
有名観光地における人の波に辟易とした時は府立植物園あたりでの秋で気持ちを落ち着かせましょう。独特の赤が目を惹くフウの木、定番ながらやはり美しいカエデの鮮紅、深まりゆく色合いに季節の進行を思わせるケヤキ並木、それぞれの場所でそれぞれの秋が堪能できる絶好の場所です。
[木々の彩りなら王道の植物園]
地下鉄烏丸線を北山駅で降りて3番出口から地上に上がると、目に前に総面積が約24万平方メートルに及ぶ京都府立植物園が現れます。大正13年(1924)に設けられた、日本でもっとも古い公立の植物園です。京都の観光スポットに秋の彩りを求めてやってきたつもりなのに、目に付くのは人・人・人、人の波。と、そんな事態に嫌気をおぼえたのなら、この府立植物園あたりでお口直しをしてはいかがでしょう。清水寺や渡月橋まわりのような混雑はありませんし、イチョウの黄色やカエデの鮮紅など折々の色彩にもきちんと出合うことができます。

