【更新:11月19日現在 紅葉の状態:色付き始め】
京都の世界遺産の中でも紅葉が有名な天龍寺。紅葉と言えば、「京都」を連想する方が多いのではないでしょうか?今年の紅葉の予定はもう立てましたか?どこに行こうか迷っているうちに、紅葉はどんどん進んでいってしまいます。京都の中でもおすすめの紅葉スポット天龍寺について詳しくみていくとしましょう。
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町にある、臨済宗天龍寺派大本山「天龍寺」。 天龍寺は「京都五山」の第1位に列し、別格である「南禅寺(なんぜんじ)」を除いて、京都で最も格式の高い禅寺と言われています。
【京都五山とは…】 五山というのは寺格制度の1つ。 インドの古い仏教施設を、天竺五精舎(てんじくごしょうじゃ)を真似て、南宋が作ったのが自国の5つの寺院を選んで保護しました。それを更に真似て作ったのが、日本の五山制度のはじまりになります。 京都にある臨済宗の五大寺である南禅寺、天龍寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺のことを差します。 天龍寺の魅力はそれだけでは終わりません。 それが秋の季節にしか見られない、紅葉の美しさなのです。 また、天竜寺は映画のロケ地としても有名で、数多くの作品が撮影されてきました。その中には、日本人が愛する「忠臣蔵」の雪中討入りのシーンなどもあります。 また天龍寺内にある法堂の天井には、平成9(1997)年に加山又造画伯によって描かれた「雲龍図」(八方睨み)があります。
といった具合に、見どころはまだまだありますので、順を追ってご紹介していきます。
天龍寺の紅葉の見所や詳細は??
■曹源池庭園
そんな紅葉で一番の見所は「曹源池庭園(そうげんちていえん)」です。 この曹源池庭園ですが、作者は天龍寺の初代住職であり、南北朝時代の臨済宗の僧侶である夢窓疎石(むそうそせき)だそうです。その美しさから世界文化遺産に登録されていて、魅力満載の庭園となっています。「曹源池」の由来は、庭を作っている際に作者である夢窓疎石が泥の中から、「曹源一滴(そうげんのいってきすい)」と書かれた石碑を発掘したことからきているそうです。その意味とは、禅からくる言葉で、“一滴の水だって、おろそかにしてはいけない”だそうで、一滴の水が集まることで大河となり、海へと繋がる。それが命の水となる、、、小さなものにも大きな可能性が秘められているという意味が込められているのだそう。
池の正面にある2枚の巨岩は、中国の故事で「登龍門」の鯉が滝をのぼって龍となることを表しています。鯉の形をした石を滝の下に置くのが普通ですが、曹源池庭園は石を滝のまん中に置き、鯉から龍へ変わる途中の姿が表現されています。
そんな庭園は、紅葉のトンネルをはじめとして、水流を表したような白砂と青々とした芝生とのコントラスト、水面に映りこむ木々たち、紅葉のみならず青紅葉や四季折々に咲く花たち、どこを切り取っても美しい景色が映ります。 そして、嵐山や小倉山の南麓に位置する亀山など京都を代表する紅葉スポットを借景にして見える景色もまた素晴らしいのです。 広い庭園には、「曹源池」~多宝殿・望京の丘・百花苑といったような散策コースが設けられていますので、気になる方はぜひ散策してみてくださいね。
■望京の丘
天龍寺の裏に位置するのがここ! ここからは京都市内を一望することが出来ます。上から眺める紅葉の素晴らしさは格別です。そして丘までの道のり遊歩道がつけられていて、のんびり散策しながら紅葉を間近で鑑賞できる穴場スポットでもあります。■大方丈
ふすまを窓枠に見立てて、紅葉を眺めることが出来るのがここ! この景色は、1枚の絵のように見え、独特な紅葉の楽しみ方が出来ます。大方丈は天龍寺の中でも最大の建物と言われています。この風景見る場合気を付けるのが、曹源池庭園は、大方丈の裏手にあたるということ。そちら側を眺めると風情ある1枚の絵のような景色を見ることが出来るのです。■天龍寺直営のお食事処「篩月」
秋の美しい景色を見たら、精進料理でゆったりとした時間を過ごしながら食事する事が出来るのが天龍寺の魅力。 なんといっても雰囲気が日本ならでは。畳にお膳が運ばれて、正座をしながら食事をとります。 一十五菜のお膳は、野菜のみのおかずで作られているにも関わらずボリュームも満点です。 なんとミシュランガイド京都・大阪2018で、ビブグルマンを獲得しました。 ビブグルマンは、丁寧に作られた良質な料理が手ごろな価格と言う意味で、大満足する事間違いありません。(営業時間11時~14時、年中無休/電話075-882-9725、予約可)
【例年の見頃時期】
11月の中旬~12月上旬。
【参拝時間】
午前8時半~午後5時
【料金】
(曹源池・百花苑)高校生以上500円 小・中学生300円 未就学児は無料(諸堂、法堂は別料金
【混雑回避の方法】
とにかく人気スポットであるので、混雑が1番の問題です。
