京都には似た名前の神社が多くあります。ここでは、読み方の「カモ」についてスポットを当てるとすると、下鴨神社と上賀茂神社はどちらもカモが入っていますが、漢字が違います。ですが、このふたつの名称は、ふたつ合わせて賀茂神社と言われてきました。このふたつの神社の共通点は、祀られている神様にあります。その神様が、母と子である事が共通点になります。さて、今回は上賀茂神社について歴史や魅力について詳しく見ていくとしましょう。
上賀茂神社は、世界遺産に登録されている、世界の宝と言える場所になります。この神社を建てたとされるのが、古くよりこの地で生きて生きた鴨氏と呼ばれる一族になります。どんな一族であったかと言うと、大和朝廷を築いた天皇を一番近くで支え従えてきた一族と言われています。この鴨氏はなぜ、上賀茂神社を建てたかと言うと、遥か昔この地は、周囲の賀茂川などの水の恩恵を受けて、お米を作り、野菜を作って生活の基盤を建てていました。その農作物などの成長に大きく関わるのが天気です。今では、天気予報で明日の天気を知れる時代ですが、その時はなにもわからず雨が降ったり、台風が来たり、これを昔の人々は神様の仕業であると捉えていたのです。この神様の怒りが雨となり風となっていると考えた人々が、神様の怒りを鎮めようと、神社を立てそこにお供えをしたり、お祭りを開き神様を敬い、楽しませる事を考えたと言われています。それが、この上賀茂神社が建てた理由になるのです。[hr][/hr]上賀茂神社の魅力とは
さて、こちらを訪れてまず目に入るのが、「立砂」になります。これは、神様が最初に降り立ったとされる神山を真似て作られたと言われています。その役割としては、浄化し清めるという役割があると言われています。次に本殿は、国宝とも言われており、特別参拝を申し込まないと入る事が出来ない場所になります。日本古来の神社の建物の作りはもちろん、祀られている神様をご覧になる為に、ぜひ足を運んでいただきたい場所です。[hr][/hr]上賀茂神社での結婚式とは
上賀茂神社では、一生に一度の思い出となる結婚式を執り行う事も出来ます。世界遺産の中であげる結婚式は、厳粛かつ穏やかな雰囲気の中で行われます。なんと年間810組のカップルがここで、永遠を誓っています。そして英語での司式も行える為、海外の方でもこちらで結婚式が上げられます。その為、海外のカップルもこちらに訪れる事が多いようです。詳しい内容については、公式ホームページをご覧くださいませ。[hr][/hr]上賀茂神社の御朱印
こちらで頂く事が出来る御朱印は、「賀茂別雷神社」と「京都五社めぐり四神」の2種類になります。2015年に年式遷宮が行われた時は、限定の御朱印が授与されました。この年式遷宮は、21年に1度の為、次回は2036年になると言われています。年式遷宮とは、神様の住む場所である本殿を綺麗にし、そこに神様を移す行事になります。簡単に言えば、神様のお引越しと言うとイメージがしやすいかと思います。さて通常の御朱印は、二ノ鳥居を入り左手に朱印受付と看板があり、そちらの場所で頂く事が出来ます。時間は、午前9時~午後5時になります。開門時間とは異なるので気を付ける様にしましょう。またこちらでは、オリジナルの御朱印帳も販売されています。御朱印帳の種類は、1種類となり、上賀茂神社の本殿が描かれています。その他にもこちらでは、御朱印袋の販売もあり、赤と緑の袋に上賀茂神社と社名が刺繍されています。[hr][/hr]上賀茂神社のアクセス
こちらに行くにはバスで行くのが、最もわかりすい方法と言えるでしょう。バスで行く場合は、京都駅からの所要時間は、約1時間になります。まずJR京都駅中央改札口を出て、目の前がバスターミナルへ向かいましょう。そこでA2乗り場より、市バス4系統のバスに乗車し、上賀茂神社前で下車しましょう。そのバス停からは、徒歩約5分で到着します。バスは15分間隔で出ているので、比較的にアクセスはしやすいと言えるでしょう。ここで気を付ける点としては、京都は多くの観光バスが走っている為、道路状況が読めない部分があります。十分に時間に余裕を持って、プランを立てる事をおすすめします。あまり時間がないなどの場合は、乗り換えや最寄り駅からの距離が遠いなどのデメリットもありますが、電車の方が時間を有効に使う事が出来る場合もあります。[hr][/hr]上賀茂神社の詳細
■住所〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山339■電話075-781-0011■拝観時間午前5時半~午後5時[hr][/hr]さて、京都の中でもとても古い歴史のある上賀茂神社に足を運んでみませんか?ここではご紹介しきれなかった魅力も多くある神社になります。その魅力を自分の目で、足で探しに行ってみるのも、旅の楽しみ方のひとつと言えるでしょう。大事な方と一緒に旅の思い出を作りに、上賀茂神社を訪れてみて下さいませ。