出典:高山寺 | 京都の観光スポット | 京都観光情報 KYOTOdesign
高山寺というお寺をご存知でしょうか。高山寺は高雄山の中腹あたりに位置する境内のとても広いお寺です。境内の中は山そのもので、森林浴が楽しめます。ここには日本最古の茶園や漫画で知られており、日本の歴史を今に伝えている大切なお寺です。そんな高山寺の魅力をご紹介します。
高山寺(こうざんじ)とは
高山寺は神護寺の別院として奈良時代に創建され、1206年に後鳥羽上皇により明恵上人(月の歌人とも呼ばれているほど月を題材にした多くの歌を残しています。)が高山寺として再興したと言われています。高山寺にあったとされる三重塔や鎮守社など8つ以上の建物が長い歴史の中焼失されてしまいました。今日の高山寺はユネスコの世界文化遺産に登録されており、高山寺では国宝とされている日本最古の漫画として知られる甲乙丙丁の4巻からなる鳥獣人物戯画など約1万点に上る多くの絵画や文章を保管しています。出典:高山寺 - Wikipedia
高山寺の見どころ
石水院
石水院は鎌倉時代に建てられた建物の中で唯一現存している建物で、他のものは度重なる戦火や火災で無くなってしまいました。もともと後鳥羽上皇の学問所だったとされており、時代と共に様々にその用途は変化していきました。現在、春日明神と住吉明神を祀っており、国宝にも指定されています。建物の特徴的な部分は屋根で、東アジアの伝統的な屋根の一つである入母屋造で、杮(こけら)葺きという手法で作られています。 石水院の中で有名なのは善財童子の像です。善財童子はインドで生まれ、裕福な家庭で育ちますが、文殊菩薩の導きにより旅をし、悟りを開いたとされています。この像の周りは何とも言えない静かな雰囲気が漂っています。 また、石水院の南面は遠くの山まで見渡せる美しい景色が広がっており、秋は紅葉がとても美しいです。出典:高山寺 - Wikipedia
茶園
高山寺の茶園は、現存する茶園としては日本最古のものとして知られています。この茶園が作られたのはおそらく鎌倉時代で、日本臨済宗の開祖である禅僧栄西禅師が宋から持って帰ってきたお茶の実を明恵上人に渡したからとされています。お茶には眠気を予防し目を覚まさせる効果があるので、それが修行の助けになるとして衆僧に勧めたそうです。現在でも5月中旬になると茶摘みが行われているようで、このお茶は毎年11月8日に開山堂で開かれる法会の時に明恵上人に献上し、祈りを捧げるそうです。鳥獣人物戯画
高山寺には多くの大事な文献や絵画がありますが、中でも有名なのが鳥獣人物戯画です。作者は天台宗の僧である鳥羽僧正覚猷という説が有力ですが、はっきりしていません。甲・乙・丙・丁の4巻はどれも墨で書かれた巻物で、擬人化されたウサギや猿、カエルなどの動物の絵で構成されており、言葉はありません。平安時代後期から鎌倉時代にかけて制作されたとされており、高山寺で見られるのは本物ではなく摸本です。鳥獣人物戯画以外にも国宝や重要文化財があるので、訪れた際にはじっくり見てみてください。出典:鳥獣人物戯画 - Wikipedia
高山寺 詳細
まとめ いかがでしたか。 高山寺では最古の茶園や漫画だけでなく、多くの日本の文化に重要な影響を与えてきた資料を見ることができます。その価値は国宝や重要文化財に指定されるだけでなく、寺自体が世界遺産に登録されており、全世界にも認められています。京都を訪れる際は、そんな由緒ある高山寺を訪れてみてはいかがでしょうか。