混雑を避けたければ「早朝参拝」がおすすめです。 この時間は人も少なく、じっくりと紅葉を鑑賞することが出来ます。
【所在地】
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場68番地
【アクセス】
車の場合
名神高速道路 大山崎JCTから京都縦貫道「大原野IC」から車で約20分
電車の場合
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩13分、京福電鉄「嵐山駅」からすぐ、阪急電鉄「嵐山駅」から徒歩15分 天龍寺の近くには温泉もあるので、参拝で疲れた体を癒して帰るのも良いですよ。
【ご朱印】法堂の隣にある朱印所でいただくことができます。
11月の中旬~12月上旬。
【参拝時間】
午前8時半~午後5時
【料金】
(曹源池・百花苑)高校生以上500円 小・中学生300円 未就学児は無料(諸堂、法堂は別料金
【混雑回避の方法】
とにかく人気スポットであるので、混雑が1番の問題です。
混雑を避けたければ「早朝参拝」がおすすめです。 この時間は人も少なく、じっくりと紅葉を鑑賞することが出来ます。
【所在地】
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場68番地
【アクセス】
車の場合
名神高速道路 大山崎JCTから京都縦貫道「大原野IC」から車で約20分
電車の場合
JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩13分、京福電鉄「嵐山駅」からすぐ、阪急電鉄「嵐山駅」から徒歩15分 天龍寺の近くには温泉もあるので、参拝で疲れた体を癒して帰るのも良いですよ。
【ご朱印】法堂の隣にある朱印所でいただくことができます。
早朝拝観から竹林の小径を抜けるコース
早朝拝観のあとは竹林の小径を向けて行くと思いますが、こちらも人気スポットゆえ混雑必至です。そういった点で見ても早朝はおすすめの時間帯です。朝の澄んだ空気を存分に味わいながら早朝散歩を楽しんでみてくださいね。
天龍寺から徒歩3分の「渡月橋」も紅葉おすすめスポット!
山々の紅葉は、ゆっくり進むため、例年の紅葉予想よりも少し遅めに訪れると絶景を見ることができます。 もちろん渡月橋を渡るのもいいですが、桂川のベンチより渡月橋と山々の紅葉を眺めるのも、ゆったり紅葉を楽しむにはおすすめです。
天龍寺周辺のその他の紅葉の名所は?
常寂光寺
見ごろ:11月中旬
【所在地】京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
【電話】075-861-0435
【拝観時間】9:00~16:30(閉門17:00)
【拝観料】500円
【アクセス】JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」下車徒歩約15分
【電話】075-861-0435
【拝観時間】9:00~16:30(閉門17:00)
【拝観料】500円
【アクセス】JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」下車徒歩約15分
宝厳院
見ごろ:11月中旬~12月上旬
【所在地】京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町36
【電話】075-861-0091
【拝観時間】9:00~17:00 ※特別拝観期間以外は参拝不可。
【秋の特別拝観】2023年10月7日(土)~12月10日(日)
【拝観時間】午前9時~午後5時閉門※受付終了:午後4時45分
【拝観志納料】(庭園)大人700円 小中学生300円
※宝厳院本堂特別公開:別途志納料(大人500円・小中学生300円)が必要です。
備考:本堂襖絵は法要等により拝観できない場合がございます。
【アクセス】バス:「嵐山天龍寺前」下車徒歩約5分・電車:JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」下車徒歩約15分
【電話】075-861-0091
【拝観時間】9:00~17:00 ※特別拝観期間以外は参拝不可。
【秋の特別拝観】2023年10月7日(土)~12月10日(日)
【拝観時間】午前9時~午後5時閉門※受付終了:午後4時45分
【拝観志納料】(庭園)大人700円 小中学生300円
※宝厳院本堂特別公開:別途志納料(大人500円・小中学生300円)が必要です。
備考:本堂襖絵は法要等により拝観できない場合がございます。
【アクセス】バス:「嵐山天龍寺前」下車徒歩約5分・電車:JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」下車徒歩約15分
【2023年 秋の夜間特別拝観】
【開催期間】2023年11月11日(土)~12月3日(日)
