災にあっている為、建てられた当初の建物はありません。唯一火災から逃れたとされるのが、塔頭の松厳寺、慈済院、弘源寺になります。[hr][/hr]
京都五山とは
京都五山とは、臨済宗の五大寺である南禅寺、天竜寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺のことを差します。この五山制度の元は、中国の宋時代に作られた制度になり、お寺の格式を定めたとされています。日本でこの制度が使用されるようになったのが、鎌倉時代になります。その後足利義光により五山制度が見直され、それまでは京都と鎌倉のすべての寺院から五山を選んでいましたが、それぞれに分ける事になりました。そこで京都五山と鎌倉五山となったのです。この五山制度は、その時代によって少しずつ変化していったとも言えるでしょう。五山と言っているものの、その数が必ず5つであった訳ではない時もあり、それが現在にも残っており今も尚6つのお寺が京都五山と言われています。[hr][/hr]天龍寺の見所とは
このお寺の見所は、法堂になります。法堂とは、住職が修行僧を指導した部屋と言うとわかりやすいかと思います。尚天龍寺の法堂は、仏殿としての役割も持っています。天龍寺の法堂は、1864年に焼失し、今建っている物は明治時代に移築してきた物になります。この法堂に1997年に加山又造が描いたとされる八方睨みの雲竜図はとても迫力があります。この名の通りですが、どの角度から見ても竜に睨まれていると感じる事からこの名がついたとされています。また幾度の火災の魔の手から逃れてきた本尊の釈迦如来坐像も見物です。こちらは大方丈に安置されています。ぜひ訪れた際は、ご覧になっていただきたい所になります。[hr][/hr]紅葉で色づく美しい天龍寺とは
出典:天龍寺 | 京都の観光スポット | 京都観光情報 KYOTOdesign天龍寺の紅葉の中でも、1番の見所が曹源池庭園になります。池の周りを赤や黄色の葉が彩り、その景色は来た人すべての心を癒してくれると言えるほどの美しさです。少し変わった紅葉の姿が見られるのが、大方丈になります。ここから見られる景色が他と少し違う理由は、ふすまを窓枠に見立てると、1枚の絵を見ているような気分になります。これが他とは違う紅葉の美しさを感じる事が出来ます。そして最後に訪れていただきたい場所が望京の丘です。この名の通り、京都市内を一望する事ができ、京都の紅葉を一気に楽しむことも出来ます。紅葉を上から見る事はなかなかない経験なので、ぜひ体感していただきたいものです。[hr][/hr]
天龍寺へのアクセス方法
京都駅から天龍寺を訪れる際におすすめなのは、電車になります。やはり京都は、人気の観光スポットなので、バスが多く走っています。それにより渋滞は避ける事が出来ません。バスであると時間がなかなか読むことが出来ませんが、電車であれば渋滞がない為スムーズに行く事が出来ます。バスで行くと1時間程程かかりますが、電車であれば25分程で到着します。天龍寺の位置としては、京駅より10㎞程離れており、嵐山のエリアになります。京都駅から乗り換えなしで行くとこが出来るので、簡単に行く事も出来ます。京都駅よりJR山陰本線の園部方面に乗車しましょう。普通列車で約15分、もしくは快速列車ならば約10分で到着となります。嵯峨嵐山駅で下車し、徒歩10分程で天龍寺に着きます。電車であればバスの時間の約半分の時間で到着する事が可能です。[hr][/hr]天龍寺の詳細
■住所京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場68番地■参拝時間午前8時半~午後5時■料金庭園(曹源池・百花苑)は高校生以上500円、小・中学生300円、未就学児は無料[hr][/hr]天龍寺の魅力についておわかりいただけましたでしょうか。まだまだ発見出来ていない魅力は、あなた自身が足を運び見つけてみては?