京都「仁和寺」の御室桜で癒されてみませんか。花の雲と詠われた桜の雲海を堪能下さい。

仁和寺は京都の洛北にある広大な境内を持たれる門跡寺院です。歴代皇族の御座所となった御殿などは雅で格式高く、御室御所とも呼ばてきました。春の御室桜には10万人を超す賑わいながらも、広大な敷地を持つ事から密を避けれて、ゆっくり見れます。200本の御室桜は名勝で、北庭から眺める五重塔は圧巻、ソメイヨシノと金堂を眺めて、癒されましょう。

仁和寺(にんなじ)は平安時代の仁和4年(888年)に宇陀天皇によって建てられた寺院であり、真言宗御室派の総本山です。天皇が出家して住まわれた事から御室御所と呼ばれ、荘厳で雅を現在に伝えている。その広大な境内には五重塔や仁王門など江戸時代に建立された建物が並び、往時からの御室桜が有名ながら、四季折々に優美は姿を遺しています。京都の代表的な名所である仁和寺は平成6年世界遺産に登録されてました。

仁和寺の拝観情報とアクセス

● 拝観時間: 8:30~17:30(受付終了17:00)
● 御室花まつり:2023年3月23日(土)~5月6日(祝)
● 特別入山料:大人500円 高校生以下無料
● 御所庭園・御室花まつり共通券:大人 1100円/ 高校生以下無料
● 注意点:トイレは4ヶ所あります。お花見の際は火気厳禁です。ご留意ください。
● 駐車場:約100台 有料
仁和寺の例年の人出は約10万人ともいわれており、道路も混雑しますので、車で行くことは避けて出来るだけ公共交通機関をおすすめします。

アクセス:仁和寺は京都の西北の方に位置するため、便利なのがバスになります。
● ①京都駅より市バス26番にて約40分
● ②西院(バス停:西大路四条)より市バス26番にて約25分
● ③京阪三条駅から市バス10番・59番にて約40分
中でもバスに乗っている時間が最も短い、②西大路四条からのバスがおすすめです。

最寄り駅は、嵐電「御室仁和寺」駅、ここから仁和寺へは徒歩約2分です。京都を楽しむ為、あえて嵐電を選ぶのもありもしれません。桜のトンネルも見応えあります。 JR京都駅から山陰本線で円町、花園駅まで来てタクシーか、お散歩も一考です。

仁和寺

住所:京都府京都市右京区御室大内33

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京都「仁和寺」の桜の見どころは?

毎年春には、仁和寺は満開の桜に囲まれます。仁和寺の桜のおすすめスポットと言えば、中門をくぐった西側一帯。国の名勝に指定されている「御室桜」の林になります。ここには約200本の桜があり、重要文化財の五重塔と「御室桜」が作り上げる絶景は、圧巻です。 もちろん先ず初めに仁王門からの参道でも桜を愛でて、金堂の前のソメイヨシノや、鐘楼前の垂れ桜も咲き誇り、見どころ満載です。

仁和寺の「御室桜」と呼ばれる名勝

「御室」とは、天皇が出家して住まわれた御座所のことを言い、平安時代、宇多天皇が出家して仁和寺に御室を設けて住まれたことから、「御室御所(おむろごしょ)」と称されるようになりました。ここにある御室桜は「日本さくら名所100選」にも選ばれるほどの絶景で京都No.1です。この景色を見たすべての人を魅了すると言っても過言ではありません。

御室桜の特徴は?

御室桜は、高さが低いことが特徴です。普通の桜の樹高は、ソメイヨシノであれば10m~15mに対して、御室桜の樹高が2〜3m程です。樹高が低い理由は、桜の下に硬い粘土質の土壌があるため、根を地中深くのばせなかったのが原因と言われています。この特別な御室桜の高さ故に、触れる程の目さきに桜が咲き誇り、まるで桜の雲海に紛れ込んだが如く圧倒されるのです。 この樹高が低いことと、お多福の鼻が低いことと掛けられ、昔はお多福桜とも呼ばれ、古来から多くの人に愛されてきました。古くから庶民の間で親しまれてきた御室桜ですが、江戸時代の儒学者「貝原益軒」の京都案内の書である「京城勝覧」の中で「吉野の桜にまさるとも劣らない」と記されているそう。 密集している桜の密林は、少し遠くから眺めてみると、吉野の桜のように趣ある景観を作り出し、見る人を楽しませてくれます。

遅咲きの桜を漫喫しよう。

京都の桜の見頃は、例年3月下旬から4月上旬と言われています。多くの観光客の方達も、この時期に合わせていらっしゃいます。春の京都の混雑のピークとも言える時期ですね。そんな中、ピークを避けて、4月中旬から下旬にかけて見頃を迎える桜、それが「仁和寺の御室桜」になります。少し遅めの春の訪れを、体感しにいきませんか?