【拝観時間】午後5時30分~午後8時30分閉門※受付終了:午後8時00分
【拝観志納料】大人1000円 小中学生300円
【見どころ】嵐山借景 回遊式山水庭園 「獅子吼(ししく)の庭」 夜間公開 11月11日(土)~12月3日(日)の間、午後5時30分から午後8時30分の時間限定にて、当院の庭園「獅子吼の庭」の夜間特別拝観を行ないます。日中の獅子吼の庭庭園の鮮やかな紅葉とは違った、夜間での静寂かつ艶やかな紅葉が織りなす幻想的な景観をお楽しみ下さい。
【開催期間】2023年11月11日(土)~12月3日(日)
【拝観時間】午後5時30分~午後8時30分閉門※受付終了:午後8時00分
【拝観志納料】大人1000円 小中学生300円
【見どころ】嵐山借景 回遊式山水庭園 「獅子吼(ししく)の庭」 夜間公開 11月11日(土)~12月3日(日)の間、午後5時30分から午後8時30分の時間限定にて、当院の庭園「獅子吼の庭」の夜間特別拝観を行ないます。日中の獅子吼の庭庭園の鮮やかな紅葉とは違った、夜間での静寂かつ艶やかな紅葉が織りなす幻想的な景観をお楽しみ下さい。
高雄(神護寺)
見ごろ:11月上旬~11月下旬
【所在地】京都府京都市右京区梅ヶ畑高雄町5
【電話】075-861-1769
【拝観時間】9:00~16:00
【拝観料】一般(中学生以上)600円、小学生300円※2020年の特別拝観は中止(通常拝観は予定通り)
【アクセス】電車→JR京都駅からJRバスで約50分、山城高雄停留所下車徒歩20分または京都市営地下鉄四条駅、阪急電鉄烏丸駅から市バスで約45分、高雄停留所下車徒歩20分
【電話】075-861-1769
【拝観時間】9:00~16:00
【拝観料】一般(中学生以上)600円、小学生300円※2020年の特別拝観は中止(通常拝観は予定通り)
【アクセス】電車→JR京都駅からJRバスで約50分、山城高雄停留所下車徒歩20分または京都市営地下鉄四条駅、阪急電鉄烏丸駅から市バスで約45分、高雄停留所下車徒歩20分
法輪寺
嵐山の中腹に位置する法輪寺は、「十三まいり」といって13歳を迎えた少年少女たちが祈願に訪れることで名が知れています。 参道の両脇に寄り添うように彩りを添える真っ赤なもみじが秋の風情を存分に感じさせ、その石段に立って上方を見上げると目に入るのが鳥居です。この鳥居がまるで額縁のようになって紅葉を囲み、美しい絵葉書のようにも見えます。少し高い位置にある法輪寺は、見晴台から嵐山の美しい景観を贅沢にも一望できます。出典:【法輪寺(嵯峨の虚空蔵さん)】- じゃらんnet
見ごろ:11月中旬~12月上旬
【所在地】京都市西京区嵐山虚空蔵山町
【電話】075-861-0069
【拝観時間】 9:00〜17:00
【拝観料】境内無料
【アクセス】①阪急電車 嵐山線「嵐山」駅下車 徒歩約3分②京福電車「嵐山」駅下車 徒歩約7分 ③JR 嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車 徒歩約17分
【Google Map】こちら
【電話】075-861-0069
【拝観時間】 9:00〜17:00
【拝観料】境内無料
【アクセス】①阪急電車 嵐山線「嵐山」駅下車 徒歩約3分②京福電車「嵐山」駅下車 徒歩約7分 ③JR 嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車 徒歩約17分
【Google Map】こちら
小倉山二尊院
【所在地】京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
【電話】075-861-0687
【拝観時間】 9:00~16:30
【拝観料】一般(中学生以上) 500円 小学生以下無料
【アクセス】電車→JR嵯峨嵐山駅から徒歩約15分またはJR京都駅から京都バス約45分嵯峨釈迦堂前停留所下車、徒歩10分
【電話】075-861-0687
【拝観時間】 9:00~16:30
【拝観料】一般(中学生以上) 500円 小学生以下無料
【アクセス】電車→JR嵯峨嵐山駅から徒歩約15分またはJR京都駅から京都バス約45分嵯峨釈迦堂前停留所下車、徒歩10分
車折神社
見ごろ:11月中旬~11月下旬
【所在地】京都府京都市右京区嵯峨朝日町23
【電話】075‐861‐0039
【拝観時間】 9:00~17:00
【拝観料】境内無料
【アクセス】 京福電車「車折神社」駅下車 徒歩すぐ 市バス・京都バス「車折神社前」下車 徒歩すぐ
【電話】075‐861‐0039
【拝観時間】 9:00~17:00
【拝観料】境内無料
【アクセス】 京福電車「車折神社」駅下車 徒歩すぐ 市バス・京都バス「車折神社前」下車 徒歩すぐ
まとめ
天龍寺の魅力はお分かりいただけましたか?
世界遺産にも登録され、見どころ満載の天龍寺。京都で一番最初に朝日を浴びるというのも心ひかれるポイントですよね。清々しい朝日に照らされた天龍寺の紅葉をぜひ一度訪れてみてください。