数年前に比べても、写真や動画を簡単できれいに撮ることが出来るようになりました。スマートフォンのレンズや機能向上が顕著で、写真撮影や動画撮影もとても簡単かつ綺麗に仕上がるようになりました。インスタグラムやTik Tokの利用者の増加で「インスタ映え」「映え」などの言葉が流行るほど。世界中の人と美しい景色を共有することも出来るようになりました。その中でも、日本の春を象徴する桜の写真は、多くの方が投稿しています。そこで、2018年から注目されているのが「線路×桜」が作り出す景色になります。この風景を見られるのが、「京都の蹴上インクライン」なのです。さて、この場所について詳しくみていきましょう。
京都の桜の新名所とも言える「蹴上インクライン」がその場所にあたります。地下鉄「蹴上駅」から徒歩5分、またはJR「京都駅」から5系統の市バス「岡崎法勝寺町」から徒歩5分というアクセスもいい場所にあります。蹴上インクラインにある桜並木の見頃としては、例年4月上旬と言われています。ソメイヨシノやヤマザクラが約90本ほど美しく咲き誇ります。桜並木として、本数が多い訳ではありません。ここでの絶景スポットのポイントは、「使用されなくなった線路」になります。これらを取り囲むように、桜が植えられています。そして世界最長とも言われている全長582mの傾斜鉄道跡は、高低差が「36m」にもなり、壮大な美しい景色を作り出す要因にもあたります。桜の季節はもちろんですが、1年を通して木々達が織りなす美しい変化と線路が交わった景色は、多くの人を自然とこの場所に向かせる魅力がつまった場所と言えます。
蹴上インクラインとは?
蹴上インクラインへの行き方は?
この人気スポットへはどのように行くかというと、地下鉄「蹴上駅」を使うのが1番効率良く、蹴上インクラインに行くことが出来ます。車で行く場合は、周辺の有料駐車場を利用することになります。インクラインから徒歩3分程の所にありますが、人気の観光スポットが故に、混雑はもちろんお値段は少々高めの設定になっています。蹴上インクラインの周辺観光スポットは?
■ 哲学の道、京都屈指の桜スポット
東山山麓沿いの琵琶湖疏水の歩道が、哲学の道で、南は永観堂付近から北は銀閣寺までの2キロの沿道には桜並木が続く。蹴上駅からは徒歩15分ほどで、南端につきます。■ 平安神宮
京都では未だ新しい平安神宮ですが、お花見スポットとしては上位の人気です。境内には約300本の桜が植えられていて、国の名勝に指定されており、池泉回遊式庭園は有名です。神苑には天蓋の様に覆う、垂れ桜も見応えがあり、期間限定で夜桜ライトアップもあります。■ 金戒光明寺 黒谷さん
京都では親しみをこめて「黒谷さん」と呼ばれる、金かい光明寺。広大な境内と壮健な山門や御堂が連なる山寺ですが、桜も多く、お花見スポットです。■ 南禅寺 約530m
石川五右衛門の「絶景かな」の台詞で有名な「三門」と桜が作り出す景色がおすすめになります。足を運んだ際には、ぜひ楼上へ行くこともおすすめします。ここは、見晴らしが良いので、境内を一望することが出来ます。桜と歴史的建造物が織りなす美しい景色をぜひご覧になってください。南禅寺の桜の見頃は4月上旬になり、約100本ほどの桜が咲き掘ります。
■ 無鄰菴 約150m
無鄰菴は明治・大正の元老である山県有朋が京都に造営した別荘です。無鄰菴は、庭園と母屋・洋館・茶室の3つの建物によって構成されています。こちらの日本庭園は、東山を借景とした明治時代を代表する「池泉廻遊式の庭園」になっています。昭和26年(1951年)に、庭園が「明治時代の名園として国の名勝に選ばれ、こちらは秋になると紅葉が大変美しいスポットとして人気があります。団体客などの利用がないため、京都らしい景色をゆっくりと堪能したい方におすすめのスポットとも言えます。日本の春の風物詩とも言える桜が作り出す世界観は、とても素晴らしい物です。もちろん自然の中で作り出す桜の景色も美しいものです。今年は、歴史と桜が作り出す景色を見てみませんか?「蹴上インクライン」で素敵な桜の景色を思い出に残してみませんか?
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