仁和寺は、秋の紅葉シーズンには穴場スポット



ところで、仁和寺は春の御室桜があまりに有名過ぎる事と、京都の洛西で京都駅や御所から少し距離がある事もあり、京都の秋の紅葉には比較的ゆっくりと見れる、イチオシの穴場スポットと言えます。北庭から紅葉越しの五重塔は圧倒的なスケールですね。秋にも是非、京都の紅葉を楽しみに来てください。

仁和寺を訪れるなら立ち寄りたい周辺情報

せっかく京都へお出かけするならば、他の桜スポットにも立ち寄るのがおススメです。京都の洛西ですが、嵐電(京福電鉄)に乗って、仁和寺だけでなく、その周辺の素晴らしい名跡、桜を楽しめる寺院を回り、春の京都を堪能しましょう。

龍安寺 (りょうあんじ)

教科書でも有名な枯山水の石庭がある、龍安寺。仁和寺からも徒歩10分の近さ。

龍安寺

住所:〒616-8001 京都府京都市右京区龍安寺御陵ノ下町13

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妙心寺塔頭 退蔵院 (たいぞういん)

嵐電の隣の駅となる、妙心寺。仁和寺と同じく、広大な境内を持つ日本最大の禅寺です。除夜の鐘の中継でも有名で、法堂とその天井の雲竜図や、大庫裏など見所から、多くの塔頭を異彩を放っています。その塔頭である退蔵院は禅問答の瓢箪図や庭園が有名で、垂れ桜は圧巻です。是非、一緒に参詣したいところです。



退蔵院

住所:〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町35

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等持院 (とうじいん)

等持院は、足利将軍家歴代の菩提所であり、足利15代230余年の歴史を紡ぐ貴重な文化財が多く、木像を拝観出来る。方丈と庭園も見応えがあり、未だ観光客は少なく、とても落ち着いた静けさを感じ入る。四季折々の花がとても丁寧に育てられていて、可憐に美しい。公式HPの「今咲いている花」をどうぞご覧になってから訪問下さい。

等持院

住所:〒603-8346 京都府京都市北区等持院北町63

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北野天満宮 (きたのてんまんぐう)

北野天満宮は、学問の神様で有名な天満宮の総本社です。嵐電の始発駅で仁和寺からは10分ほど。境内には豊臣秀吉が作った御土居の一部があり、史跡に指定されている。菅公がこよなく愛でられた梅園が有名だが、社務所前にはご神木「北野桜」が2016年に新品種だと判明したり著名です。

北野天満宮

住所:〒602-8386 京都府京都市上京区馬喰町

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平野神社 (ひらのじんじゃ)

北野さんまで戻れば、その少し奥に、平野神社があり、京都屈指の桜の名所です。種類が多いのも特徴で、60種400本の桜が長い期間、さまざまな種の桜を愛でる事が出来ます。

平野神社

住所:〒603-8322 京都府京都市北区平野宮本町1

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<まとめ>
仁和寺は宇陀天皇によって創建された門跡寺院で、天皇が出家して住まわれた事から御室御所と呼ばれ、四季折々に優美な姿と雅やかな世界を今に伝えている、中心は仁和寺御殿と呼ばれる辰殿は内部を3つの部屋からなり上段の間は本格的な書院造りの優雅な間です。悠久の歴史と深淵な文化に触れる事が出来ます。京都No1の桜の名所で、御室桜は、是非、一生の間に、一度は見ておきたい絶景と言えます。そして庭園から望む桜と五重塔は京都らしさが漂う、京都の絶景です。周辺にも遅咲きの桜スポットが点在していて、足を延ばして、京都の桜を堪能しましょう。



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