万物の命の源「水の神」を祀り、 縁結びでも有名な「貴船神社」

貴船神社貴船神社 京都 名所

第十八代反正天皇の代(406~410年)に創建されたといわれ、白凰6年(677年)には社殿を造り替えた記録が残っている「貴船神社(きふねじんじゃ)」。また玉依姫命(たまよりひめのみこと)が淀川、鴨川をさかのぼってこの地に上陸したという伝説があり、玉依姫命の乗っていた黄色の船から「キフネ」の地名が起こったともいわれています。古くから雨乞いの社として知られる貴船神社は、歴代朝廷の尊信も篤く、生き馬を捧げて雨乞い・雨止みを祈願され、絵馬の発祥の地としても有名。貴船神社の参拝は三社詣といい、貴船山の麓にある本宮、奥宮、結社を参ります。参道からは本宮、結社、奥宮の順で並んでいますが、まず本宮(ほんぐう)に参ったあと奥宮(おくみや)へ向かい、その帰りに結社(ゆいのやしろ)を詣でるのが古くからの習わしとされています。貴船神社では、数々のご祈祷を用意されています。初宮詣、七五三詣、初丑祈祷、それと縁結び祈願や誕生日祈願まで。お参りの記念には、可愛いたくさんのグッズも揃えています。御朱印帳を入れるかばん、ご淸水の化粧水やキフネ傘、トートバッグやタオル、ソープにリップクリームなど、女性が好みそうなアイテムが揃うお宮さんとしても注目されています。本宮へと続く87段の石段に春日灯籠が並ぶ参道は、周囲の緑とのコントラストも美しく、冬に雪が降ると、さらに幻想的な風景となり、人気です。

二の鳥居叡山電鉄「貴船口」駅近くにある「一の鳥居」からこの「二の鳥居」までは徒歩で約30分。「貴船」までバスもあります(冬期は運休)。「二の鳥居」をくぐるとすぐに参道が現れます。

水の供給を司る「水源の神」を祀る「本宮」

高龗神貴船口駅から約2kmの場所に位置し、高龗神(たかおかみのかみ)という水の神を祀っている「本宮」。本殿前の石垣には、御神水が湧き出ています。

貴船神社が創建された地に立つ「奥宮」

貴船神社の御鎮座地現在は奥宮となっていますが、もともとはここが貴船神社の御鎮座地。本殿の下には龍穴という大きな穴が開いていて、その神聖さゆえに誰も見ることが許されていません。この龍穴は、大和の室生龍穴、岡山備前の龍穴とともに、日本三大龍穴の一つとされています。現在の社殿は天保年間に建てられたもので、以後たびたび修理が行われ、平成24年5月末に解体修理工事が完了しました。

縁結び祈願に多くの女性が訪れる「結社」

恋の宮平安時代、夫の心変わりに悩んでいた和泉式部が参詣し、無事復縁した話が伝えられる縁結びで有名な社。それ以来、貴船神社は「恋の宮」と称され、御伽草子にも恋物語『貴船の物語』があります。今も「縁結び」のご利益を求めて、多数の女性が参拝しています。現在の社殿は、平成23年秋から改修され、翌4月末に竣工したものです。

「水占みくじ」で運だめし

水占みくじ水に浮かべると文字が浮かび上がる、全国でも珍しいおみくじ。水に浮かべる前は文字が見えないので、箱の中から好きな一枚を引いて、社殿前の石垣から湧き出る御神水にひたします。

秋には叡山電車のライトアップも体験!

叡山電車のライトアップ京の奥座敷と呼ばれる鞍馬・貴船。叡山電車市原駅~二ノ瀬駅間には、約250メートルにおよぶもみじのトンネルがあり、毎年11月中旬~末ごろにかけての期間中にはこの名所がライトアップされます。通過中は車内灯が消され、電車の走行速度も落とされるので、赤く色づいたもみじを間近で堪能することができます。

展望列車「きらら」の車窓から

展望列車「きらら」景色を楽しめるよう、特別に窓を大きく作られた展望列車『きらら』広い窓からは、手が届きそうなほど近くにもみじを見ることができます。

昼間のもみじも鮮やかです

昼間のもみじもみじのトンネルは、もちろん昼間もきれいです。約250mの区間が、280本ほどのイロハモミジやオオモミジに囲まれます。初夏の「青もみじ」も見事です。

夏には貴船川沿いの料理旅館で川床が楽しめます

川床貴船川沿いに立つ約20軒の料理旅館では、5~9月にかけて川床が登場します。鴨川の床と違い、こちらは川の真上に床が作られているので、涼しさも格別。鮎やそうめんなど、美味しい料理と川のせせらぎが楽しめます。[hr][/hr]

まとめ貴船神社(きふねじんじゃ)TEL.075-741-2016●京都市左京区鞍馬貴船町180 ●京都バス貴船駅より徒歩5分、本宮から奥宮まで徒歩約15分 ●授与所受付9時~16時30分 ●無休 ●Pなし叡山電鉄株式会社TEL.075-781-5121http://eizandensha.co.jp/


京都 貴船

貴船神社

住所:〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180

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