知恩院の歴史のはじまりとは?

知恩院

知恩院は、京都の人気観光スポットでもありますが、その傍ら「ちおいんさん」の愛称で地元の人々にも愛されているお寺にもなります。知恩院を建てた法然上人は、どんな人であったかご存知でしょうか?この方の人生もまた、中々山あり谷ありと言った所でしょうか。現在に残るお寺には、必ず様々な歴史の出来事を乗り越えて今に至っているとも言えます。さて知恩院は、どんな歴史を辿ってきたのか?一緒にみていくとしましょう。

知恩院の歴史や関わった人物は誰なのか

知恩院 京都知恩院の始まりを辿っていくと、時代は鎌倉時代まで遡ります。知恩院を建てたとされるのが、浄土宗を開いた法然上人になります。知恩院の始まりの地となるのは、今現在の場所ではありません。現在で言うと、勢至堂辺りに建てたとされる「草葺の小さな家が知恩院の始まりになります。最初から立派なお寺であった訳ではありません。法然上人は1175年に浄土宗を開きましたが、その教えがその当時の仏教の教えとは大きく異なった事から非難をされます。それを広めようとした人として、法然上人は、流罪になってしまいました。この当時流罪は、死罪の次に重い刑と言われています。1207年に石川県へと送られましたが、4年後の1211年に罪が許され京都へ戻って来る事が出来たと言い伝えられています。しかしながらその次の年に、法然上人は亡くなりました。ここで不思議と思うのは、建てた人が亡くなってしまっては、これからどう繁栄していったか?が気になる所だと思います。ここから知恩院の為に活躍するのが法然上人の考えを受け継いだお弟子さん達になります。1234年に法然の弟子であった勢観房源智が四条天皇より、寺の正式な名称を頂く事になります。それが華頂山知恩教院大谷寺です。これが知恩院の由来になったとされています。[hr][/hr]

知恩院でしか見られない紅葉の絶景とは

知恩院の紅葉出典:知恩院 | 京都の観光スポット | 京都観光情報 KYOTOdesign
知恩院の庭園は大きく分けるとふたつに分かれています。一つは友禅苑、二つ目は方丈庭園になります。紅葉の絶景を見るならば、友禅苑にぜひ足を運んでいただきたい所です。友禅とは、扇絵師の宮崎友禅斎が考案した染色技術のひとつで、日本の伝統工芸のひとつです。簡単に言うと、宮崎友禅斎が友禅の技法を生み出し、発展させた功績を称えて作られたとされるのが、この庭園と言われています。宮崎友禅斎の生誕300周年を記念して、昭和29年に改修造園されました。ここの池泉回遊式庭園は、池の真ん中に観音菩薩像が建っているのが特徴です。秋になるとこの池の周りの木々が赤や黄色に色づきとても美しい景色を作り出します。またこの期間は、夜間のライトアップが行われて池が鏡の様になり、紅葉した木々達が映り込み、幻想的な空間を作り出します。知恩院の紅葉が美しいとされている見頃は、11月中旬から12月上旬と言われています。境内が広いので、そこまで混雑を感じる事無く、紅葉をゆったりと見る事が出来るので、京都の紅葉の穴場スポット的な場所とも言えるでしょう。夜間のライトアップの時間は午後5時半から午後9時までとなり、拝観料は800円になります。友禅苑の他にも、ライトアップされた坂道や方丈庭園もとても雰囲気が良いので、訪れた際は足を延ばしてみてもいいでしょう。[hr][/hr]

知恩院へのアクセス方法

おすすめの方法としては、バスになります。京都駅を出て目の前にあるバスターミナルの市バス206系統に乗車し、知恩院前で下車しましょう。バス停から徒歩5分程で、知恩院へ到着します。京都駅からの所要時間は、30分程になります。知恩院の1番最寄りのバス停は、知恩院山門前になりますが、京都駅からではそのバス停に停車するバスはありませんので、お気を付けください。京都駅からであれば知恩院で降りるという事をお忘れなく。[hr][/hr]

知恩院の詳細

知恩院 京都■住所〒605-0062  京都府京都市東山区林下町400■電話番号075-531-2111■営業時間午前9時~午後4時半まで■駐車場以前までは駐車場がありましたが、御影堂の大修理の工事の関係で平成31年までは利用制限があります。周辺駐車場の利用もしくは、公共交通機関を利用するのが賢明とも言えるでしょう。近くのコインパーキングが公式のホームページでも掲載されていますが、収容台数が35台と割と小さめの駐車場になります。知恩院の駐車場の最新の情報は、公式のホームページをご覧下さい。[hr][/hr]

知恩院の歴史について少し触れてみましたが、気になる点はありましたでしょうか?自分たちが住んでいる国の事を意外と知らないと思った方も多いのではないでしょうか。京都には多くの歴史的建造物が残されています。その歴史的背景を知る事で、また違った目線で建物を見る事が出来ます。それぞれの建物には色々な物語が詰まっています。そのひとつひとつに目を向けていくのも、とても面白い事と言えます。足を運ぶ際は、ぜひ建物の歴史や関連した人々について、少し調べてみてはいかがでしょうか。充実した旅になる事は間違いありません。